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ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ:NSPD/69課キャンペイグン第七話「アベンジャーズ・オブ・レッド・ブラック」#4

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この記事は2021年10月11日〜10月29日に、筆者NMの元Discord上で開催されたニンジャスレイヤーTRPGのセッションを、少々の加筆修正を加えて公開したものです。

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これまでのあらすじ:
クロダ電子工場に潜入した一行。そこへ暗黒組織の刺客ニンジャ、バーニングイールとミノタウロスが襲いかかった。横浜港の戦いから復活したバーニングイールに思わぬ苦戦を強いられる69課。だが、彼らを爆発四散せしめ、「YCNAN」のいる社長室へとたどりつくのであった。
中央の社長めいた椅子には金髪の女性が座っている…

シルヴィ: スターン!「……来たわよ」
サスツルギ: 「ドーモ、69課です。御用ですよ。」冷静に、冷徹にその目は女性に向けられる
ランドレアム: 「……」いつでもデッカーガンを抜ける体勢。
ゲイラヴォル: 「……」同じく、右手に力を込める。
YCNAN: 「いらっしゃい…お探しの「YCNAN」はここよ」
シルヴィ: 「……貴女は」本人ではなさそうな気配とかあります?
NM: では【ニューロン】UHで判定!

シルヴィ:24d6=6 = (5,2,5,3,2,1,4,4,2,1,5,5,1,2,1,2,2,2,1,2,3,3,4,1 :成功数:0) = 0

サスツルギ: ふぁーwwwww
NM: ええーっ!!
ゲイラヴォル: !?!?!?!?!?
ゲイラヴォル: ここで!?
サスツルギ: や る と お も っ た
NM: OIOIOI
シルヴィ: これはこれで美味しいな?

ゲイラヴォル: …ネーチャンも判定していいか…!
NM: だめだ!オヌシは判定するな!
サスツルギ: そらそうよ
ゲイラヴォル: ヌゥーッ!!そりゃそうだ!

シルヴィ: 「……貴女は、一体…!?」
YCNAN:あなたのよく知る、YCNAN。知ってるでしょう、シルヴィ」
サスツルギ: 「?」YCNANとシルヴァリィタクト、両者を交互に見ている。
ゲイラヴォル: 「………」
ランドレアム: 「……」
シルヴィ: 「…」
サスツルギ: 「そう、なのですか?シルヴァリィタクト=サン。」沈黙に焦れたように問いかける。サスツルギは"本物"を知らない。故に頼みの綱はシルヴァリィタクトだけなのだ。
YCNAN: 「あなたがNSPD69課で変わっていくように、私も変わっていったの。ワカルでしょう?」
シルヴィ: 妙な戸惑いがある。確かにYCNANだ。けれど何かが違う?いや、同じなのか?

その風貌、振る舞いはYCNANそのものだ。
完全なエミュレイト。カメレオンには自信があった。
「本物」。今こそ自分が「本物」であるのだと。

YCNAN: 「貴方達は力によってここまでたどり着いた。「ニンジャの力」によって…」
シルヴィ: 「本当に…?」ズキズキと頭が痛む。これが憧れの正体なのか?
YCNAN: 「あなたも私も、UNIXネットワーク上ではムテキのハッカー。でも現実世界ではどう?カラテを持たぬハッカーたちはヤクザに食い物にされ、そして彼らもニンジャに食い物にされているわ。あなたたちもニンジャになる前はこの不条理は感じていたはずよ。」
サスツルギ: 「ふざけたことを……!」思わず声が漏れる。静かな怒りだ。「ダークチップで一体どれほどの無辜の市民が犠牲になったと……」
ゲイラヴォル: サスツルギを制するように片手をかざす。
シルヴィ: 「……だから同じ力を手に入れようと?」…それがYCNANのやり方なのか?どんな強大な力も受け流し、己の正義とスタイルを貫くのが彼女ではなかったのか?
ランドレアム: 「……」ランドレアムの眉がピクピクと動く。
ゲイラヴォル: 『口ばかり回るものだよ、"ああいう手合い"は』 『流されないで。本当に彼女は、"彼女"?聞いていた話とだいぶ違う…』 IRCでシルヴィに伝える。
サスツルギ: 「『……。』」不服そうに引き下がる。 全部筒抜けてそうだけどね、IRC
YCNAN: 「……力なき正義は、あまりにも無力なの。ジャーナリストとして、何度も可視の、そして不可視の壁が立ちはだかった。あとすこし、あとすこしでも力があれば、と何度も思ったわ。暗黒メガコーポの、ネオサイタマ政財界の、そしてソウカイヤの…そのたびに超えられなかった
シルヴィ: こいつが”カメレオン”ならIRC筒抜けてなさそうなんだよな…
サスツルギ: それはそう
シルヴィ: 「…」『…』
YCNAN: 「でも、これからは虐げられる弱者の立場に甘んじることもなくなる。研究室を見たでしょう?今の子たちにはかわいそうなことをしちゃったけど…いずれは誰もが、ニンジャの力に立ち向かえるようになる
ゲイラヴォル: ……お前達とて、力が欲しくなるときは、いずれある。その覚悟はあるのか? ラテックスの言葉が脳裏に蘇る。
シルヴィ: 「……」確かに…誰もがニンジャと同等になれば抗えるのか?しかし、結局のところ強いニンジャが強者として君臨するだけなのでは?シルヴァリィタクトの脳裏に無数の可能性が飛翔する。
サスツルギ: 「…では、貴女の目的は弱者救済であると?」黙り込んだシルヴァリィタクトに心配そうな視線を向けつつ、言葉を選び問いかける。
YCNAN: 「そうね。その為に「笑い爺」を利用している、と言えばいいかしら」
ゲイラヴォル: ……強さに惹かれる者はいつの時代もいるもんだ (……そして溺れて死ぬより惨い末路を送る奴も、その中に一定数居る) 忘れては居ない。ならば目の前のその女も、いずれは。あるいは、今…?
サスツルギ: 「笑い爺……」サイバーツジギリの幹部、あるいは元締め…表情がさらに険しいものへと変化していく
YCNAN:正義のために悪を利用する。私はそういったことも、正義をなすためにはありだと思うわ」
ランドレアム: 「……」手が震える。今にもデッカーガンを抜かんとする程のアトモスフィアと……ピクピクと震える眉。
シルヴィ: 「そんな……」右眼が痛い。焔を纏うように銀色に輝いている。
サスツルギ:……貴女は、間違っている。」正義を為すのは正義だ。悪ではない。
YCNAN: 「笑い爺は金、それに出資するメガコーポは、力…でも私は…っ?」サスツルギの言葉にとどまる。
サスツルギ: 「……。」そうだ、彼女は間違っている。だから今すぐにでも逮捕すべきだ、そう理解はしているが、シルヴァリィタクトの様子が気にかかる。鋭い彼女が動かないとなると、或いは本物なのではないか。その疑惑がサスツルギの決意を鈍らせる。
サスツルギ: 『シルヴァリィタクト=サン。』暫し目を閉じ、やがて意を決したようにコトダマ空間で呼び掛けた。『私は、貴女を信じます。』
ゲイラヴォル: 『シルヴィ、聞いていい?』 『YCNANって、ニンジャ?』『…可能性を一つ一つ潰していく。目の前の"あいつ"からソウルの感覚は感じ取れる?』
サスツルギ:私は、貴女の力を、直感を、ソウルを、信じます。だからどうか貴女の進む道を、真実を"明かす"ことを恐れないでください。私たちがついてます。』青く、純粋で、真っ直ぐな瞳。

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銀の杖よ、魂を呼び覚ませ。真実を…白日の下に照らし出すのだ!

