見出し画像

東海道五十三次 徒歩の所要時間と費用

はじめに

東海道五十三次の歩き旅を終え、復路は高速バスで帰って来た。約2週間かけて歩いた往路を、復路はたったの8時間で移動した。また、歩き旅の費用は約10万円掛かったが、往路の高速バスは数千円しか掛からなかった。所要時間と費用が、往路と復路で大きな差があることに、時空を超えたような不思議な感じがした。


徒歩の所要時間

東海道五十三次、京都ー東京間の徒歩の所要時間は約350時間だった。徒歩の所要時間を他の交通手段と比較する形でグラフに表した。徒歩の移動はとてつもなく時間がかかる。徒歩は生身の人間の脚を使うため、長い距離の移動になると歩く時間よりも食事と睡眠等の時間の方が多く必要となる。

なお、徒歩の所要時間は、今回の東海道五十三次の歩き旅17日間の時間を用いたが、道中での映画鑑賞などの娯楽に関する時間は除いた。飛行機は伊丹ー羽田間の時間を参考として載せた。

徒歩の費用

東海道五十三次、京都ー東京間の徒歩の交通費は0円である。徒歩と他の交通手段について、交通費と所要時間の関係をグラフに表した。交通費と所要時間には負の相関がある。速く移動したければ交通費が高い交通手段を選べばいい。徒歩は移動に膨大な時間がかかるが交通費は掛からない。

徒歩には交通費は掛からないが、長距離の場合は交通費以外の費用が発生する。下図に示す通り、膨大な金額の宿泊費と食費が発生する。長距離の移動手段として、徒歩は他の移動手段に比べ、恐ろしいほどコスパが悪いことがわかる。しかし、現代では東海道五十三次を歩くことは移動手段ではなく、レクレーションである。レクレーションとしては妥当なコスパである。

おわりに

東海道五十三次の歩き旅で、江戸時代の人の移動の大変さ(時間と費用)を体験することができた。そして、改めて現代が便利な世の中であることを感じた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?