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【大長編】壁や天井の崩壊が始まった「神野市場」を歩く

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 兵庫県加古川市神野町に「神野市場」という何やら良さげな市場があると知りまして、JR加古川線の神野駅にやって来ました。神野は「かんの」と読みます。
 無人駅は一番前のドアから降りて下さいというようなのんびりした雰囲気の加古川線ののんびりした雰囲気の駅ですが2019年の「兵庫県統計書」によりますと1日平均の乗車人員は1,057人とのこと。加古川線の中では最も乗り降りされている駅です。

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 地図を頼りに歩き始めますと……のんびりした雰囲気。
「神野酒場 ごんすけ」さん、駅前一等地の酒場ですがこのあたりにお住いの方は電車通勤と車通勤のどちらが多いのでしょう。

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 なんとなくレトロな雰囲気の外観が可愛い「ハナフサデンキ」さん。

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 駅から200メートルも歩いたかどうかというところで現れたのがこの看板。
「暮らし フレッシュ! 公認 神野市場」。興奮! この色褪せ具合に期待が膨らみます。「駐車場完備」は車社会ならではか。
 ポールが謎に長いのは……? かつては看板の上に何かあったのでしょうかね。看板がずり落ちて来たということはないと思うのですが。

北東の外観から見ましょう

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 おぉおー! のっけから期待が膨らみます。2階へ続く階段が気になりますがさすがにここは上がってはいけないところでしょうからやめておきます。

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 ここは北側です。あまりにも自然過ぎてしばらく気が付かなかったのですが、壁が剥がれ落ちまくっているのね。

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「公認 神野市場」。「公認」というのは公が認めた私設の市場ということです。「公設」だと字の通り公が設けた市場ね。
 この真ん中のロゴは市場のロゴ……なんですかねぇ? 渋いな。
 しかし帰宅して写真をじっくり見ていますとサインの下の壁も剥がれまくっていますね。このサインごと剥がれてしまう日も近いのかも知れません。

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 お客様用駐車場の看板。犬? 猫? の絵がプリチー。左下にうっすら見える矢印は「出口」です。実際の駐車場を見ても何がどう出口なのかよく分かりませんでしたが。
 白地の部分には「お買物以外の駐車はご遠慮願います」と書かれていましたが車が何台か停められていました。客……? 店の人……?

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 見上げると、何やら看板が掲げられていたのだろうなぁという骨組み……と、スピーカー。「神野市場」と大きく書かれた看板が掲げられていたんでしょうか。そして屋外へ向けたスピーカーってちょっと珍しい気がします。

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 しかし壁の崩壊っぷりがすごい。雨、風、地震……などなど。ここまで崩壊するものなのね。

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 北東の隅から南を向いたところ……

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 駐車場の看板や。どこに掲げられていたのだろう?

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 見上げると……2階に何やらサンルームのようなスペースがありますね。いや北向きですけども。何だったのだろう? 天井も落ちてしまっていますね。

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 この緑の網ってもしかして崩れた壁を受け止めるために設置したんですかねぇ? んなわけないか?

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 んなわけないか。網をすり抜けて普通に壁が落ちまくっています。これじゃあ扉は開きませんよね。この扉も出入りされなくなって何年、何十年……? どこへ繋がっているのかな。

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 しかしまぁ扉という扉が見事に壁で塞がれていますね。

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 壁から生えたひしゃげたパイプ? 落下した壁がぶつかりまくってこうなったのかな。

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 さて、そろそろ中へ……

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 と思いましたら、出入口のそばに「渋谷鮮魚」の小さな看板がありました。電話番号が2桁4桁や……。

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 裏側は「只今営業中」!

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 改めて出入口へ向かいます……

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 ふと見上げますと、おぉおー! なんやこの可愛い電灯。えー、現役の頃はどんなだったのかな。

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 世が世ならインスタ映えスポットだったのに! いや今でも映えますけど!

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 扉に注意書きが。冷房は装備されていたようです。

いざ内部へ

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 いざ中へ!

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