シルヴィ: 『YCNANは……』銀の眼が彼女を捉える。…実際に会ったことはない。彼女がモータルでも、ニンジャでも不思議ではない。…自分の判断を皆が待っている。だが。
ランドレアム: 『シルヴィ=サン。アンタはハッキングがNSPDで一番つえーし、オレにもハッキングについて色々教えてくれた。YCNANは伝説のハッカーだって言うけど、オレにはシルヴィ=サンが伝説のハッカーみたいなモンだ……オレは信じるッスよ。シルヴィ=サンを』
ゲイラヴォル: 『…あんたの判断を、みんな信じてる。あんた次第だよ。好きにすればいいさ。あたしは、あんたに従う』ゲイラヴォルの目が、据わった。
シルヴィ: 「………」期待されている。己が答えを出すことを。…これまでは迷いなくそうしてこれた。自分はコトダマから真実を見ることができると信じられていたから。けれど…その光を齎した彼女が相手では。 (もし彼女が真の悪に変わってしまっているとしたら、私の中の憧れは…夢は、死ぬ) (もし彼女の正体を見誤れば…)期待の視線が痛い。0か1か、ただそれだけを決めるだけなのに…

「ああもう」
その瞬間。バチリと閃光が弾けた。
「イヤーッ!」
そして、銀の光を纏ったカラテが、”YCNAN"に突き刺さる

サスツルギ: 「……!?」一体何が…?サスツルギは戸惑う
ゲイラヴォル: 「ッ!?」
ランドレアム: 「な……ッ!?」
ゲイラヴォル: ゲイラヴォルの顔が、納得に笑んだ。なるほど、ね。単純明快な解決法だ。(……でも)何かがおかしい。

ああもうああもう!めんどくさいめんどくさい!
わたしのくせにこんなときになやむなんてのろまにもほどがあるわね。
だいじなのはこころなんかじゃなくてしんじつなのよ。

シルヴィ: 「……」”YCNAN"を踏みつけたシルヴァリィタクトはゆっくりと3人の方を振り向く。その両瞳は煌々と銀色に輝いている。
ゲイラヴォル: 「…その、眼……?」唖然。
サスツルギ: 「シルヴァリィタクト=サン……?」その瞳に気圧される
ランドレアム: 「……!」普段のシルヴィ=サンとは違う、何か恐ろしいものを感じる……。

あんたたちもたいがいにしなさいよね
しゅかんでしかものごとを…あ、これきこえてないわね

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ブツブツと呪文のように少女の唇から光が漏れる。

サスツルギ: 「……。」妙な胸騒ぎと共に疑惑が膨れ上がるのを感じる。アレは、誰だ?「お二人とも、警戒を」
ゲイラヴォル: 「ど、どっちに」
サスツルギ: 「どちらにも、です。」その表情にもはや余裕の色は存在しない
ランドレアム: 「……シルヴィ=サン……」ポツリと呟く。この呟きは彼女に届いているのだろうか?
ランドレアム: 「分かってるッスよ……」
シルヴィ: そして右足で”YCNAN"の顔を踏みつけ…IRCに大音響が鳴り響いた。
ゲイラヴォル: 「………」右腕を上げようとして、その前に。

踏みつけられた「YCNAN」は「YCNAN」そのもの…はずなのに!

シルヴィ: 『ドーモ。カガミ・ニンジャです』
サスツルギ: 「……!」目を見開く。
ゲイラヴォル: 「!!???」ソウルが尋常でなくザワめく!身を強ばらせる!
ランドレアム: 「……!」
シルヴィ: 『正体を表しなさいよ、このしょーもないツツモタセのウソつき』
ランドレアム: 思わず一歩下がる。
ヤモト: 目前で何が起きているのか!ヤモト・コキには皆目検討つかぬ!
サスツルギ: 「『……ドーモ、カガミ・ニンジャ=サン、サスツルギです。』」ゴクリと唾を飲み込み、だが毅然とアイサツを返す。
ゲイラヴォル: (なんだ……なんだ!?………なんだ…!!?)
ゲイラヴォル: 「…ドーモ、ゲイラヴォルです」 動揺…隠しきれぬ。そして警戒。まるでカエル・セラピーめいて…
ランドレアム: 「……ドーモ、ランドレアムです……」小さくアイサツを返す。
ヤモト: 「ヤモト・コキです」
YCNAN:「ドーモ、カガミ・ニンジャ=サン、わた…しは…YCNAN…YCNANです…!」カメレオンは細い声でアイサツを返す。
シルヴィ: がすっと右の足でYCNANを蹴り上げる。『違うわね。カメレオン=サン』
YCN…カメレオン: 「アバッ」カメレオンはテーブルに叩きつけられる。
サスツルギ: 「!?」突如として発せられたニンジャネームと今の状況に息を飲む。
シルヴィ: 『本来あの子が見間違えるようなものじゃないんだけどね。憧れとか感情とか本当に悪よ』 『ガラスが歪めば真実は映らない。最大限に利用しようとしたのは褒めてあげるけど。でも、最悪よね』
ゲイラヴォル: 「…………」これは、喜ぶべきか。あるいは…
カメレオン: 「…カメ…レオン…です」アイサツは神聖不可侵の儀式。正体を見破られたならば、そう返さねばならない。これほど完全な偽装はなかったはず…私もヤキが回ったのか…カメレオンは考える。
サスツルギ: カメレオンへの警戒は解かぬように、だがその視線はカガミ・ニンジャへと向けられる。その横顔はニューロンに浮かぶシルヴァリィタクトとはあまりにかけ離れた表情。「『……シルヴァリィタクト=サンは、今一体はどこにいるのですか?』」
シルヴィ: 『……』 銀の輝きが3人へとふたたび戻る。『ああ、何よ貴方達、ずいぶんとあの子のカガミを曇らせてくれたわね』
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 「……。」無意識にカラテを構える。そうしなければ命を失うのではないか、と思わせられるほどの圧。全てを見透かされている、とすら感じる。そう、己が知らぬ内面すらも。
ランドレアム: 「何をシルヴィ=サ……いや、カガミ・ニンジャ=サン……」思わずその圧に身構える。肉体こそシルヴィ=サンだが、そこにいるのは畏怖すべき存在に思えた。
ゲイラヴォル: 「……………」
シルヴィ: 『最初にあの子を見つけた時は、もっともっと透明だった。ただ多くの真実を映し出すことだけができていた。…でも。……正義だか秩序だかしらないけど。友達だか仲間だかしらないけど。』
ランドレアム: 「……」ゴクリと唾を呑む
ゲイラヴォル: 『いきなりポッと出てきて随分な言い草じゃないか』IRCスピーカーに別の音声が混じる!ゲイラヴォルの声だ!見ると彼女は、こめかみに指を当ててメッセージを発信している!『今の今まで出てこなかった癖、何?』
シルヴィ: 『ポッと出とはシツレイね。……あの子が何もできなくあらなきゃ、死人がいちいち出しゃばろうとは思わないわよ』
ゲイラヴォル: 『正体明かしてくれたことに礼は言うけど、それとこれとは別だ。その体は……こういう言い方はどうだかわからないけど』
ゲイラヴォル: 『あんたのじゃない』ゲイラヴォルは、その片手をカガミ・ニンジャへ…シルヴァリィタクトへと向けていた。
サスツルギ: 「ゲイラヴォル=サン……」
ゲイラヴォル: 頭が割れそうに痛い。立っているのもやっとだ。これが彼女の中にいるニンジャとの対話か。
シルヴィ: 『……』その手を見て呆れたような顔をする。『そんなことは分かってるわよ。アレかしら。”私”が敵にでも見えてるわけ?』
ゲイラヴォル: 『その後の行動に拠る』
ゲイラヴォル: 『完全に乗っ取るつもりなら、おとなしくさせる。足元の女はいずれにせよ鎮圧対象だ』
カメレオン: (正体を見破られたならば…もはや私の存在価値は…しかし…動けば死ぬ…)カメレオンは状況を見守り続けるしか、今の選択肢はない…
サスツルギ: かわいそw
ゲイラヴォル: 『"それ"しかできないんだよ。こちとら。分かってんだろ?彼女を通して…』
シルヴィ: 『……私のいいたいことはそんなに多くないわよ。…どいつもこいつも未熟者ばっかりって事。あの子も、貴方達もね』
サスツルギ: 『……ええ、そうでしょう。私たちは皆、未熟です。ですが、だからこそ成長することができる。』銀色を見つめる瞳は青く輝く『私はそう思っています。』
ゲイラヴォル: 『ニンジャに関して、こっちもちょっとは知識を得てるんだよ…成長の余地もなくしたステータスカンスト魔人に言われてもピンと来ないね』同じく、その瞳を橙に赤熱させる!
ゲイラヴォル: 『勝手に成長させてもらう。あたしも、彼らも、その子も』
ランドレアム: 『未熟者で悪いかよ……人間、そんなモンじゃねえッスか……!だから皆の言う通り、成長するために歩まなくちゃいけねえんだろ……!』
シルヴィ: 『…』ため息をつく。『せいぜい”成長”と言いながら歪まないようにね。……”憧れ”に眼が眩んであの子は自分を失いかけた。貴方達は自分の信じているものがウソだと見えた時にどうするのかしら』
ゲイラヴォル: 「……………」息を、吸って、吐く。「………その時は、その時だ」
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 『ご忠告をドーモ。』一瞬、ダイセツの顔が浮かび、そして強引に打ち消した。今はその時ではない。
シルヴィ: 『以上。……貴方達がそうやって伸ばしていた期待があの子を追い詰めた、そういう事だけ覚えときなさい』

