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丸の内・ビジネスマン・中動態

昨日は丸の内でビジネスマンの方々に中動態の講演。質問タイムでも終了後も、分かりやすいだけの話にはもう飽き飽きである、意味のある難しいことを理解したいとのパッションを感じました。学生にもこのパッションを感じます。これはこのどうしようもない世の中で僕が感じ取っている唯一の希望です。
https://twitter.com/lethal_notion/status/1072656623833878528?s=20

たしかに中動態ほど意味のある難しいものを理解した後でなければ、このどうしようもない世の中がビジネスマン自らのパッションによって飽き飽きしたものになっているのが分かりやすくなることは決してない。

それにしても、丸の内のビジネスマンの方々が分かりやすいだけの話に飽き飽きし、意味のある難しい「中動態」を理解したいとのパッションをもっていることに唯一の希望を感じ取れるような哲学者がいるとは、どれほど「どうしようもない世の中」なのだろうか、と思うのは私だけか? 炭焼きや羊飼いが中動態を理解しようというほどのパッションを持っていたなら、如何程かは哲学者が希望を持つ、などということも考えられようか?その場合でも、哲学者が希望をもつほど「どうしようもない世の中」ではないように思われはしないか?

ところで、当の私は、以上のように言うことが、分かりやすいだけの話の部類に入らず、そのために飽き飽きする人がいないことに希望を感じる。そして、意味のある難しい哲学者御仁のお言葉を「理解」する程度の「パッション」を持ち合わせたビジネスマンが、私のことを理解してくれる日が来ることを、心待ちにしている。そのためには、哲学者様方が私の言っていることを文字通りに「笑い飛ばして」くれる必要もあるかもしれないのだが。

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