トレイルランに参戦するために、今の自分に必要な事②

本当は全開で、大会の反省を全て書き出すつもりだったのだけど、眠気と疲れに勝てず中断してしまったので、続きを書いていく。

時間内完走できなかった原因その②は、時系列の記事でも書いたが、下りでスピードが全く出なかった事にある。

少し説明すると、トレイルランはその名のとおり、山を走る競技だが、全ての距離を「走って」いる訳ではない。

特に、斜面を登る時には、本当に一部のランナーを除いて、歩きが圧倒的に多いと思う。
その理由は、人によっても様々だが、全力で走り登ったところで対して時間は稼げず、体力と筋力を消耗して全体のタイム落としかねない、というのがメインだと考えている。

なので、ほとんどのランナーは、下り坂でできるだけタイムを稼ぐ。

この点において、どうしようもなく自分は未熟だった。

前回の白馬国際クラシックでは、ポールストックを持っていた人が、下り坂で随分走りやすそうだったので、立川のトレイルランショップで購入して使用した。

ポールそのものは、下りだけでなく、平地や登りでも、十分効果を発揮してくれた。
これが無ければ、もっと派手にタイムオーバーしていたと思う。

問題なのは、ポールを使っても尚、自分の下り坂を駆け降りるスキルがダメダメだった事である。

山道を下る、というと一見楽そうだが、標高が一定以上の山の斜面は、そのまま駆け降りようとすると、ジェットコースターのようなスピードが自然と出てしまう。

その中で、転ばないように障害物を避け、滑りそうな所は回避して、スピードを落とさずに駆けていくのがトレイルランの「下り」だ。

そこへ行くと、今回の自分は、とにかく転ばないように、ストックを突き、足を踏ん張って一歩一歩降りていくというもの。
登山ならば全く問題ないどころか、むしろ推奨されるが、トレイルランでは違う。

つくつぐ思ったのは「転ぶことを怖がっていたら、トレイルランの下り技術は身に付かない」という事だ。
どんなトップランナーでも、転ぶときは転ぶ。
その中で、転ばないよう障害物を避けたり、バランスを取ったり、転んでも上手く転がって怪我をしないようにしたり、そういう事を覚えていくのだ。

正直、自分は今まで「転ぶという事は、今の自分に出してはいけない速さなんだ」と思い込んでいた。
転んだらスピードを落として、転ばない速さを維持するべきだと。

違うのである。
転びながらでないと、転ばずに駆け降りる技術は身に付かない。

もちろん、大怪我に繋がるような、いい加減で無謀な転び方は絶対にいけない。
深刻な怪我に繋がるし、スタッフの方にも迷惑をかける。

そこを十分に注意したうえで、今後は転ぶことを覚悟のうえで、下りを「走って」降りる事を覚えていきたいと思っている。

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