ぶちり。

サスツルギ: 『それは一体どういう……!?』
ランドレアム: 『……なっ……?』
ゲイラヴォル: 「…………」シルヴァリィタクトの体の方へと近づく。
シルヴィ: 銀の焔は消えて、糸が切れたかのように少女は倒れ伏している。
ゲイラヴォル: 「生きてるみたい」3人の方を向く。
シルヴィ: (だれかカメレオン確保しておいてね)
カメレオン: 「…はっ!」これ幸いかとカメレオンはバック転!
ランドレアム: 「!イヤーッ!」
ゲイラヴォル: 「下のコイツも。オラ逃げるな」カトンボール!
サスツルギ: ようやく安堵の息を吐き…「イヤーッ!」素早くカメレオンの足元へ、コリを放つ
ランドレアム: ランドレアムは退路を塞ぐように威嚇射撃!BBLAMN!

おお!ナムアミダブツ!囲んで棒で叩かれるカメレオン!

ゲイラヴォル: 無慈悲な囲ボー…
カメレオン: 「ンアーッ!!」
サスツルギ: 「全く、油断も隙もありませんね。」スーツの皺を直しつつ
カメレオン: 「くっ…」
サスツルギ: 「予想外の事態はありましたが、当初の目的は貴女です。」手錠を取り出す
サスツルギ: 逮捕してヨロシサン?
NM: OKよ
カメレオン: 「っ…しかし私を逮捕したところで…私は「本物」ではないのよ」
サスツルギ: 「貴女が本物でないとしても詐欺罪は立派な犯罪です。」ガチャリ、手錠の無機質な音が響く
カメレオン: 「本物のYCNANがどこにいるのかは教えな…ハッ」銀の瞳に射抜かれたときのイメージがニューロンに映る。「…ないぞ」
サスツルギ: 「この工場で行われていたこと、本物の居場所、話していただきたいことはたくさん……?」アトモスフィアの変化を訝しむ
ランドレアム: 「……何スかね……?」その様子を訝しむ
NM: 今度は真実を明らかにしてくれ、シルヴィ!【ニューロン】Hardで判定どうぞ!
ゲイラヴォル: 「…………」
サスツルギ: これでHミスったら私は盛大に笑うぞ ノボリじゃないぞ
シルヴィ: 「ぅ…」赤い瞳が開く。「…終わった、の?YCNANは…嘘で…」
ゲイラヴォル: 「嘘っぱちだったよ」とりあえずの安堵のため息。
サスツルギ: 「シルヴァリィタクト=サン…!」赤い瞳を確認し、胸を撫でおろす
ゲイラヴォル: 「…目の前のはね」
ランドレアム: 「……」
シルヴィ: 「やっぱり……」うつむきながら頷き…ぴくりと髪が動く。

シルヴィ:24d6>=5 = (4,5,5,2,3,5,2,4,3,5,2,5,2,6,4,2,6,6,2,6,1,3,5,4 :成功数:10) = 10

 サスツルギ: タツマキケン!
ランドレアム: 良い出目だなあ()
シルヴィ: 普通はこうなるはずなんだがな…
ゲイラヴォル: うん………
サスツルギ: だからこそ面白いw
NM: よーしよしよし!

「YCNANは壁に立ちふさがれた」

…壁の先…真実が見える…!
 壁に塞がれているはずの、この部屋の隣の部屋にすべてがある…
そう、分かった。巧妙に偽装されたショウジ戸の存在を!

シルヴィ: 「…あの、壁」不自然な場所を指差す。
サスツルギ: 「壁……?」カメレオンの手錠を掴んだまま、シルヴァリィタクトが指をさした壁に触れる

サスツルギの指は引き戸の感触をつかんだ。

ランドレアム: 「ン、何かあったッスか?」
サスツルギ: 「これは……!」引き戸を引く!スターン!
ゲイラヴォル: 「!」脊髄反射的にショウジ戸の向こう側に右手を向ける!

そこには…
カンオケ・ホテルめいたベッドに寝かされ、
UNIX端末に繋がれた金髪の女性がいる。 彼女は昏睡しているようだ。

サスツルギ: あ、よかった縛られてなかったw
ゲイラヴォル: 「………Y、C…NAN……だよね」
サスツルギ: 「彼女が本物……ということでしょうか?」
ヤモト: 「これが…ホンモノの…?」
ランドレアム: 「……二段構えとかそういうのじゃない限り、ホンモノっスよね」
サスツルギ: 「どうなのですか、カメレオン=サン。」冷ややかに問う
NM: これはホンモノです!(NMの情報)
カメレオン: カメレオンは口をつぐんだまま何も語らない。
サスツルギ: 「良いでしょう。その沈黙は肯定と取らせていただきます。」あそこまで口が回る彼女が黙ったことこそがその証明であると判断した
シルヴィ: 「……」本物のYCNANとカメレオンを交互に見る。「……」
カメレオン: (今はいい…ムショ行きになっても脱獄する方法は…)考えを巡らすカメレオン

今度こそ「ホンモノ」の「YCNAN」。
きみたちが声を聞いてきた「YCNAN」は偽物だった。
その正体はカメレオンと名乗るニンジャ…
正体を見破り、本物の居処を暴いた69課は、
いよいよYCNANと対面する…!

カメレオン:「……そいつはもう好きにしろっ!」
サスツルギ: もしかしてカメレオンさん逃げちゃう…?
ゲイラヴォル: 逃さへんで!ガッチリホールドしちゃる
NM: カメレオンは動けぬ!
サスツルギ: それはよかった
ランドレアム: よかった!
ゲイラヴォル: 一安心…
サスツルギ: 「当然、事情聴取は行います。彼女からも、貴女からもです。ダークチップのこと、工場のこと、そして"組織"のこと、話していただきますよ。」冷気が漏れる。
シルヴィ: 「……」端末に繋がれた彼女をじっと見ている。
カメレオン: 「ぐぐぐ…!」
ランドレアム: 「……まあ当然ッスよね」肩をすくめる
NM: 本物が繋がれた装置は簡単に解除できそうだ。(判定なしで可能)
サスツルギ: シルヴィやっちゃえ
カメレオン: 「…いまにみていろっ…必ず…=サンがお前達を…」精一杯の虚勢をはる
ゲイラヴォル: 視線でシルヴィに合図する。会いに行ったら。と…「…なんて?何=サン?」カメレオンに圧!
シルヴィ: 「ン…動かす、よ」ゲイラヴォルの視線を受け、UNIXにLANをつなぐ

