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ChatGPTが「発明家」として訓練(調教?)されていくのを実感…

発明家5代目のso-soです。
ChatGPTに発明の方法を教えていたら、なんか「それを覚えて」いっているのを感じたのでレポートしておきます。

東大の松尾教授が自民党AI分科会で話されたっぽい内容とも符合・・・!?

というわけで、6月での大学の授業に向けて「発明9画面」をChatGPTの内容もつけて課題をさせようとしていた中の出来事をメモ。(画像はその過程で生まれた「時計餅」

まずは以下の#命令文 を与えてみた

 #命令文 
発明元素である「溝」をキーワードに新しい発明を作ってください

まず、人工的に作られた溝を持つ食品を5個挙げてください。
これをA1からA5とします。
これらそれぞれに、
Why:その溝が解決している矛盾した要求
これらを why1~Why5とします。

続いて
How:具体的にどのような溝か? 
を付け加えてください。
これらを how1~how5とします。

上記を活用し、切り餅に対して、5個の新しい溝のアイデアを作ってください
A0=溝の入った切り餅
Why0 =焼いた時に形が崩れにくい。
How0=直方体の表面に2㎜程度の直線状の溝


これらを、How0とHow1、How0とHow2・・・のようにHow0と組み合わせて、新しい溝のアイデアを作り、それと符合するWhy0+Why1などから、想定される新しい価値(解決している矛盾した要求)を予想してください。

それぞれのアイデアに
Why:それがどんな問題を解決しているか?
How:具体的にはどのような溝になるか?
What:上記を端的に、単語2つを組み合わせての名称で表現
してください

これで足りなければ質問をしてください

1回目の回答(想定通りのが返ってきた)

以下がChatGPTからの回答。想定通りに創造的な答えが返ってきました。

まず、人工的に作られた溝を持つ食品を5個挙げます。

A1: ワッフル
Why1: 生地が均等に焼ける
How1: 生地に凹凸のある格子状の溝

A2: チョコレートバー
Why2: 簡単に分けられる
How2: チョコレートの表面に直線状の溝

A3: パンの表面の溝
Why3: 美味しさと見た目の向上
How3: パン表面に刻まれた装飾的な溝

A4: クラッカー
Why4: 割れやすく、食べやすくする
How4: クラッカー表面に直線状または波状の溝

A5: アイスクリームコーン
Why5: アイスクリームの味と食感を向上させる
How5: コーン内部に螺旋状の溝

次に、これらの溝のアイデアをHow0と組み合わせて新しいアイデアを考え、新しい価値を予想します。

アイデア1: How0とHow1を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が均等に焼ける
How: 餅表面に格子状の溝
What: ワッフル餅

アイデア2: How0とHow2を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が簡単に分けられる
How: 餅表面に直線状の溝を追加
What: チョコレートバー餅

アイデア3: How0とHow3を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の見た目が美しくなる
How: 餅表面に装飾的な溝を追加
What: パン型餅

アイデア4: How0とHow4を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が割れやすく食べやすくなる
How: 餅表面に波状の溝を追加
What: クラッカー餅

アイデア5: How0とHow5を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の味と食感が向上する
How: 餅内部に螺旋状の溝を追加
What: アイスクリーム

ですが、最後のWhatが「アイスクリームコーン餅」であるべきなのが途切れていたので・・・

軽い気持ちで「続けて」と命令すると・・・!?

「アイスクリームコーン餅」と出たところまでは想定通り。この後、何か終わりの文章が続くかと思いきや・・・?

アイスクリームコーン餅

上記のアイデアを元に、さらに新しい溝を持つ切り餅のアイデアを考えます。

アイデア6: How0とHow1を逆に組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が均等に焼ける、ワッフルの食感を楽しめる
How: 餅の裏面に格子状の溝
What: 裏ワッフル餅

アイデア7: How0とHow2の組み合わせを変更
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が簡単に分けられる、さらに食べやすいサイズになる
How: 餅表面に細かい直線状の溝を追加
What: ミニチョコバー餅

アイデア8: How0とHow3の組み合わせをアレンジ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の見た目が美しく、独特なデザインを楽しめる
How: 餅表面に幾何学的な装飾的な溝を追加
What: ジオメトリック餅

