超苦手な筋トレの取り組み方


筋トレをもう一度頑張りたい、と最近思っている。

もう一度、というのは、元々メンタル改善の為に筋トレをやっていた事があるからだ。
Testosteroneさんという、筋トレ情報を発信されているマッチョ社長の本を読み、「筋肉が付いて美しくなった自分の身体を見れば自信が付くかも」と単純に考え、実家近くのジムに登録した。

そこで会ったトレーナーさんとの相性が良く、教え方もわかりやすかったので、基本的なフォームからトレーニング予定の組み方まで教えて貰う事になる。

筋トレは最低週3回、全体で約5年程続き、自分でも結構頑張ったと思う。

特に、足を中心に下半身を鍛えるスクワットは、後に登山を始める時に、大変役立ってくれた。

なら、どうして今は過去形なのかと言うと、恥ずかしながらモチベーションが切れて止めてしまったからである。

体を思い切り酷使する事で、確かに気分はスッキリするし、体つきもジムに通い始める前と比べれば、かなり絞る事ができた。

ただ、それ以上の、例えば細マッチョになった自分の身体を見て自信が深まる、というような、明確な形で成果を出すまでには至らなかった。

筋トレはただ繰り返せば良いわけではなく、他のスポーツ競技と同じように、練習方法を常にチェックしていく必要がある。

鍛えたい部分に正確に負荷をかけた上で、限界だと思ったところからもう1回やる、というのが筋トレの原則だが、この辺の追い込みが、どうしても足りなかったのが原因だと思っている。

ジムに行かなくなったきっかけは、新型コロナウィルスの最初の感染拡大が起こって、ジムと言う密閉空間に近づくことを避ける為だけれど、正直に言うと、その前からモチベーションは尽きかけていたので、コロナが無くても続いていなかったと思う。


では、なぜ筋トレを再開したかと言うと、トレイルランニングの大会に出るようになったからだ。

きっかけは、今年の9月、友人と一緒に長野県の白馬で行われた「白馬国際クラシック」という大会に出た事だった。

https://s-mountain.com/hakuba/

結果から言うと、完走できたことはできたが、制限時間オーバーで着外と言うまさかの結果になってしまう。

28kmという距離は、陸上競技もマラソンも経験の無い自分には短い距離ではないが、それだけならまだ何とかなったと思う。

壁になったのは、標高差1600mの上り坂だ。

登山として考えるならともかく、それまで20キロ近くを走った後に、立ちふさがったこの急坂で、準備不足が一気にあらわになった。

何とか頂上に着いた時には足がガタガタになり、本来スピードを出してタイムを稼ぐべき下り坂で、走るどころか歩くのもやっとと言う有様。

トレイルランを始めてから初めてのタイムオーバーで、とっても悔しい思いをしたのだった。

こんな風に書くと、後悔だけの大会だったのか?と言われそうだが、そんな事は全然なくて、むしろ、素晴らしい大会だからこそ、自分の成績が振るわなかったのが心残りなのだ。

スタッフの対応、地元の人たちの手伝いや応援、白馬の大自然。

どれも好きになったからこそ、このままでは終わりたくない、必ず来年リベンジしにこよう、そう思った。

筋トレが尻すぼみに終了してしまったのとは全くの逆で、内側から湧いてくるモチベーションがいかに大事か分かった気がする。


という訳で、今の筋トレで目指したいのは、急坂を登り切った後でも、ある程度の走りに耐える筋肉をつける事だ。

その為には、まず足腰を鍛えるスクワット、そして体幹を支える為の腹筋は必要だろうというのが計画なのだけれど、一つ問題がある。

既に書いたように、僕は自分を追い込むという事が大の苦手で、メニューを決める時にすぐ楽な方に流れたり、回数が多くなって辛くなると「今日はこの辺でいいか…」となってしまう。

そこで選んだのが、「プロのランナーによるオンライン合同筋トレ会」だ。

何やら聞き慣れない言葉と思うかもしれないが、要は言葉の通り、プロランナーの方が主催してくれるZoomの中で、一緒に筋トレをしようというもの。

これの利点は二つあって、一つは「プロのランナーが実際にやっているメニューなので、トレイルランに必要な筋肉をきちんと鍛えられ、時間や体力が無駄にならない」という事。

もう一つ大きいのが「主催者が頑張って筋トレしている横で、自分も同時に頑張る」という事だ。

自分一人だと、サボってしまったり、つい怠けたりしてしまうが、教えてくれる人がリアルタイムで、一緒に限界までプルプルしているのを見ると、こちらもギリギリやれるところまでやらなくちゃ、という気になってくる。

この点が、教える側がじっと見ているだけになりがちのレッスンや、こちらがお手本を一方的に見るYouTube動画との違いだと思う。

何をやるかと同じくらい、「誰と」やるかは筋トレに限らず大事だと思っているので、まずはこの方法で、時間内完走に耐えられる筋力と持久力を付けたいな、と思ってる。



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