 01010101…
「ロック解除な」とUNIXモニタに表示され…
寝ている人物のまぶたがゆっくりと開く…。

シルヴィ: 「……」
YCNAN: 「!?…ここは…?」目を覚ました。
サスツルギ: 「目が覚めましたか。」カメレオンに向けていた意識を一部傾ける。「ドーモ、我々はNSPD69課です。」優雅にオジギ。
シルヴィ: 「……あなたが」LANを抜き、赤い瞳で彼女を見つめる「あなたが、YCNAN?」
YCNAN: 金髪の女性はゆっくりと上体をベットから起こす。「こんなブザマで、幻滅した?そう、私がYCNANよ
サスツルギ: ついでにモリタさんにもIRCでYCNANのことと本人が目を覚ましたことを共有しておこう。『ドーモ、リヨト・タルヒです。本物のYCNAN=サンが見つかりました。状況とこちらの座標をお伝えします……』
ランドレアム: 「……ドーモ、YCNAN=サン」小さくオジギ

モリタからは、短いながらも感謝の言葉が送られてきた。

サスツルギ: 「ドーモ、YCNAN=サン、リヨト・タルヒです。」IRCの返信を一瞥すると、眼鏡に軽く触れ改めてアイサツする。
ゲイラヴォル: 「…ドーモ、YCNAN=サン」目覚めたコーカソイドの女に向けて、軽くアイサツを返す。
YCNAN: 「貴方達のおかげで、長い悪夢から開放されたわ。…本当にありがとう」
ゲイラヴォル: 「(災難だったね)」小さく英語で呟く。
シルヴィ: 「ドーモ。……Silvyです。お久しぶりです」ぺこりと一礼する。「……無事で良かった」
YCNAN: 「シルヴィ…リアルでははじめましてね。それにしても、大きくなったわね…あの頃とは見違えるくらいよ」
シルヴィ: 「いえ。……まだ未熟ですよ」微笑んで応える。
YCNAN: 「ん、そんなことないわよ。よくニセモノの私を倒してくれたわ。こっちから手も足も出ないから、ほんっとに悔しかったけど!」
ゲイラヴォル: 「……感動の再会の所悪いけど、シルヴィ=サン」 「まずは…任意同行に付き合ってもらうよ、YCNAN=サン。あんたからは聞くことが一杯ある…」
ゲイラヴォル: 「それに、ダークチップを根絶やしにするんでしょ?」
サスツルギ: 「……イチロー・モリタ=サンも心配してましたよ。」小さく付け加えた。
ゲイラヴォル: サスツルギに同意するように、小さく頷く。「二人合わせて手ェ貸してくれると有難い所だけどね」
YCNAN: 「そう…モリタ=サンが。あのヒトの知り合いだったのねあなたたち…」
シルヴィ: (…)無力さを感じているのは、恐らく自分だけではない。彼女ですらこのように捕まっていたのだから。
YCNAN: 「そりゃあもう、望むところ!笑い爺=サンを泣き爺にするまでやるわよ!」
ランドレアム: 「オレも丁度そう思ってたところッスよ!」
ゲイラヴォル: 「笑い爺」片手で掴んだカメレオンを、確認するように揺らす。
サスツルギ: 「それは心強い限りです。」
ランドレアム: 二ィと笑みを浮かべる。
YCNAN: 「あいつらには128倍返しじゃすまないんだから!」
サスツルギ: 爆発しそう
ランドレアム:
NM: カメレオンは何も語らない。
ゲイラヴォル: もってオーバーフローとするつもりだ…
サスツルギ: 「ここで話したくないのであれば、署で話していただくのみです。」冷たく言い放つ
サスツルギ: 「戻りましょう。残してきた作業員の方々も心配です。」
カメレオン: (ガンバロ、カメレオン!今ここでカイシャクされなければ…!)カメレオンはおとなしくついていくつもりだ。
YCNAN: 「いつまでもここにいる訳にはいかないわね。いきましょ」YCNANはベッドから立ち上がろうとするが…上手く行かない。
ランドレアム: 「おっと……」その様子を見て、シルヴィを一瞥する。
YCNAN: 「銀の騎士さん、お願いできるかしら」シルヴィに手を伸ばす
シルヴィ: 「……はい!」ゆっくり肩を貸す。「騎士、ってガラでもないですけどね」

YCNANはシルヴィの肩を借りて、二本の足で床に立った

ゲイラヴォル: 「(コイツどうする?ずっと見てるかか殺すかしない限りあの妙なジツで変装し続けるだけだよ)」サスツルギに耳打ち!
ゲイラヴォル: 「(1秒たりとも目を離しちゃダメだ)」
YCNAN: 「行きましょ…!」
サスツルギ: 「(ならばゲイラヴォル=サンが常に見張っていれば良いでしょう。)」こともなげに
ゲイラヴォル: 「(いいけど自信が無いよ。あたしの辛抱の無さ分かってるよね)」冗談まじりに。その側で着々と更なる手錠を、自身の手首とカメレオンに繋いでいく。
サスツルギ: 手錠繋いでなかったっけ? まぁいいけど
NM: カメレオンの両手には念入りに複数個の手錠が巻かれている。
サスツルギ:
ゲイラヴォル: そうだった……草ァ!
シルヴィ:
ランドレアム: 増やされる手錠……
サスツルギ: 「(そこは辛抱してください。衝動に耐えるのもまた鍛錬です。)」増える手錠を見つつ溜息
ゲイラヴォル: 「勘弁…」さらに手錠を増やす。「あっ無くなった」
サスツルギ: 「もう満足ですか?行きますよ。」呆れたように首を振り、踵を返した
カメレオン: 「こんなにしなくても、私は抵抗しないぞ」カメレオンも半ば呆れている
ランドレアム: 「まあ手錠は何回か使い回せるッスからね。いくらでも使って良いンスよ多分」
ランドレアム: 「そンじゃ行くッスかね」
サスツルギ: 「えぇ……。」何言ってんだこいつ……みたいな目で見ている
ランドレアム: ひどい(´・ω・)
シルヴィ: 帰るぜ…
カメレオン: (…こんなに意識の差があるやつらに逮捕されるだなんて思わなかった…!)カメレオンはこのどうしようもない感情を抱えながら署に送られた…。

 ◆◆◆

NM: カメレオンとYCNANの取り調べどっちをやりますか?
ゲイラヴォル: カメレオンから先かな…!
シルヴィ: フジキド達とは合流するのかな
サスツルギ: 確かに気になる
NM: 忍殺&ナンシーとは協力できる関係になりますが、あくまで69課にはならない…的な感じかな
ゲイラヴォル: ok!
NM: YCNANにインタビューするなら同席すると考えてもらってもいいと思います
サスツルギ: 69課にFKGはオーバーパワーすぎるw
ゲイラヴォル: YCNANのインタビューにネーチャンに繋がれたまま同席するカメレオン可能性
NM: ソウカイヤのニンジャはすべて殺す!!!って言ってる危険なおじさんを置いておくのは無理ですよぉ
NM: ではカメレオンの取り調べに行きましょう
サスツルギ: じゃあなおさら先にカメレオンかなぁ
サスツルギ: うす
ランドレアム: うむ……
シルヴィ: なんだかんだ本編でもNSPDはNSPDだからな…ニンジャスレイヤーとは目的はなかなか一致しない

◆◆◆

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ゲイラヴォル: ちなみに今左腕の手首から肘、二の腕にかけてガッチリ手錠で繋がってます。カツレツ・ポークライスは左手で食ってもらう

