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ヨシムラの話 その1

言わずと知れた世界トップのチューニングメーカー

私の経験とかやって来た事を書いて、販売している特許部品の宣伝も兼ねようと思って、ブログを始めました。面倒なTwitter、インスタ、YouTubeを始めたのもその為です。
そのマジ軽ナットを自転車に付けて、何も知らせていない女性に走ってもらい”使用前/使用後”のビデオを撮りました。たったこれだけなのに、その変化にその女性は、思わず「何でだろう??」と何度も口走っていました。
答えは、転がり抵抗が減るからです。
その動画(ショート版)です。

当ブログを読んだ方は「本当なのかなぁ?」と思うか、「これが本当だったら凄い」と思うかのどちらかでしょう。まぁ、本当でなければ特許は取れないですし、自動車の技術サイトにはマジ軽ナットシリーズの除電技術が掲載されています。これからの自動車に必要な技術というのは、後追いの形でトヨタ自動車が特許を取得した事でも明らかです。
長い人生で、どうやら私はいろいろな事を思いついて、役立つものを作れる人だというのも分かりました。つまり、「こんな物があったらいいな、どうしたらこの局面を打開できるか」と考えて、物を作ったり、解決して来ました。もちろん、全てではありません。当ブログを読んた方が、「こんな事を考えたんだ」とか、「これ、何かに役立つね」と、今後の生活が楽しくなったり、便利になればいいなぁ、と思っています。

本題のヨシムラですが、POPとはお会いした事はありませんが、不二雄さんとはお会いしたことがあります。
ヨシムラについては、雑誌等で伝え聞いた事も交え、記憶を辿って書こうと思います。
戦時中に航空機関士(整備)だった吉村 秀雄氏(以下、POP)が九州に住んでいて、墜落した-29爆撃機を見に行きました。そのエンジンやターボチャージャーを見た時に、その構造や作り、既にシリンダーのスリーブがメッキ(確かそうだったはず)されていて、「これだけ技術が違うのなら、日本は絶対戦争に勝てない」と確信したといいます。そして終戦を迎えます。
英語が堪能で整備能力に優れるPOPに、駐留米兵からのオートバイの修理の依頼が増えていき、やがて基地内で行われていたオートバイレースのチューニングの依頼が入るようになりました。
そして家族で東京福生市に移住します。
各基地内でレースをしていたのを裏付ける証拠を私は持っています。
後に、カワサキでテストライダーやレースで活躍した、トニー ニコシア氏からサイン入り写真を頂きましたが、その中にオートバイ(AJS)に跨ったものがります。それには、YOKOTAと書いてありました。つまり米兵時代にオートバイを横田基地に持ち込んでレースしていたのです。
トニーのオートバイをPOPがチューニングしたのかどうかは分かりません。
恥ずかしいので、写真中の自分の名前は消してあります。

1957年 全日本ナショナルリーグチャンピオン(1956-58)

トニー自身が「日本で自分の自伝か雑誌での特集を書いて欲しい」と私に依頼があり、いくつものバイクの雑誌社に連絡を取りましたが、既に出版不況に入っていて、どこも手を挙げませんでした。
昔、60’s Bikeという本があって、その中には「駐留米軍が、基地の土に廃油を撒いて埃を少なくしてレースをしていた」というような記述があります。
それで、POPは修理はもちろん、チューニングでの腕も買われたのです。なぜなら、圧倒的に早かったから。米兵の間からPOP(おやじ)と尊敬を込めて呼ばれ始めたのも、その頃でした。
レースでのチューニングの実績を持って、オートバイレースへの参戦を始めました。POPは4ストロークしか頭になく、ホンダを選んだのは自然な流れでした。今、残っている4大メーカーで、当時4ストロークエンジンを持っていたのはホンダだけです。ヤマハ・スズキ・カワサキ(メグロ系を除く)は当時は2ストロークのみ。1960年代末から1970年前半まで待たないと、その3メーカー純血では4ストロークのオートバイは出現しません。
ちなみに、カワサキの4ストロークは吸収合併したメグロを受け継いだもので、ゼロから開発した訳ではありません。
余談ですが、スズキは4ストロークの技術がないので、Z1/Z2を開発した技術者をヘッドハンティングして、GSを開発しました。それで、しばらく、カワサキとスズキの仲が悪かった…という噂もあります。
どの雑誌かは忘れましたが、GSのシリンダーヘッドを加工して、Z1に載せようという記事がありました。基本設計が似ているから、そういう事が出来るのではないか?という事なのでしょうね。あれは雑誌に載ったのですかね。知っている方がいましたら、教えて欲しいです。
ヨシムラの代名詞でもある集合マフラー、登場するのは1972年頃。でも、実はマフラー屋ではありません。そのような事についてもいつか書きたいと思います。
機能美という言葉がありますが、まさしくその言葉が当てはまります。

この美しさ、日本刀に通じるものがあると思います

今回は触りの部分だけですが、ヨシムラシリーズは一回では終わらないので、また書きます。次は集合管の誕生か、レースの話かはお楽しみに。
マジ軽ナットはネットショップBASEでかんたんに購入出来ます。
Amazon payやコンビニ払いも選択可能です。


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