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[お]の花

おおあまな
(大甘菜) Ornithogalum umbellatum

ユリ科/オーニソガラム属/宿根生多年草/草丈20cm ほど/開花4 ~ 6 月
ヨ-ロッパ、西アジア、アフリカ原産。明治末期に渡来し観賞用に栽培されているものが逸出して野生化。花は日が射すと開き、陰ると閉じる。食用のアマナと違い有毒。日本産のアマナに似ており、大きいことからオオアマナと名づけられた。別名オーニソガラム。
1月14日の誕生花 、花言葉:潔白。

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おおあらせいとう
(大紫羅欄花) Orychophragmus violaceus

アブラナか科/オオアラセイト属/越年草/草丈10 ~ 50cm /開花3 ~ 5 月
中国原産。日本では江戸時代に輸入されて栽培されたものが野生化。別名諸喝采(しょかっさい)。オオアラセイトウが正しい名前で牧野富太郎が名付け親だそうだ。ショカッサイの名は中国名の「諸葛菜」をそのまま使って音読みしたものである。ムラサキハナナ(紫花菜)の別名もある。
誕生花&花言葉:2月15日、あふれる知恵。

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おおいぬふぐり
(大犬陰囊) Veronica persica

ゴマノハグサ科/クワガタソウ属/越年草/草丈10 ~ 20cm /開花3 ~ 4 月
ヨーロッパなどが原産。明治時代に渡来した帰化植物。野原にコバルト色の小さな花を咲かせる。果実の形が陰囊を連想させることが名の由来。可憐な花のイメージからは似つかわしくない名だ。別名、瑠璃唐草・天人唐草・星の瞳。同じ帰化種に茎が高く立ち上がる、立陰囊がある。花は大犬陰囊より小さい。どちらも日が陰ると花はしぼんでしまう。2 月に花を撮影した場所を覚えておいて、何度か通いやっと実を撮影することが出来ました。
誕生花&花言葉:2月11日、清らか。

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おおかなめもち
(大要黐) Photinia serratifolia

バラ科/カナメモチ属/常緑低木/樹高2 ~ 10m /開花5 ~ 6 月
本州中部以南に分布。山地の沢沿いにも稀に見られる。葉は厚く長楕円形。若葉と落葉前の葉は赤みを帯び、新芽や皮質の滑らかな葉が美しいので庭木として使われることが多い。名前の由来は葉がモチノキに似て材質が堅く、扇の要(かなめ)として使われることによる。

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おおきんけいぎく
(大金鶏菊 ) Coreopsis lanceolata

キク科/ハルシャギク属/多年草/草丈30 ~ 70cm /開花5 ~ 7 月
北アメリカ原産。「特定外来生物」に指定されている。九州各地の道端や河原、空き地などで群生しているのをよく見かける。鮮やかな黄色の花をつける。きれいな花だからといって、自宅の庭や花壇に植えては絶対にいけない。外来生物法で、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されている。似た花に黄花秋桜がある。

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おおじしばり
(大地縛り) xeris japonica

キク科/ニガナ属/多年草/草丈10 ~ 30cm /開花4 ~ 6 月日本
各地、および朝鮮半島の田や道ばたにはえる。枝分れした先に黄色い舌状花からなる3cm ほどの頭花をつける。名の由来は茎が地面に縦横にはりつくことから「地縛り」と言い、ジシバリより葉や頭花が大きいことから「大地縛り」名付けられた。

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おおにしきそう
(大錦草)  Chamaesyce nutans

トウダイグサ科/ニシキソウ属/一年草/草丈20 ~ 40cm /開花6 ~ 10 月
北アメリカ原産の帰化植物。日本には明治期に渡来した。葉は対生して長さ2cm ほど。葉の枝先側の縁には鋸歯がある。葉の上面には立った長い毛がある。たまに葉の中央に紫褐色の斑が出る。傷つけると乳液が出る。夏に目立たない花を咲かせ、秋に緑色からだんだん赤くなる朱色の果実をつける。

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おおばこ (大葉子)Plantago asiatica

オオバコ科/オオバコ属/多年草/草丈:10〜20cm/花:4〜10月
葉は根元に集まり、その中心から花茎を伸ばし花穂を付ける。種子が靴底にくっついて運ばれるため、人が通るような所に良く生える。成熟した種子は乾燥させて咳止めや利尿、下痢止めの生薬として利用される。別名、相撲取草(すもうとりぐさ)。花穂をからませて強さを競う遊びを子どもの頃によくやったことを思い出す。
誕生花&花言葉:9月26日、足跡を残

おおばこ2

おおばこ3


おおばべにがしわ
(大葉紅槲 ) Alchornea davidii

トウダイグサ科/オオバベニガシワ属/落葉低木/樹高1 ~ 3 m/開花4 ~ 5 月
中国東南部原産。日本へ渡来した時期は不明。観賞用に植えられたものが野生化した。かなり背の高い木で、丸く大きい葉っぱが特徴的。春に芽吹く赤く派手な新葉は美しいが、半月ほどで色褪た緑白色になってしまう。花には雌雄があり、雄花はヒトデのような形をした黄色い小花が多数、泡を吹いたように咲く。雌花は紅色の糸を持った珍妙な形になる。名の由来は在来種のベニガシワに似ていて大きな葉を持つことによる。
誕生花&花言葉:4月5日、変わり身。

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オキザリス・トリアングラリス
Oxalis triangularis