NSPD本庁、留置所… カメレオンは小さな椅子に座らされており、
その周りをニンジャたちが囲んでいる。

ゲイラヴォル: その左隣には、そのまま右腕の広い範囲を手錠で結びつけられる形でゲイラヴォルが密着している。
サスツルギ: 「さて、と。静かな場所も用意いたしましたし、色々と話していただきましょうか。」机を挟んだ所にある少し豪華な椅子に足を組み、サスツルギは優雅に座っている。椅子は、言うまでもなく持ち込みである。
NM: なんてやつだ…
ゲイラヴォル: 衛生面…
サスツルギ: 留置所に何持ってきてんだコイツ
ランドレアム: ランドレアムはカメレオンを見下ろすように机の傍で立っている。
シルヴィ: 「ほかの連中も確保できたら良かったんだけどね、貴女しかいないからみっちり話を聞かせてもらおうかなー、と」ちなみにカメレオンはLAN持ち?
NM: ツイテルヨ
ランドレアム: ヤッタネ
ゲイラヴォル: 話が早い!
サスツルギ: ぐへへ身体に訊けるじゃん
ゲイラヴォル: 「そのジツ、どんなメカニズムか知らないけれど無駄だと思いなよ」拘束された腕を僅かに引っ張る。「言うまでも無いことだけど」
カメレオン: 「ぐぐぐーッ…」
シルヴィ: やったぜ。
サスツルギ: 先に何訊くかPL内でまとめておきたいかも
カメレオン: 「先に言っておくけど、技術面については聞くだけ無駄だからね」カメレオンは詳しくないようだ。
ゲイラヴォル: 「まあ、詳しそうには見えないしね」
サスツルギ: 「では単刀直入に伺いましょう。貴女が所属する組織の戦力、トップ、幹部および背後の協力者の名前、そしてそれらの居場所を。」
ランドレアム: 「……」カメレオンを見据え、応えを待つ。
シルヴィ: 「素直に言わないと後悔するわよ」LANケーブルを手に持っている。喋らないつもりなら直接聴くのがハヤイ。
カメレオン: 「あー、コワイ武器はしまってよ」LANケーブルを見るカメレオン。そして、組織について喋り始めた。「さっきもホンモノが言ってたけど、トップは「笑い爺」=サンだ。戦力は…うーん、ほとんどのニンジャはアウトソーシング。いわゆる傭兵ってヤツ」
サスツルギ: 「フム」ニューロンには今まで戦ってきたニンジャたちの姿が過る。ブラックマンバ、アーバンホエール、バーニングイール、サンダーウルフ……
ゲイラヴォル: (あのブラックマンバも、傭兵故のツテってやつか)
ランドレアム: 「傭兵、か……」
カメレオン: 「いや、むしろ所属ニンジャはゼロ!って可能性もある」

思い出していただける顔もあるだろう。

シルヴィ: 「"笑い爺"ね…彼はニンジャなの?」
カメレオン: 「笑い爺…私も顔を見たことはない。でもニンジャではないと思う」
ゲイラヴォル: 「尻尾切りはしやすいわけだ。そしてかき集めやすい」
サスツルギ: 「モータルにしてここまでニンジャを従えるとは、かなりのやり手ではありますね。」
サスツルギ: 「カメレオン=サン、貴女も彼に雇われたのですか?」
ゲイラヴォル: ニンジャの傭兵とはそこまで傭兵が多かったか?いや、このネオサイタマだ。ある程度居ることは調べがついている…あれ以上いてもおかしくは、無い。
カメレオン: 「そんなとこ。私も雇われだ。フリーランスだよ」
シルヴィ: 「そ。……その割にはだいぶ熱入ってたようにも見えたけど」押収したダークソウルユニゾンのチップを指先で回す。「"組織"がダークチップに目をつけたのは単純にカネになるから?」
ランドレアム: 「カネ儲けだというのなら、すげえ大掛かりなビズッスよね」肩をすくめる
カメレオン:笑い爺=サンの目的はカネだけだと思う。そのバックにいる名も知れないメガコーポは別のことを考えてるかもしれないけど」
サスツルギ: 「……。」表情が険しくなる
カメレオン: 「それを使えば無限にニンジャをつくれるんだし。あ、あれは演技だ、なかなか演技派女優だっただろう?…とにかく、例えばオムラだったらあのポンコツモーター兵器が全部ニンジャになったらどう思う?」
サスツルギ: 「…考えたくはありませんね。」
ゲイラヴォル: 「……………」
シルヴィ: 「…………そうね」カメレオンの端子を指でつっつく。「あの暴走のしようだとそう単純に扱えるものなのかしら」
ランドレアム: 「……やべえっスね」
ゲイラヴォル: ゲイラヴォルの表情が、真顔のまま強ばる。 戦地では様々なモーター兵器を見てきた。オムラ、カタナ、スダチカワフ。玉石混交の出来栄え。だが…
ゲイラヴォル: …彼女のその表情が、その後に来る未来の全てを物語る。
カメレオン:ヤメロー!直結神経系が苛立つだろ!…ま、使えるかどうかはそのうち技術開発でどうにかするつもりだったんじゃない?」
ゲイラヴォル: 「揺らすな揺らすな…」
シルヴィ: 「いい加減な話ねぇ…」ぐりぐり。
カメレオン: 「ンアーッ!」いたぶられるカメレオン。
ランドレアム: 「何してるんスかシルヴィ=サン……」そう言いながらも別に咎めるつもりはない。何せ目の前のこの女性は犯罪者だからだ。
ゲイラヴォル: 「その言い草だと、まだ試行錯誤の途中って感じ、だ、ね、シルヴィ、めっちゃ揺られるからやめてやんな…」カメレオンが身を捩るのに合わせて肩がぶつかる!
サスツルギ: 「あくまで重要参考人です。程々にオネガイシマス。」シルヴァリィタクトへ視線を向ける
ゲイラヴォル: 「お冠なんだよ。恩人の名前を言いように使われた上に面と向かってあんな真似したからさ……で。」
サスツルギ: 「それはそれ、これはこれです。」トン、と指で机を叩く
シルヴィ: 「はーい」手を離す。「そうそう。YCNAN=サンを捕まえてたのはなんで?彼女であることに理由があったの?それとも偶然?」
カメレオン: 「YCNANはまえからいろいろ探ってきてうっとおしかったけど、捕まえたのは偶然偶然。「使い道」なら考えればいくらだって見つかる。”あのYCNAN”といえばハッカーで知らない人はいないからな」
シルヴィ: 「そうねー」ぐりぐりぐり
サスツルギ: 「……。」肩を竦める。

ナムアミダブツ!執拗にカメレオンの脳髄が揺らされる!

カメレオン: 「ンアーッ!」
ランドレアム: 「まあ仕方ないッスね」同じく肩をすくめる。シルヴィ=サンがぐりぐりしたくなるのも分かる。
ゲイラヴォル: 「痛い痛い痛い」カメレオンが身を捩るのに合わせて肩がぶつかる!

 ガン!ガン!ガン!激しい衝突!

カメレオン: 「アバッ…!それにしてもYCNANを捕まえられたのはほんとに大きかった。彼女のニューロン、そしてあの悪そうな博士の技術が加わって、あれの開発は大幅に進んだ」
サスツルギ: わるそうな博士……
ゲイラヴォル: 「ダイセツ=サンの事だね」
サスツルギ: 「……。」ギリリと机の上の拳が軋む。 「彼はいつから、どこで?」おそらく深くは知るまい、だが思わず聞いてしまうことを抑えきれなかった
カメレオン: 「さあ…笑い爺=サンがアウトソーシングしてきただけだし、そこまで詳しくは知らないな」「それにしてもタルヒ社の人だっけ?”悪い会社”だなぁ」
サスツルギ: ガタン!立ち上がった拍子に椅子が倒れる。「知ったような口をッ!」
ランドレアム: 「サスツルギ=サン、落ち着ついてッス……!」
ゲイラヴォル: 「サスツルギ=サン!」手錠に繋がれた腕を強く引きながら、叫ぶ!
サスツルギ: 「……ゴホン、シツレイ。」咳払いし、丁寧に倒れた椅子を戻し、再び座る
カメレオン: 「…もしかして、悪いとこ突いちゃった?ゴメンネ」
サスツルギ: 「それで、"組織"の計画の全貌は?モータルへのダークチップ投与実験、その先に何が?」カメレオンの言葉は完全に無視した
カメレオン: 「えー、さっき言ったでしょ?カネだって。定期的にチップを買わせるつもりだったんじゃない?」
ゲイラヴォル: 小型の火球を右手の内に生み出す。これ以上無駄な口を聞けば、顔面にぶち当てる構えだ。
ランドレアム: 「……」冷や汗
サスツルギ: 「カネ?本当にそれだけのために…?」疑わしい。

