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FIFAワールドカップ・欧州予選　グループC　第４節　リトアニアvs北アイルランド感想

tropicalmellow(くろだのやすたか)

サッカーを愛する皆様こんにちは、くろだと言います。
普段は浦和レッズを中心に、欧州で活躍する日本人が所属しているチーム（主に久保・冨安・南野）を追っかけたり、担当の美容師さんとの話題作りにマンチェスターユナイテッドを追っかけたりしています。

今回は、ありがたいことにお声がけを頂き「ワールドカップ欧州予選アーカイブ化計画」に参加させて頂く事になり、グループCを担当致します。
EUROとかも見れる範囲で見ていましたが、正直イタリアしかイメージできていないのでどうなるかは見てみよう、の精神で強い気持ちで楽しんでいきたいと思います。

では早速。
まずはリトアニアvs北アイルランドから見ていきたいと思います。

試合開始時点で、リトアニアは勝ち点無しの最下位、北アイルランドはブルガリアとのドローのみの勝ち点１で４位という状況でした。
FIFAランキングはリトアニアが１３４位で北アイルランドは４８位。
グループ内ではイタリアが７位、スイスが１３位、ブルガリアが７１位という事なので、現実的には北アイルランドは２位を目指していき、リトアニアは目の前の相手を困らせながら、出来る限り勝ち点を伸ばしていきたい、という感じかなと思います。

スタメン

　リトアニアの基本フォーメーションは４－２－３－１、北アイルランドの基本フォーメーションは３－５－２という形。
　単純に噛み合わせを考えるとリトアニアの前の３枚が北リトアニアにプレスをかける分には分かり易く、リトアニアの両サイドバックと守備的ミッドフィルダーの振る舞いで展開が変わりそうだな、という並び。
　北アイルランドから見ると８番のデイヴィスが舵取りをしつつ両サイドのウィングバックの高さに応じて主戦場が変わりそうな噛み合わせで駆け引きのキモがありそうだな、という並びになっています。

試合雑感

試合開始直後は両軍ともたすきをかけるように相手の右サイドを狙う形でパスを供給していきましたが、最初に形を作ったのはリトアニア。北アイルランドのフォワード脇でスラビカス（１５）がクリーンにボールを受けた所からベルビッカス（１８）が受けてラシクカス（１７）がカットインを見せたシーン。

リトアニア側の攻撃では単純に嚙み合わせた状態で、中盤でリトアニアはベルビッカスとメゲライティスが両サイドに配球できるかどうかが要点となりそうな雰囲気。
ポジションの流動性としてはリトアニア側はスラビカス（１５）、ベルビッカス（１８）、ラシクカス（１７）はそれぞれがサポートの動きを見せるが、右サイドはそれほどでも無い感じ。

リトアニアが北アイルランドに対してのビルドアップ阻害の局面ではそのまま人数を合わせに行く場面もあり、北アイルランドはマッキャン（１６）やトンプソン（１５）の動きでリトアニアの両サイドの動きをけん制しつつ、いかにデイヴィス（８）がコントロールできる状況を作れるかという趣。

基本的には、お互い両サイドバックをいかに引き出してその裏を使うか、という所の差し合いを基本としてその成否を中盤の動きに左右される、という傾向が見て取れます。
とはいえ、両軍ともボールサイドに人数をかける雰囲気が強めながらも、メカニズムが違うのが面白かったです。

リトアニアは横ベクトルのスライドが強めで、ドゥビカス（１０）とチェルニク（２２）がリンクする動きとともに、それを囲む中盤はボールサイドに応じてハッキリと圧縮し、サイドに押し込む意識が強かった一方、北アイルランドはデイヴィス（８）を中心として周囲は回転する様なポジションの移動を見せます。

その循環の差異がトランジション時の振る舞いに現れていましたが、その中でリトアニア側に穴ができたのがノバコビス（１１）の守備時の振る舞い。
噛み合わせ的にも北アイルランドのトンプソン（１５）とルイス（３）のどちらも見れるようなポジションを取りつつも、ルイスの方に意識が取られていたからか、メゲライティス（１９）との間にポジションを取るトンプソンへの配球を許す場面が多かった事からサイドでの攻防で後手に回った事が自軍の循環に影響を与えていた様に思います。

北アイルランドの先制点の場面はコーナーキックからの流れですが、リトアニアとしては生命線とも言えるスライドが機能しなかったこと、それまでクロス対応で怪しい雰囲気を醸し出していたウトクス（２０）の対応が悪い方向に作用したのではないかな、と思います。

後半に入るとメゲライティス（１９）が下がる事で北アイルランドのプレスの基準をずらそうとするなど工夫を見せますが、スミス（１９）のカットインからのシュートをカバーした腕に当たってしまいPK。これでほぼ終戦かと思いましたが、北アイルランドが試合を締めに行かずにグイグイいった事によってリトアニアにチャンスが。惜しいシュートからのコーナーキックでパラヴィカス（２３）のスーパーミドルから１点を返します。

これで勢いに乗ったリトアニアは攻勢を強め、６１分にOFRによってPKを得る事になります。これが決まっていれば試合の展開も変わったのだろう、という所でしたが、これをピーコックがナイスセーブを見せた事で流れは変わります。

その流れのまま北アイルランドが追加点を取って１－４で終戦となりました。

注目選手

スティーブン・デイヴィス（北アイルランド）

良い仕事してるなぁ、と思ったら結構いいキャリアを積んでいる選手だった・・・年齢的にもそろそろ・・・という感じなのでもっと違う選手を・・・ということで

ジャマール・ルイス（北アイルランド）

この試合でのプレーぶりは典型的なウイングプレイヤー然としていましたが、まだまだ発展途上として期待したい若い選手だな、と。
ニューカッスルに所属しているらしいので、プレミアリーグを見ていたら自然と目にする事もあるのかな・・・あるんでしょうか、教えてプレミアリーグ大好きマン・・・！

試合結果

2021.9.3
カタールW杯欧州予選 第4節
リトアニア 1-4 北アイルランド
LFFスタジアム
【得点者】
LTU:54'バラヴィカス
NIR:20'バラード 52'ワシントン(PK) 67'ラヴェリー 82'マクネア(PK)

さいごに

というわけで、「ワールド杯欧州予選グループC全部見るマン」として頑張っていこうと思っていますが、足りない所が少なからずあるかもしれません。もしかしたら、後て加筆する事もあるかと思いますが、忌憚のないご意見を頂けたら嬉しいので、是非とも！

次はイタリアvsブルガリアを書く事になりますが、前半を見た感じは整然としている分、すっきりと書けるかな、と思ったり、思わなかったり・・・後半次第ですね・・・(;´Д｀)


なにはともあれ、強い気持ち。

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