アイデア9: How0とHow4の組み合わせを変更
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅が割れやすく食べやすくなり、さらに多様な形状で楽しめる
How: 餅表面に異なるパターンの波状の溝を追加
What: パターンクラッカー餅

アイデア10: How0とHow5の組み合わせをアレンジ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の味と食感が向上し、アイスクリームとの相性が良くなる
How: 餅内部に螺旋状の溝をより細かく追加
What: ファインアイスクリームコーン餅

さらにアイデアをもう5個出してくれました。逆に組み合わせたり、変更したりアレンジしたり・・・私の心を読んでいる???

最後の出力Whatも言い切って終わっていましたが、気になる。続けてもらいましょう。

試しにもう一度「続けて」と打ってみると…!?

以下に、さらに新しい溝を持つ切り餅のアイデアを考えます。

アイデア11: How0とHow1の組み合わせを変更
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、焼き目が美味しく、さらにスプーンで食べやすくなる
How: 餅表面に放射状に広がる溝を追加
What: サンバースト餅

アイデア12: How0とHow2を組み合わせてアレンジ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、細かいデザインが楽しめる
How: 餅表面に細かい迷路状の溝を追加
What: ラビリンス餅

アイデア13: How0とHow3の組み合わせを変更
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼き上がりが均一で、さらに見た目も美しい
How: 餅表面に斜めに交差する格子状の溝を追加
What: ダイヤモンドパターン餅

アイデア14: How0とHow4の組み合わせをアレンジ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、面白い形状が楽しめる
How: 餅表面にトポグラフィックパターンの溝を追加
What: トポグラフィック餅

アイデア15: How0とHow5の組み合わせを変更
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、さらに多様な形状で楽しめる
How: 餅表面に幾何学模様を組み合わせた溝を追加
What: タイルモザイク餅

なんと、さらにアイデアを考え付いてくれました。以降、「続けて」と打つごとにどんどんアイデアが膨らんでいきました。

さらに3回「続けて」とアイデア30まで行きました。その上で、さらに

ここまでのアイデアもお互いに組み合わせて続けて

の一言だけで、以下のように出力してくれました。思った通りの出力ですが、少し盛り込みすぎでしたね。なんにせよ「徐々に相手が発明する方法を身につけている」と感じさせるようなやり取りでした。

さらに新しい溝を持つ切り餅のアイデアを考えます。これらは、これまでのアイデアをお互いに組み合わせて作成します。

アイデア31: アイデア1とアイデア15を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、味わい深い焼き目を楽しみつつ、時間に関連したデザインが楽しめる
How: 餅表面に時計の文字盤と月の溝を組み合わせて追加
What: 時計月餅

アイデア32: アイデア2とアイデア12を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、さらに動物好きと旅行好きに喜ばれるデザインが楽しめる
How: 餅表面に動物の足跡と世界地図の溝を組み合わせて追加
What: 旅行動物餅

アイデア33: アイデア5とアイデア28を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、さらに歴史好きと自然愛好家に喜ばれるデザインが楽しめる
How: 餅表面に山脈と古代の壁画や文様の溝を組み合わせて追加
What: 歴史山餅

アイデア34: アイデア17とアイデア30を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、さらに宇宙や天体好きとミステリー好きに喜ばれるデザインが楽しめる
How: 餅表面に迷路と星座や天体の溝を組み合わせて追加
What: 星空迷路餅

アイデア35: アイデア10とアイデア29を組み合わせ
Why: 焼いた時に形が崩れにくく、餅の焼きムラを防ぎ、さらにアート愛好家と建築好きに喜ばれるデザインが楽しめる
How: 餅表面に有名な建築物と絵画や彫刻の溝を組み合わせて追加
What: アート建築餅

アイデア31で出てきた「時計月餅」をAIに描画させてみたら、こんなの出てきました。「6時か18時に食べてください」オーラがすごい(?)

付記:AIの進化に関して、東大の松尾教授の言う「こんな例もあるのか?」の一例ともいえる??

20230217_AIの進化と日本の戦略_松尾研 (1).pdf


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