この女、ここにいる全員で自爆するつもりだろうか。
カメレオンはこの狂人を畏れた。

カメレオン: 「いやいや、本気でカネだって」
ゲイラヴォル: 「安心しな、せいぜいあんたの顔をダメにする程度だ」 「商売上がったりにされたくなきゃ真面目に答えろ」
サスツルギ: 「……。」サスツルギはカネに困ったことがないのだ。イマイチ実感が湧かない。「まぁ、良いでしょう。ではカネのために、次に"組織"は何を企んでいるのですか?」
カメレオン: 「カネモチのことは分かんないけど、カネを稼いで、カネでカネを買う。何度も同じこと聞いても同じことしか言わない、サスツルギ=サン」
ランドレアム:カネ、カネ、カネ、ッスか……」
ゲイラヴォル: 「死の商人」
NM: 組織のトップは笑い爺だしすべては彼の意思なのだと推測できます
ゲイラヴォル: 「そう言う生き物だよ、死の商人は」
ランドレアム: なるほどね
ゲイラヴォル: 吐き捨てるように呟く。
サスツルギ: 「なんと愚かな。」バキリ、と手の中で生成された霜が砕けた
カメレオン: 「…しいて言えば」
ゲイラヴォル: 「"笑い爺"も武器商人の端くれなら、やることはひとつ。商人らしく次のビジネスに向けて開発を進め、食い扶持を得る」
カメレオン:しばらくは地上で動くことはないんじゃない?兵隊集めもあるし、工場は強制捜査で閉鎖されちゃったしな」
ゲイラヴォル: 「それじゃあ足りない」断言する。しばらくすれば動き出すんじゃ意味がない…アリの巣に焼けたハンダを流し込むように、根本の根本まで叩かなきゃダメだ」「根本の、根本まで」目を見開き、噛み締めるように呟く。
サスツルギ: 「どうにか彼らの本拠地がわかればよいのですが。」カメレオンへ問うように鋭い視線を向ける
カメレオン: 「本拠地、か…”笑い爺”そのものが「本拠地」って言うのが正解かな?私はIRCで連絡されるしかないし。逮捕されたヤツはスガモが本拠地になるし」
ゲイラヴォル: 「殺さない限り動き続けるんだろか。厄介な」
サスツルギ: 「……。」想像以上に闇が深くそして広いことを知り、サスツルギの表情が歪む。
ランドレアム: 「面倒ッスねえ……オレは一刻も早く根元を断ち切ってこの騒動を終わらせてえンスけど」腕を組む。
カメレオン: 「そういえば後援メガコーポにはあのラオ…いや、これ以上話すのはよそう」
サスツルギ: 「話してください。貴女にはその義務がある。」
ランドレアム: ランドレアムの眼が細まり、カメレオンをその視線で射抜く。
ゲイラヴォル: 「IRC上では無いからね」 火球はまだ右掌の中だ。
カメレオン: 「…ネコソギ・ファンドのラオモト社長を知っているか?」
ゲイラヴォル: 「もちろん」
サスツルギ: 「当然」
ランドレアム: 「……ああ」
カメレオン: 「そりゃ、裏をすこしは調べてるヤツなら当たり前か。なら、ワカルだろう?ここで手を引いたほうがましだってことが」
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 「それは脅しのつもりですか?」
ゲイラヴォル: NM、ラオモト社長の裏の顔を、PC達が知っていることって可能でしょうか
ゲイラヴォル: あるいはニューロン判定で知っていた事にしていても
サスツルギ: ボッチャンは知らないよ
NM: シルヴィがソ…はヤバい、ってことは言ってたよね
サスツルギ: いってた。4話で
ゲイラヴォル: ウムウム
ランドレアム: うむ……
NM: じゃあ希望者はニューロン判定UHで知っていることにしてよいです
ゲイラヴォル: OK!

ゲイラヴォル:13d6=6 = (6,1,5,6,6,2,2,3,4,5,2,2,4 :成功数:3) = 3

ゲイラヴォル: 良く知っていた…
サスツルギ: ネコソギ・ファンド社の悪名についてはよく聞いている。だが、それはサスツルギにとって捜査を止める理由にはならない。「そのような脅しに我々が屈すると思ったら大間違いです。」
カメレオン: 「脅し?いや、忠告だよ。止めても聞かないってんなら止めないけど。」
ゲイラヴォル: 「…………」ランドレアムに、サスツルギに、シルヴィに、アイコンタクト。
ランドレアム: 「……」
ゲイラヴォル: この場はここでこの話題はやめておけ…と言いたげな顔だ。
ランドレアム: なんとなくその意思を察し、肩をすくめた。
サスツルギ: 「……。」ゲイラヴォルの意味深な視線に溜息を一つ。彼女がそういうのだから従った方が得策か。
ゲイラヴォル: 「まあ、また後で話すよ」
ゲイラヴォル: 「…いまにみていろっ…必ず…=サンがお前達を…」カメレオンのセリフが、唐突に脳裏に浮かぶ。
ゲイラヴォル: 「…バックについているといえば」
カメレオン: (実際のところラオモトが小規模ヤクザが消えようがどうにも思わんだろうが…少しでも時間を稼げるならいいか)
ゲイラヴォル: 「さっきあんた"いまにみていろ”の後に誰かの名前を言おうとしてたが、誰の事?アウトソーシングの傭兵の他に、まだあんたが知りうる戦力があるってことだよね」火球はまだ右掌の中だ。
カメレオン: 「まったく、コワイコワイ!」
ゲイラヴォル: 「さっきの言葉を忘れていなければちゃっちゃと吐きな」
カメレオン: 「おまえたちに襲いかかる次の刺客のことだよ。シルバーカラス=サンブラックヘイズ=サン、それともオメガ=サンか?それとも、巷で話題のニンジャスレイヤー=サンかなァ?」
ゲイラヴォル: 「…………」火球をゆっくり後ろに振りかぶり、カメレオンの顔に叩きつけんとする構えだ。
サスツルギ: 「ニンジャスレイヤー……」その名前に眉を顰める。ここネオサイタマでニンジャを殺して回る野良の狂人だと聞いているが……
ゲイラヴォル: 「遊んでないで具体名を言え」
ゲイラヴォル: (……ニンジャスレイヤー……)
ランドレアム: 「次の刺客が来たらまた逮捕するまでッスよ。これまでみたいに」
ゲイラヴォル: (…え、誰?)ゲイラヴォルはネオサイタマの死神を知らなかった。
ランドレアム: 「シルバーカラス=サンだろうが、ブラックヘイズ=サンだろうが、オメガ=サンだろうがニンジャスレイヤー=サンだろうが……あんま知らねえッスけど、逮捕するだけッス」
サスツルギ: 「ええ、ランドレアム=サンの言う通りです。」大きく頷く「正義は悪には屈しません。」
カメレオン: 「たいした自信だよ全く…まあヒントをやろう。ニンジャスレイヤー=サンは遠距離戦に弱い。これだけは覚えておきな」
サスツルギ: いや草
ランドレアム: いや草
ゲイラヴォル: 草ァ
ランドレアム: デタラメじゃないかYO!
サスツルギ: 「ハァ……それは…ドーモ…?」
ランドレアム: 「ご忠告ドーモッスよ」
ゲイラヴォル: ネーチャンは今の返答をふざけていると認識しました!火球顔面パイいいでしょか!
ゲイラヴォル: 叩きつけるフリをして気絶させるでも良い
サスツルギ: 結局口割ってねぇんだよなぁ
ランドレアム: 止めても良いかい?まあこれで終わりなら気絶させるのもアリだが
NM: ニンジャスレイヤーは側転距離以上に離されるとヒサツ・ワザを使うことができず攻撃力が半減するということが知られています。 何をいうか!まっとうな攻略法だろうが!
NM: まあこれ以上の情報は得られそうにありません。

