見出し画像

チェルノブイリ日記 34 ~ 巨大な何かを見るとゲーム脳がうずくという

道がなければ作れば良い

 前回のあらすじ。
 道中に色々な物が落ちていました。

 倒れた矢印や……

 気が付きにくいうえに気が付いたところでどこへ向かえば良いのかよく分からない矢印に導かれ……

 巨大な何かが見えるところに辿り着きました! ……え、あそこまで歩くの?

※ この記事は有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。

※ 過去の日記はこちらから。

 歩くんです!
 そりゃそうですよねー。ここで引き返したら何をしに来たのか分かりませんものね。
 いやそれにしたって、そこは道なの? 獣道をこれから自分たちで作っていく感じですか?

 またこれは……巨大な何かを見た後では砲台にしか見えません。遠距離攻撃! 近付かれる前に倒す!

巨大な何かの間合いに入る

 巨大な何かの近くへやって来ました。
 写真のタイムスタンプを見ますと「歩くの?」というシーンからここまで約5分ですので、思ったより近かったようです。
 しかし先の病院を出てからは約45分が経過していますので、結構な距離を歩いて来たのです。

 ところでよく見ますと……

 鳥や……。
 鳥の休憩所になっているようですね。ゲーム脳としては、この巨大な何かを守る鳥たちで近付いたら襲って来るので倒さないといけないとしか思えません。武器は? 投げナイフ? 剣? どちらも持ってないよ!
 本当に近付いて良いのでしょうか。

 ガイドェエエェェェエエェェ!

 私の懸念というか私の存在を無視して前に出て趣味の撮影を始めるガイド。オレにここが何なのか説明するとかお先にどうぞとかないんか。
 まぁガイドが足場を確かめてくれているとでも思うことにします……。

 ガイドの趣味の撮影が終わり、私の番です……。

 これは……クレーン船というのでしょうか。ナムコの名作シューティングゲーム「スカイキッド」で爆弾を落としてこういうの沈めませんでしたっけ……。

 画像検索をしてみましたら確かにクレーンが搭載された船というのは存在し海や川で活躍しているようなのですが、広い甲板の安定していそうな船がほとんどなのですよ。

 これ……よくバランスを崩して転覆せずに浮かんでいますね。錨を下ろしているのでしょうか。いやでもそれにしたって転覆しそうなイメージしか浮かばないのですが。

 元々このような傾きだった……なんてことはないですよね。運転席が傾いてしまっていますものね。まぁああ見えて運転席は水平になっているのかも知れませんが。

 川面に映った姿が綺麗……なのでしょうね。草木が邪魔になっていますけど。
 フォトジェニックな写真を撮影する猛者なら草を刈って木を切り倒して開けた視界を作るのでしょうけどねー。さすがにここでそのようなことは出来ません。いや、日本でもしませんけど……。

 私がチェルノブイリを訪れたのは2013年です。それから10年経ち、今も転覆せずに佇んでいるのでしょうか。

巨大四天王

 移動するようです。ガイドについて歩いていますと……

 巨大な何かは他にもあった!

 何体いるの……。

 これは……。

 子供の頃にデパートの屋上なんかにあるエレメカでお菓子をすくいましたよね。と、のんきに思い出してしまいますが、工事現場で見掛ける「積み荷の下に入るな」も同時に思い出してしまいます。
 四半世紀ほど風雨にさらされても落ちることなくここにいるのですね。重機というのは丈夫に造られているのですね。

 ダブルドラゴン……。あぁ、ゲーム脳なんですよ。ドラクエのキングヒドラみたいな、頭がいくつもある龍を思い浮かべてしまいます。

 どどん!
 何ですかこの脚の生えたクレーンは。画像検索をしても見付けられませんでした。
 それはそうと、これが歩いて迫って来るので脚の間をすり抜けて……と考えてしまいますよね。パロディウス的な。

 足元に目を向けますと……これって動くんですかねぇ? 足を上げて……ではなくて、車輪を回転させて……動きそうなような、動かなさそうな。いやそりゃ動かなきゃちょっと不便ですけども。いや動かすのも大変そうですけども。
 しかしそれより何より、足元を攻撃して動きを止めるのがセオリーと考えてしまいます。

 ブームと呼ぶのかジブと呼ぶのか、一瞬検索しただけの知識では分からないのですが飛び出た部分をよく見ますと

 見慣れたハシゴと背かごが設けられていました。
 まぁここに上って何かすることもあるんでしょうけど……あるんか?

 ところでこの巨大な何かたちですが、妙に白っぽい部分があることに気が付いてらっしゃいましたでしょうか。
 この足元の写真などだいぶ分かりやすいのですが

 これは何なのでしょう?
 ガイドが言うには鳥のフンで白く染められているとのことです。あぁ、たくさんいましたものね、鳥。

趣味の撮影は続く

 さてガイドはどこに……。見回してみますと

 いました。珍しくイケメンも一緒です。
 何やら飛び出たところで優雅に趣味の撮影をしてらっしゃいますが

 ここを歩いて渡ったんですか? 歩けるの? 崩れそう……。柵も体重を掛けたら倒れそう……。
 いやまぁ歩けたからあっちにいるんでしょうけど……ちょっとチャレンジャー過ぎやしません? イケメンとガイドが落ちて怪我をして動けなくなったら私はどうしようもありませんよ。

 おぉう……。
 原発事故が起こる前は、休日にここで釣りをしたり景色を眺めたりする人たちがいたのかも知れませんね。ガイドが立っているところは観光船の発着場所だったということも考えられます。
 しかしよく向こうに渡ったなぁ……。

次回予告

 このあたりをもうちょっと散策します。

ここから先は

0字

¥ 100

読み終わられて「面白かった」「役に立った」「他の記事も読みたい」などなど思われましたらサポートを是非よろしくお願いします。