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ラガは何しに日本へ?

成田空港でインタビュー&トライアルGP密着!

人気のテレビ番組「YOUは何しに日本へ?」。5月に成田空港で外国人に声をかけました。
その細身の男性の名はアダム ラガ。オートバイで大きな岩や崖を登る、トライアルという競技の世界トップレベルのIAS(国際A級スーパー)のレーシングライダーだったのです。
もちろん、スタッフはそのような事は知らずに声をかけたのですが、会場である栃木県にあるホンダが運営するモビリティーリゾートもてぎまで趣き、世界選手権(トライアルGP)が開催された3日間密着取材し、想像もしなかった取材を敢行しました。

その模様をいつ放送されるのかと、毎週番組予約をしていましたがなかなか放送されず…。オートバイ競技でもマイナー扱いで、XトライアルというRed Bullがスポンサーになっているレースがあります。それなのにRed Bullの動画チャンネルでも配信されていないのです。
トライアルとは、決められた時間内に決められたセクション(コース)をなるべく足を着かずにゴールした人が勝ち、というオートバイでは一番歴史のある競技。足をつくと1点減点、転倒は5点で失格等の減点方式です。

日本には藤波貴久というIAS選手がいて、なんと2004年の世界チャンピオン。現在はレプソル ホンダチーム監督ですが、なんと電動のトライアルオートバイで全日本トライアル選手権IASクラスに参戦というビッグニュースが流れ、トライアル好きは浮足立っています。

Fujigas with Honda RTL electric
初動画⚡️👀 pic.twitter.com/HwPnt91juZ

— TAKAHISA FUJINAMI 藤波貴久 (@fujigasnet) September 18, 2024

動画を見たら驚くでしょうけれど、このレベルはまだ序の口です。ヤマハはとっくに電動マシンを投入していますが、このホンダのRTL-Eのような変わった音はしません。
何か、厚木基地のCVW-5に所属していたロッキード S3(バイキング)のスロットルオフ時の「ポワ~ン」という音を思い出しました。

トライアルはストップ&ゴーが多く、決められたセクション(ルート)を通過したら、次のセクションへ向かうのを繰り替えします。低速に有利で長距離も走らず、エンジンのトラブルも無いからモーターはトライアルに向いているのは理解します。
ただ、何でも使い勝手が良ければそれが良いかと言えば、どうなんでしょう。
一昨年、鈴鹿8耐久の際にカワサキのEVオートバイ2台のお披露目がありました。サーキットのコースに出て来たのですが、もちろん無音で、エンジンの振動もありません。
私は吸・排気音も含めて楽しむものだと思うので、無音もしくは何とも言えない音だけが面白いのかどうか。
旧車に持っている友人が「この音が無かったら、このオートバイには乗っていない」と言っていました。個性ある排気音がなかったら、一度離れたオートバイに戻らなかったそうです。

この放送には流れなかった取材陣の苦労を、トライアル専門誌「自然山通信」から少しだけ紹介します。
もてぎのGP会場では「アダムがYOUは何しに日本への取材に捕まり、交渉中らしい」との噂が流れていたとの事。短期間で各方面との取材の調整が出来て現地に入った訳ですが、トライアルが何かも分からないスタッフ4名が、文字通り地面を這いつくばっての取材となりました。
例えばこのようなグリップの悪い路面を登り、更に大きな岩に登ってセクション終了となります。角度は42°だそうです。

歩いてでも登れないような悪路をトップレベルの選手は次々クリアします

自然山通信の取材班によると「なかなか堂に入った取材をしていた」そうで、体力も含めて荒修行を積んで来た経験も生かされたでしょう。なにせ富士山登頂まで密着取材していますから。
ディレクターは「この競技、面白いですね」と言ったらしいですが、スタッフはかなり疲れていたそうです。それは当たり前で、ただの山道を同行取材しているのとは訳が違います。
このような崖も登ります。右下に映っているのはスタート地点にいる他のチーム。
どのルートで攻略するのかをチェックしています。

このような断崖絶壁も登ってしまいます

放送されたタイトルは「衰えた伝説のバイク王者が引退かけ危険なトライアル」という、ラガにはちょっと失礼なもの。確かに一番の年長ですが、今でも世界のトップライダー、その証拠に1日目3位、2日目2位というリザルトです。衰えていませんよね。
ラガの気さくな対応やTVでパドックの様子等も映されるのは嬉しいものです。
ホンダのベースサーキットなのだから、少しはホンダの事も取材して欲しかった。
とはいえ、密着成功でスタッフの皆様お疲れ様でした。
トライアルはこのような自然の地形を生かしたものもありますが、人工物を設置してセクションを作ったものもあります。日本では主に関西で開催されているシティートライアルという、街中に小さなセクションを設置してトップライダーの技術を間近に見られるイベントもあります。

オートバイに興味がない方にもその迫力を楽しんでもらえるので、トライルの普及に貢献しています。

助走距離がとても短くてもこのようなジャンプも出来ます

マジ軽ナットヘビーユーザーから、オートバイでの雨の中の走行で「白線を踏んでもグリップ感の低下が少なかった」とのインプレッションが届き、「雨でタイヤや車体が濡れていて静電気が逃げているのに、なぜ雨の中でもマジ軽ナットは効果を発揮できるのか?」という質問がありました。
確かにこの発明に繋がる気づきは「路面が濡れていると、車が静かにスムーズに走る」事です。とはいえ、放電は水を通してのもので、乾燥した路面よりは多いですが十分ではありません。マジ軽ナットを取り付けると相乗効果になりますから、効果は大きくなります。
特にこれから迎える雨の多い時期には、タイヤの除電は安全にも寄与します。
冬になると車を降りた際に、静電気で「パチッ」となる事もほぼなくなります。電源を使わずに1日24時間放電し続けているからです。
このような理屈で、導電性が低いアスファルト舗装よりは路面への放電量が多い、オフロードでもタイヤの除電は効果を発揮します。トライアルにもお勧めです。
マジ軽ナットはネットショップでかんたんに購入出来ます。

マジ軽ナットの除電技術は、科学情報出版株式会社のEV(電気自動車)・
ハイブリッド自動車の技術情報総合サイト EV-tech.jpに掲載されています。

お知らせ

本田宗一郎杯 Hondaエコマイレッジチャレンジ、今年は10月13日にモビリティーリゾートもてぎで開催されます。
除電の技術協力をしている、神奈川県立平塚工科高等学校 社会部が、レース当日にマジ軽ナットシリーズを展示して下さるそうです。
顧問の先生自身も除電チューニングをされていますから、ご興味のある方はいろいろと聞いてみて下さい。
「たかが静電だろう?」とは言ってはいられない程、物の動きを邪魔している事を説明してもらえます。

マジ軽ナットパンフレットの表面

トライアル専門誌「自然山通信」で検索すると、お近くで販売しているバイクショップが探せます。年間購読も可能ですので検索して下さいね。


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