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『ネタバレ注意』シン・エヴァンゲリオン劇場版 感想

本編・パンフを見た状態で書いています。ネタバレには全く配慮していないのでまだ見ていない方は見ない方が良いと思います。



Qからずっと待っていたシン・エヴァンゲリオン劇場版が遂に公開された。
「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」という特報の台詞通り、新劇場版だけではなくTVシリーズ、旧劇場版、そして漫画版まで巻き込んだ全ての集大成として作られた内容だったと思う。

観賞初日の気持ちを忘れないうちに、思ったことをメモします。見逃している部分、解釈の変わる部分も多いでしょうが・・・ 
全くまとまっていません。

良かったこと

・シンジ、そしてゲンドウの成長の物語としてはきちんとまとまっていた。序盤で廃人状態だったシンジは、自らヴンダーに戻り、そして誰に何を言われようともエヴァに乗る決心をした。ゲンドウはこれまでシンジに内面を吐露することはなかったが、ここでユイへの思いと自らの孤独をシンジに吐き出すことができた。大筋の物語のキモはここだと思う。

・シンジの成長のトリガーとなったのは、黒波と第3村の人々からの好意である。黒波は村での生活を通し、命令がなくても生きる意味を学んでいった。そしてそれが廃人状態のシンジにも伝わったんだなあ。この部分、うまく言語化できないが旧劇の「何故、ココにいるの?」「ココにいても、いいの?」の別アンサーとも感じた。

・村の生活、農業を通じた生命賛歌。こういうテーマは好きなので面白かった。というか、前半パートに文句つける人は少ないんじゃないかな?ギャグもありしっとりもあり進展もあり・・。トウジ、ケンスケ、委員長が再登場するのも嬉しい。黒波が何でもかんでも疑問を持つのは正直笑いそうだった。

・作画(キャラデザ?)が良い。総作画監督がアニマスやダリフリの錦織敦史さんということで、見る前から気になっていた。シンジくんはアイマスか?というくらい可愛いお顔のシーンがあった気がする。後半の覚悟を決めた後の表情はまた違ってカッコよく、シンジくんの成長を表しているのかなと。

・既存作品のセルフオマージュがいっぱいで嬉しい!EOEのラストシーン(赤い海のアスカとシンジ)、補完計画発動シーン、舞台セット上の世界、腹を撃たれてもシンジを初号機へ送り出すミサトさん、ミサト家のリビングでの戦闘・・(これは違うか?) 旧劇を最近劇場で見られて良かった。

あんまりだったこと

・戦闘CGがなんとなく残念だった。前日の冒頭10分上映にて、ヴィレの艦隊の動きがカクカクしているのが気になったが、youtubeの通信環境のせいだと思っていた。しかし映画館でもカクカクは同じで残念に感じた。他のシーンでもカクカク感が気になることがあった。CGのことは詳しくないし、ヌルヌルにしすぎると不自然ということがあるのだろうが・・。エヴァの戦闘シーンも正直いまいちに感じた。旧劇の量産機vsアスカ戦のような質量感を感じる戦闘シーンを期待していたので、残念だった。手書きとCGの違いも大きいのだろうが。初号機vs13号機はこの映画では珍しい地上戦だったのでおっと感じたが、なんかなあ・・

・惣流アスカ派なので、新劇場版のアスカが設定からして全くの別物であったことは、予想はしていたが驚き。別物であることはいいのだが、惣流アスカの救済はなかったなーと少し残念。漫画版で救済されている、ということであえて省いたのかもしれないが。ただ式波シリーズのオリジナルが惣流とすれば、救いはあったのか??? でもそうしたら世界観がよくわからない!カヲルくんだけ並行世界の知識をなんとなく持ってた派です。旧シリーズから時間的に連続な新劇場版なのではなく、並行世界という認識。

どちらでもないこと

・怒涛のカップリングラッシュには、庵野監督のオタクを傷付けたいという意思を明確に感じた。特にアスカとケンスケ、シンジとマリ、カヲルとレイ。後者2つははっきりしてませんが、悪意はあると思います。まあ、式波は惣流と全くの別物と割り切ればダメージは大丈夫。個人的にマリの存在を飲み込めないまま過去作を見ていたので、今度はマリに注目してみようかな。

・ラストシーンはなんだかショックでした。まんまと傷つけられた。置いていかれた感覚というのか、思い通りの組み合わせじゃなかったのが嫌なのか、アスカがいないのが嫌なのか・・。自分はアスカ見つけられなかったが、Twitterを見ているとそれらしき人物がいたようだ。2回目にチェックしたい。

・空を飛ぶゲンドウ、エヴァを操るゲンドウ、目が欠けてるゲンドウは正直ギャグアニメだろ。

・巨大綾波怖い。顔リアルすぎね?リリスが磔から抜け出すシーンは旧劇の流用かな?作りとして旧劇場版は意識されている気がする。

結語

新劇場版シリーズの最終作としてはとてもよくまとまっていたし、素晴らしい映画だったと思う。前半の生命の尊さをうたうようなパートは純粋に良かったし、庵野監督元気になったのかなあと勝手ながら思ってしまった。
ただ、エヴァシリーズの集大成としては、まだ咀嚼し切れていない。きちんとこの映画を消化吸収すれば、エヴァの呪縛から解放されるのだろうか。

とりあえず、パンフレット途中までしか読めていないので読むぞー!

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