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幻の「別冊サザエさん」第五集を読みました

 幻の「別冊サザエさん」とは何ぞやということは別の記事で解説しています。

 別冊サザエさん第五集を購入することが出来ました。どのようなお話が収録されているかを紹介します。
 ネタバレになりますので、これからどこかで読もうという方はご注意下さい。

別冊サザエさん第五集

 昭和34年6月25日印刷、7月1日発行、120円。

「師走はいそがしい」

「初わらい」

「いぬどし」

「いぬ」は絵文字です。旧は「いぬ」と振り仮名がありますが、新にはありません。

「派出婦さん」

 新は「家政婦さん」になっています。
 最初の波平のセリフは、旧は「派出婦」で新は「かせい婦」です。しかしその次のキミ子さんのセリフは新も「派出婦会から」のままです。最後のセリフは、旧は「派出婦」で新は「かせい婦」です。

「春と美容」

「お祝いシーズン」

 新には収録されなかった話です。

 磯野家にやって来た妙に不細工な父子。「ぶじ入学出来て」とのこと。子供は小学生に見えるが当時は小学校でも入学出来ないことがあった?

 次にセーラー服の少女が訪ねて来た。デパートの食堂に就職が決まったという。

「会社で はなみ旅行にいくんだ こずかいがいるよ」と千円札を2枚持って行くマスオ。

 交際費がかさむと嘆くフネとサザエ。

 そこへ「大学にパスした」という男も訪ねて来た。しかも学生結婚をしたという。

 さらにカツオが慌ててやって来て「お父さんの上役の人が急死した」と言う。
 香典が要ると考えるサザエだが、それはエイプリルフールの嘘だった。
 カツオの態度にサザエは……?

「自家用車」

 内容は旧も新も同じですが、新はページ数が短くなっています。旧のサブタイトルの絵のサザエは必見。

「すいりどろぼう」

「酷暑の候」

 新には収録されなかった話です。

 暑さに負けだらしない生活を送るサザエ。それを咎めるフネ「もっとつらい思いをしている人の身になってごらんなさい」。
 鰻を焼くおじさんを思い浮かべるサザエは……。

 その後、横になるサザエは裸のおすもうさんや滝に打たれる修行のお坊さんを想像し「いいわねぇー」。しかし「いいのは考えちゃいけないんだ」とつらい思いをしている人のことを考えますが……。

 お気楽なサザエの性格がよく表れているエピソード。

「事業家」

「町内大かぶき」

 主役の名前が旧は漢字です。「與三郎」「お富」。

 結婚のお祝いがえしが旧は「しんるい」、新は「いとこ」。

 最後のコマの左にいる子供を背負った人のセリフが旧はありません。

「公開見合結婚」

 自宅でマスオの写真を見た後のシーンが旧はちょっとしたカオスになっています。新はシンプルな進み方に。

 旧は「決めかねるわ」のシーンがありません。

 旧はイカちゃんがバッグを投げるシーンがありません。

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