ランドレアム: んー なるほど……
ゲイラヴォル: なかなかに口が堅いぜ
サスツルギ: 結局仲間の名前ぽいものは吐かずってことか。義理堅いやつめ
ゲイラヴォル: ネオサイタマのフリーランスとしては相当の手練れだ
NM: 口が堅いというより知らないというのがタダシイかもしれん。毎回共闘する仲間が変わってるし。
サスツルギ: シュレディンガーの……=サン
NM: さきほどの問ですが正解はシルバーカラスです
サスツルギ: そうとは
ゲイラヴォル: おお、やはり…
ランドレアム: そうとは
NM: え!だってここを突くとおもうじゃん! PCはしらんけど
ゲイラヴォル: PL限定の先行公開情報だ!
サスツルギ: ダークタダシイに敗れ去ったともっぱら評判のシルバーカラスさん
ランドレアム: ウム……
NM: カラテジョギング、強い
ゲイラヴォル: いいやつだったよ…タダシイは
サスツルギ: うーん、まぁ情報ないならもう好きにして良いかな。顔面火球は控え目に言って49課だけど。
NM: シルバーカラスも遠距離戦に弱いしオメガも遠距離戦に弱いよ!
ゲイラヴォル: そうだな!寸止めにすっか!
サスツルギ: それならいいと思う
ランドレアム: うむ

カメレオン: 「もう私の知ってることはないぞ?そろそろ終わりにしてくれないか。カツ・ドンのサービスがあるだろ?」
ゲイラヴォル: 「ふざけたゼンモンドーはそれで終わり?」 カメレオンの右隣で殺気が強まり、ゲイラヴォルの右手の火球が一気に膨らむ!「まだ具体名答えてないだろが、バカ!」
シルヴィ: 「…やっぱり最終的にはアレが出てくるのね…」渋い顔をする。
サスツルギ: 「ゲイラヴォル=サン!」流石に止めようと声をかけるが……
ランドレアム: 「……」
ゲイラヴォル: IRCで密かに送信。『この手の手練れは口が堅い。これ以上情報を得られそうにないからちょっと眠ってもらう…眠るかなコレで』
ゲイラヴォル: 右手の火球がカメレオンに向けて叩きつけられ………………………………直撃する寸前で、火球が止まる。

画像3

カメレオンの目前で衝撃!

カメレオン: 「…!?」カメレオンのニューロンに衝撃が走る。そして、カメレオンは座ったまま意識を失ったようだ。
サスツルギ: 「全く……。」サスツルギはコリを構えた体勢のまま止まった
ランドレアム: 「……気絶したっぽいッスね」
サスツルギ: 「そのようです。」(((ゲイラヴォル=サンなら被害も気にせず撃つと思いましたが……少しは気にするようになってくれたということでしょうか。)))
ゲイラヴォル: 「……お、眠ってる?よしよし」右手の火球をそのままに、カメレオンの顔を覗き込む!

カメレオンは静かに…静かになった。

ゲイラヴォル: 「そりゃこんな狭い室内で爆発させりゃ、そうよ。みんな巻き込むから」しれっと言い、火球を萎ませる!「後ろにシルヴィも居るし、意識が無けりゃ誰かに変装されることもないでしょ?………誰かこの手錠で見張る役目変わってくれない?」
シルヴィ: 「ま、そうね」ちょっと乱暴すぎる気もするが。
サスツルギ: 「では他のマッポを呼んできましょう。」
ゲイラヴォル: 「麻酔とか持ってりゃそれ使ったんだけどね…仮にもコイツニンジャだからすぐ殺されちゃうよ」
サスツルギ: 「では気絶した状態で連れ回すと?」片眉を上げる
ゲイラヴォル: 「まいったな…せめて部屋に繋ぐとか出来ればいいけど」頭をかく…「留置所って鉄格子あったっけ。あれに全部繋げるとか」 こう、でっかいやつ…とゼスチュア!
サスツルギ: NMさん、あります?
NM: まあムショですし、あるでしょう。
ゲイラヴォル: あった!
シルヴィ: 「まぁ、こいつが逃げた頃でもうなにがかわるかってトコロよ」
ランドレアム: 「まあ危険なニンジャっスしとりあえず捕まえておくッスかね」
ゲイラヴォル: 「とは言え逮捕して繋いでおくがマッポの役目だしね」
サスツルギ: 「それで良いかと。」手帳を捲る。次の予定は……
ランドレアム: 「そうッスそうッス」
ゲイラヴォル: 「お、ヨイショ…」カメレオンに繋がれた肩を器用に貸し、なんとかかんとか連れ出す…
カメレオン: 「……」気絶したカメレオンはなされるがままに鉄格子に繋がれ、厳重に施錠された部屋に監禁された。
シルヴィ: 「後は…」
ゲイラヴォル: 「左肩のマッサージ」肩をグリグリと回す。「違う、YCNAN」
サスツルギ: 「ええ、もう一人の重要参考人からも話を伺いましょう。」
シルヴィ: 「ね」
ランドレアム: 「マッサージはとりあえず後ッスね……YCNAN=サンのトコに行くッスよ」
サスツルギ: 「モリタ=サンにも連絡を入れましたので、時間があればいらっしゃるかもしれませんね。」パタンと手帳を閉じる。
ゲイラヴォル: 「確か仕事仲間だっけね…」
ゲイラヴォル: 「……」先程のあの一瞬に感じた"何か"を思い出し、身震いする。
サスツルギ: 「事情は詳しくは知りませんが、随分気にかけていらっしゃる様子でしたので。」

 「キャバァーン」
モリタからの返信が届く。

サスツルギ: 「噂をすれば……」画面に目を落とす

#MORITA:さきほどの69課本部ビルで会おう

ゲイラヴォル: 「…まあ、彼が敵じゃなくて良かったよ」ボソリと呟く。
サスツルギ: 『かしこまりました。では後程。』奥ゆかしく返信

#MORIMOTO:YCNAN=サンもそっちに連れて行く?
#MORITA:頼む

サスツルギ: 「……彼女は重要参考人なのですが?」物理肉体で呟く。勝手に連れ出すことにあまり気乗りはしない。

#MORIMOTO:マッポビーグルでよければお迎えに上がって、一緒に話を聞きたいところなのだけれど。一応、彼女重要参考人扱いで保護しているし…

ゲイラヴォル: 「車両って借りれたっけ」
ランドレアム: 「まあ借りられるンじゃないッスかね」

#MORITA:本部ビルのが都合がいいのだが…ならば仕方ない。マッポビークルで話そう
#MORIMOTO:OK、ちょっと彼女を連れ出せないか相談してみる

シルヴィ: 「結局YCNAN=サンが直接事件に関与してたわけじゃないし、まぁ連れ立っていいと思うけど…」
ゲイラヴォル: 本部ビルでなきゃダメな何かがあるってことかな…
サスツルギ: 「……。」やりとりを見ながら渋い顔で考え込んでいる。ニューロン内でリスクとベネフィットを秤にかけている、そんな表情だ。
ゲイラヴォル: 「まあ、さっきのカメレオンじゃあるまいしね」
サスツルギ: 実際ホタカさんの許可とかいらんの?
NM: まあダメな何かがあるわけじゃないが…
サスツルギ: てかホタカさんに説明ってしてるんだよね?流石に無断じゃないよね?
ゲイラヴォル: 意外とマッポのコンプライアンスに慎重なPC,PL達
NM: 随時してるし、たいていのことに許可は出るだろう(描写外で報告したとか考えてくれていいです)
ゲイラヴォル: ハーイ!
サスツルギ: ヨシ
シルヴィ: 了解な
サスツルギ: コンプラ大事
ランドレアム: ハーイ
サスツルギ: 「……ワカリマシタ。ホタカ=サンには私から伝えておきます。」
NM: 許可な、という返事が帰ってくる
サスツルギ: 『ドーモ、恐れ入ります。』「許可も下りましたので行きましょうか」片手間に車両貸し出しの許可も取った。

◆◆◆

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サスツルギ: 一応連れ出しOKなら69課ビルでいいかなとおもってる 車内だと狭いし()
ゲイラヴォル: まあうん()