カタバミ科/カタバミ属/球根多年草/草丈5 ~ 30cm /開花6 ~ 10 月
ブラジル南部を中心にボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなどに分布する。河川沿いの岩場、森林の開けた場所などに自生。耐寒性もある球根で育てやすくドンドン増える。紫の三角の葉が特徴的で、淡い桃色の綺麗な5弁花を咲かせる。
別名、ムラサキノマイ(紫の舞)、インカノカタバミ、カラスバオキザリス(烏羽オキザリス)、サンカクバオキザリス(三角葉オキザリス) 。
誕生花&花言葉:12月15日、母親の優しさ。


オキザリス・トリアングラリス

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おしろいばな
(白粉花)  Mirabilis jalapa

オシロイバナ科/オシロイバナ属/一年草/草丈0.6~1m/開花7~10 月
メキシコ原産(ペルー原産との説もある)。江戸時代始め頃に渡来、その後道端などで野生化。ラッパ型の花は夕方咲き、朝にはしぼむ。香りが強く離れた場所からも花の存在にすぐ気がつく。夕方頃に活動する昆虫に対して、花の多彩な色で引きつけ、夜に活動する昆虫には、その香りで引きつける。実は黒く、つぶすと白い粉(胚乳)が出る。それが名前の由来となった。
誕生花&花言葉:9月1日、信じられない恋

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おしろいばな(7.8.9.10) 006


オステオスペリマム
Osteospermum

キク科/オステオスペリマム属/多年草/草丈20~80cm/開花3~6月
熱帯アフリカ原産。以前はディモルフォセカ属に分類されていた。ディモルフォセカは一年草で、葉のない茎に頭状花をつけるが、オステオスペルマムは宿根草で、花茎にも葉がつく。ガザニア(Gazania)オステオスペルマム・バーベリエ、オステオスペルマム・フルティコサムなどを交配させたもの。多年草の園芸品種で種類も多く、花の名前を特定するのは難しい。写真は、オステオスペルマム(アスティ・ホワイト)と思われる。晴れた日中に開き、雨や曇り、夜間には閉じる。
似ている花に、ザニア(Gazania)、ベニジオアークトティス(Arctotis)、ディモルホセカ(Dimorphoeca)などが有る。

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おだまき
(苧環) Aquilegia

キンポウゲ科/オダマキ属/多年草/草丈30~80cm/開花5~8月

日本、アジア、ヨーロッパに約70種自生。日本のものは山野草として愛好されている。西洋オダマキと呼ばれるものは、ヨーロッパ原産のアクイレギア・ブルガリスと北米産の大輪の花を咲かせる数種との交配種。オダマキの仲間はもともと雑種をつくりやすいこともあり、品種改良が行われ園芸店でよく見かける。日本にはヤマオダマキ、ミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布する。おだまきの名の由来は、中心を空洞にして巻いた麻の糸玉「苧環」に花の形が似ているところから。別名、糸繰草(いとくりそう)。
誕生花&花言葉:4月1日、勝利の誓い。

おだまき03

おだまき(5.6.7.8) 027

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きばなのやまおだまき
(黄花の山苧環) Aquilegia buergeriana f. flavescens

ポウゲ科/オダマキ属/多年草/草丈30 ~ 70cm / 開花6 ~ 8 月日本が原産地。山地の林縁や草地に自生する。小さな透きとおった黄色い花を下向きに咲かせる。ヤマオダマキは距(=花の後ろに突き出した中空の角状のもの)と萼片が紫褐色をしていて、キバナノヤマオダマキは距と萼片が薄黄色。ヤマオダマキの変種。

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おにたびらこ
(鬼田平子) Youngia japonica

キク科/オニタビラコ属/越年草/草丈10cm ~ 1m /開花5 ~ 10 月
日本全国のみならず、世界に広く分布。道端や庭、荒れ地に自生する。花茎は直立し紫色を帯びる。穂先に直径5 ~ 8mm の黄色の小さな花を多数つける。痩せ地や石垣などのスキマに生えると草丈10cm ほどのかわいい大きさになり、花も小さい。栄養分の多い場所では株立ちとなって高さ1m 近くにもなる。両者は別種のようにも見えるが同種である。
誕生花&花言葉:4月28日、仲間と一緒に。

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おみなえし
(女郎花)Patrinia scabiosaefolia

オミナエシ科/オミナエシ属/多年草/草丈:60〜100cm/開花:8〜10月
中国から東シベリアにかけて分布。沖縄をのぞく日本全土の、日当たりの良い山野の草地や林縁に自生する。茎をまっすぐに伸ばし、先端に多数の黄色い花を咲かせる。オミナエシは秋の七草の一つで、万葉集にも登場する。解熱や消炎の効果がある。似た花に男郎花(おとこえし)がある。形がそっくりだが、花は白く、女郎花(おみなえし)より、力強い感じがする。
誕生花&花言葉:8月16日、切 はかない恋。

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オランダハッカ
(阿蘭陀薄荷) Mentha spicata var. crispa

シソ科/ハッカ属/多年草/草丈30 ~ 80cm /開花6 ~ 8 月
ヨーロッパ原産。江戸時代の1820 年代に導入され全国の市街地の道ばたなどに野生化した帰化植物。ハーブの一種で、スペアミントの名で栽培されている。緑薄荷(ミドリハッカ)の変種で、カーリーミントとも呼ばれ盛夏から初秋にかけて庭や公園、土手などで良く目立つ。独特の爽やかな香りを漂わせる。誕生花&花言葉:12月21日、暖かい心。

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オルレア グランディフローラ
Orlaya grandiflora

セリ科/オルレヤ属/耐寒性多年草/草丈10 ~ 60cm/開花5 ~ 6 月
ヨーロッパ原産。白いレースのように繊細で清楚で美しく、レースの花柄のようなこの花は、園芸誌やガーデンショーなどに頻繁に登場する人気種。花茎が真ん中から立ち上がり分岐しながら伸び、たくさんの花を咲かせる。

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