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[く]の花

くこ
(枸杞)  Lycium chinense

ナス科/クコ属/落葉低木/樹髙1 ~ 4m /開花8 ~ 10月
中国原産。日本や朝鮮半島、台湾、北アメリカなどに移入し分布を広げている。夏から秋にかけて紫色の花を咲かせる。その後、赤い柔らかい実を付ける。 枝にはとげあるので生垣としても使われる。実は酒や焼酎に漬けて「クコ酒」に、根の皮は解熱や強壮薬に、根は「地骨皮」という漢方薬になる。
誕生花&花言葉:10月5日、過去を水に流す

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くこ(7.8.9.10.11) 002


くさぎ
(臭木) Clerodendrum trichotomum

シソ科/クサギ属/落葉小高木/樹高4~8m/開花9~11
 月野山で見かける花である。遠くから見るとアジサイのようだが近寄って見ると、深紅色の萼に5弁の白い花が突き出ている。枝や葉には強い悪臭があるが、花は良い香りがする。虫が良く集まる。秋になると萼は美しく5裂して赤く染まり球形の藍色の果実をつける。クサギの美しい藍色の実を煮詰め青い汁で、布を染め上げることが出来る。臭木染めと呼ばれ、薄い藍色に染まる。

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くさそてつ
(草蘇鉄) Matteuccia struthiopteris

イワデンダ科/メシダ属/シダ類・多年草/幼葉5~6月
北海道〜九州の河川敷や山麓の湿地に生育する。別名コゴミと言い、草蘇鉄の若葉(若芽)のこと。山菜のひとつで、あくが少なくゆがいただけでも食べられる。縄文時代の遺跡から化石が出現し、古くから食されていたようだ。おひたし、ゴマ和え、天ぷらなどにして食べる。成長するとシダの葉10 数枚が向き合って環状に広がり、直径1mにもなる。
誕生花&花言葉:2月25日、秘めたる若さ。

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くさのおう
(草ノ王) 
Chelidonium majus L. var. asiaticum

ケシ科/クサノオウ属/一年生(越年草)/草丈40~80cm/開花5~7月
ユーラシア大陸一帯とその周辺に広く分布する。ヨーロッパから北アメリカへも移植され同地にも広く分布している。アジアでは本州から九州、および中国に分布。日本を含め、東アジアの温帯域に分布するものはヨーロッパ産種の1 変種として扱われ、学名にvar.asiaticum の変種名が付与されている。茎や葉から黄色の汁が出るので「草の黄」とも書く。古くから薬用に供されているが、誤食すると皮膚同様に消化器内の粘膜がただれ、時には死に至るこもあるので要注意。

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くず
(葛) Pueraria lobata

マメ科/クズ属/多年草/する性/開花7~9月
根を用いて食品の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。まわりの木々をつるでおおってしまう程の生命力。ひと夏で10 mぐらい生長する。花は下の方から咲いていく。根には多量のでんぷんを含み、葛根(かっこん)解熱の漢方薬になる。名の由来は、大和の国の国栖(くず)という場所が葛粉の産地であったことから。
誕生花&花言葉:9月10日、芯の強さ 思慮深い

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くちなし
(梔子) Gardenia jasminoides

アカネ科/クチナシ属/常緑低木/樹高1~3m/開花6~7月、結実11~12月
東アジアに広く分布する。一重ものは早咲き、八重ものはやや遅くに咲く。遠くからでもいい香りがする。実はオレンジ色で、薬用や染料になる。無毒なので、布以外にも、きんとん、たくあんなどの着色料として使われる。八重咲きものは実がならないが、一重咲きものは実がなる。実の口が開かないところから「口無し」の名になったようだ。
誕生花&花言葉:6月29日、私は幸福すぎる。

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グラジオラス
Gladiorus hybridus

アヤメ科/グラジオラス属/球根・多年草/草丈0.6~1.5 m/開花6~10月
南アフリカの原種をもとに育成。日本へは明治時代に輸入された。長い穂先に、上から下までズラッと花を咲かせる。花は片側だけにつくものが多い。根は湿布薬の材料に使われる。名の由来は、すらりと伸びた剣のような形の硬い葉が、古代ローマの剣であるグラディウス(学名=Gladiorus)に類似していることによる。別名トウショウブ(唐菖蒲)、オランダショウブ(阿蘭陀菖蒲)。

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くり
(栗) Castanea crenata

ブナ科/クリ属/落葉高木/樹高17m ほど/開花5~6月/結実9~10月
ブナ科植物は風媒花だが、クリやシイは虫媒花である。ブナ科植物の果実の総称はドングリとよばれるが、それとは区別され、くり、または栗の実とよばれる。栗は縄文時代の遺跡である三内丸山遺跡(青森県)から数多くの栗が出土している。名の由来は果皮の色が黒いことから、「くろ」が転じたとする説、「クロミ(黒実)」の短縮とする説、落ちた実が石のようであることから、「石」を意味する古語「クリ」からとする説など諸説がある。
誕生花&花言葉:6月20日、豊かな喜び。

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クリスマスローズ
Helleborus niger

キンボウゲ科/クリスマスローズ属/草丈15~30cm/開花12月~3月
ヨーロッパ原産地。地中海沿岸地域、アジア。一般にクリスマスローズと呼んでいるものに冬咲き( ヘレボラス・ニゲル) 、 春咲き( ヘレボラス・オリエンタリス) が有り、冬咲き種がクリスマスローズ、春咲き種はハルザキクリスマスローズと呼ばれる。20種ほどの原種があり、交配や選抜により多くの園芸品種が作出されている。これらは、ガーデンハイブリッドと呼ばれる。誕生花&花言葉:12月25日、追憶 2月16日、いたわり。

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クロッカス
Crocus vernus

アヤメ科/クロッカス属/多年草/草丈10~20cm/開花3~4月
地中海沿岸~小アジア原産地。約80 種類が分布する球根植物。早秋に花を咲かせるものが一般的で、秋に花を咲かせるグループもある。スパイスとして知られるサフランは、秋咲きクロッカスの仲間。
誕生花&花言葉:2月27日、青春の喜び。

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くろもじ
(黒文字) Lindera umbellata

クスノキ科/クロモジ属/落葉低木/開花3~5月/結実9~10月
春先に新葉が出ると同時に花が咲き始める。木材は木目が美しくさわやかな香りが有り、枝を高級楊枝の材料として使う。葉や種子からは香料の黒文字油が取れる。名の由来は、樹皮に黒い斑点があること、黒楊枝(くろようじ)が変化したとの説もある。

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くんしらん
(君子蘭) Clivia

ヒガンバナ科/クンシラン属/多年草/草丈30~90cm/開花4~5月
原産南アフリカの雨の少ない樹林地帯。日本へは明治時代に渡来。茎の先に橙色のきれいな花をたくさんつける。開花するには温度が10度まで下がる日が60日間ほど必要のようだ。晩秋頃から赤い実をつける。開花時期は4 ~ 5 月と言う事だが、我が家では今(12月)咲いている。
誕生花&花言葉:2月4日、望みを得る。

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