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自動車開発の想い出 その1

過去を思い出しながら書いています

守秘義務に抵触しない範囲で書きます。会社では、最初は決まった走り方でテスト乗車して報告書を書くだけでしたが、交替制が体に合わずに日勤に替えてもらいました。日勤でもテストで乗車はするのですが、眠気との戦いはありません。何しろ、お昼ご飯が充実しています。大きな社食で選び放題。払うお金は夜勤と同じ。なんだかなぁ~って感じですね。ただ、朝が早い。距離もあり、ものすごく渋滞するので、朝早く出勤していました。
テスト走行の合間に、たまに資料を作る仕事もしていました。おそらく、そこで少し信用がついたのでしょう。事務的な仕事もするようになりました。その中の一つが、「ガス性状のデータのまとめ」でした。ガス性状と言っても、分かる人は化学研究者とか石油会社の研究者とか位しか知らない言葉ではないでしょうか?
ガス性状とは、ガソリンの内容成分を分析したデータで、それを見比べるという作業でした。今は統合されていますが、日石とどこだったか?忘れましたが、2社のガソリン性状のデータを比較するもので、当時はパソコンなどありませんから、プリントアウトされた米粒位の数字が羅列されているのを、間違えないように定規を当てて読み上げたか、数えていくのです。
とにかく「なんでこんな小さな数字なんだ」と思ったのです。

余りにも細か過ぎる作業で、投げ出したくなりました

それで、友人に愚痴を言ったのも思い出しました。分析をまとめた結果、ガス性状で成分が良くて安定していたのは日石だったので、その後はずっと日石のガソリンスタンドで入れていました。こんな事を書いて、興味を持つ人がいるのかどうかは分かりませんが、二度としたくない遠い思い出です。また思い出したら書きます。
テストドライバー時代は一般の人では経験できない経験や内情を知ろことが出来ました。文頭に書いた通り全て書く事は出来ませんが、中には「そんな事があるのか」というものもあるでしょう。その様な自動車と長く関わり、オートバイも16歳の時から続いている趣味です。それなりに経験もあります。走行テストもそうですが、修理経験もとても勉強になります。そのような内容についても触れますのでどうぞお付き合い下さい。
今までの経験を生かして友人の気付きから生まれた特許製品を販売しています。特許を取得した後、トヨタ自動車が同じことを考えて特許を取得した事を知りました。そして、除電を施した箇所が私達とほぼ同じ。タイヤ、エンジン、吸気、サスペンション、マフラー等など。まさか、トヨタが除電の研究をしていなんて知る由もなく、とても驚きました。
そして、特許出願・取得は友人の方が少し早かった、それは真似をしていないという証明でもあります。
当ブログでは、難解な公開特許文献をやさしく解説する「特許解説シリーズ」も書いていきます。

特許出願2014年3月 取得2018年12月


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