マルノウチ地区、69課本部ビル…
スゴイタカイビルの麓町、戻ってきた一行。
モリタがすでに建屋前で待っている。

モリタ: 「ドーモ、イチロー・モリタです。お待ちしておりました」
サスツルギ: 「ドーモ、モリタ=サン、リヨト・タルヒです。お待たせしました。」
ゲイラヴォル: 「ドーモ」ドアの後部ドアを開けて出てくる。その横にはYCNANの姿が。
ランドレアム: 「ドーモ」
YCNAN: 「ハーイ、待ちわびたでしょ?ほんとにお待たせ」
モリタ: 「69課の諸君、この件は本当に助かった。なんといってよいのか…」
サスツルギ: 「マッポとして当然のことをしたまでです。」嫌味なくさらりと言い切る
ランドレアム: 「そうッスね」
ゲイラヴォル: 「まあ、それが仕事ですから」照れ臭そうに笑う。
シルヴィ: 「ドーモ」シルヴィも一礼。
ヤモト: 「立ち話もなんだし、中に行こう?」ヤモトが促す。

◆◆◆

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リビングに腰掛けた一行。モリタは箱を机の中央に置く。
「オセイボ」「ソバ」などとと書かれている。

サスツルギ: 季節ネタ……
ゲイラヴォル: 「………」良かったじゃんと言いたげにサスツルギを一瞥。 (前回参照)
サスツルギ: 「ほう、これは……」
モリタ: 「せめてもの気持ちです。オネガイシマス」ソバはサスツルギが好むものと同じ銘柄だ。
サスツルギ: 「それはドーモ、ご丁寧にアリガトゴザイマス。」丁寧にオジギをした上で受け取る。
ランドレアム: 「……」その様子を見守る。美味しそうな銘柄のソバだ。
YCNAN: 「もう、全く、モリタ=サン…そこまでしなくても…」

サスツルギ: 早速茹でて皆で食べるか!(絵面)
ランドレアム: 草。ソバパーティが始まるというのか……!?
NM: ソバシェフ・ポリスメン事件
ゲイラヴォル: ネーチャン「今夜はソバ・パーティよ」
サスツルギ: ソバシェフ・ポリスメン事件wwww
サスツルギ: 闇堕ち待ったなし!
ゲイラヴォル: ボッチャンの両腕がえらいことになるゥ!

サスツルギ: YCNANの言葉にはたと気付く。「そうでした。今回のことは我々として当然の仕事ですので、ここまでしていただかなくても良いのですよ。」
モリタ: 「いえ、受け取っていただかないと困ります」これはモリタのサラリマン・プロトコルだ。
サスツルギ: 「フム、ではありがたく頂戴いたしましょう。」それが向こうの流儀であるのであれば、乗らない方がシツレイだ。
ゲイラヴォル: (ジャパニーズ礼儀作法プロトコルだ……)目を薄めてその様子を観察!
ランドレアム: 「……」なるほどな、といった感じでランドレアムはその様子を見ている。まだそういった複雑な礼儀作法プロトコルは彼自身もよく分かっていない。
NM: 奥ゆかしく、荘厳な儀式といえよう。
YCNAN: 「と・こ・ろ・で」モリタがソバを渡した後、YCNANも一枚の紙を渡す。メイシだ。
ランドレアム: 「メイシ……?」

「ネオサイタマ新聞社特派員 ナンシー・リー」
という文言とともに、IRCの連絡先が載っている。

サスツルギ: 「アリガトゴザイマス。」両手で受け取り、そして自らも胸ポケットのメイシ入れから自身のメイシを取り出し、それを渡す。「改めまして、ドーモ、ナンシー・リー=サン、リヨト・タルヒです。」
ゲイラヴォル:ナンシー…YCNAN…まあやっぱりと言うかなるほどと言うか)眉を上げ、内心納得。
ゲイラヴォル: (お、ジャパニーズ礼儀作法プロトコルPart2)
ランドレアム: 「……なるほど、ナンシー・リー=サン……」
シルヴィ: (…ナンシー・リー)
ランドレアム: そしてハッとし、「ドーモ、ナンシー・リー=サン。タケシです」アイサツを返す
ゲイラヴォル: 「あ、あぁ。モリモトです」
シルヴィ: 「…改めて、ドーモ」
ナンシー: 「ドーモ。何かあったら連絡してちょうだい。私の方でもなにか分かったら連絡するわ…こっちの仕事の片手間になるけど、ね」
サスツルギ: 「それは大変心強いです。是非とも協力してまいりましょう。」先ほど署で垣間見た闇は広く深い。故に協力者はいくらいても余ることはあるまい。
ランドレアム: 「そうッスね。こちらも出来る限りの情報共有はしたいッス……この問題、未だに全貌が見えてねえッスから」
ゲイラヴォル: 「"専業ジャーナリスト"の協力を得られると非常に助かるよ」 「こっち、特にあたしは戦うことに得意分野が偏っちゃってるし…」
シルヴィ: 「ありがとう。……こっちでも少しは調べられたけど。ナンシー=サン、貴女からは”組織”の姿はどう見えてるの?」
シルヴィ: カメレオン=サンから聞いた以上のことは出てくるだろうか
サスツルギ: 実際何が聞けるのかは気になる
ランドレアム: ウム
ゲイラヴォル: むしろナンシー=サンの情報が本命まである
ナンシー: 「そうね…私の調べた限りでは、笑い爺=サンはあくまで仲介者。でも、ここを断てば裏でカネを出してるコーポの動きは弱くなるでしょうね。たくさんの点と点をひとつにする結節点
ランドレアム: 「じゃあそこを叩けば……」ランドレアムはシリアスに言う。「何とかなるンスかね、この事件も」
ナンシー: 「彼らの手下にも、サイバネ装備のニンジャがいっぱいいたでしょう?オムラとか、ヨロシサンとか」
ランドレアム: 「……そうッスね」 今まで戦ってきたニンジャ達を思い浮かべる。
ナンシー: 「メガコーポの”裏開発”サイバネのテスト場として傭兵を使う。傭兵はカネを稼ぐ。」
サスツルギ: 「これもある種のサイバーツジギリの一種、ということですか。」
ゲイラヴォル: 「裏を引くのは、いつの世もメガコーポ。ウン、ワカル」
ランドレアム: 「……」サイバーツジギリ。ストリートでしばしば行われる試作兵器のテストや実験……。
シルヴィ: 「……あれだけのモノを作っておいて、誰かが主体的に動いてるわけじゃないってのも不思議だけど」
ランドレアム: 「そうッスね……」
ゲイラヴォル: 「…しかもあんな得体の知れない技術を」
ナンシー: 「実際、おおもとのメガコーポをたたきつぶしたいところだけど、そういう訳にはいかないものね」
サスツルギ: 「……。」理解はできる。潰した際の影響が大きすぎるのだ。
ナンシー: 「裏に参加してる企業、調べがついてるのは、オムラ、ヨロシサン…「トオル・ハンマー」。」

※第零話参照  
サスツルギ: 知ってますか?
ゲイラヴォル: お、新たな社名
ゲイラヴォル: ボッチャンは聞いたことありそう
ゲイラヴォル: ネーチャンも知ってるかな…?
NM: 「「トオル・ハンマー総合警備」はゲイラヴォル=サンが前に居たところの社長が新しくつくったところね」
サスツルギ: あっそうくるかぁ^^
ランドレアム: なるほどねえ^^
ゲイラヴォル: オッッ
ゲイラヴォル: ^^
シルヴィ: あったな、昔のカイシャ…

ゲイラヴォル: 「……………」厭わしげに顔を顰め、静かに舌打ち。
ランドレアム: 「……?」
サスツルギ: ゲイラヴォルに視線を向ける。「ゲイラヴォル=サン?」
シルヴィ: 「デカい所からそれなりの所まで…タダ乗りしてるのは山ほどいそう……あれ、ゲイラヴォル=サン?」
ゲイラヴォル: 「聞き覚えがある。多分"古巣"の成れの果てだ」
ランドレアム: 「成れの果て……」
ナンシー: 「成れの果て、って言っちゃうのも不適切よ。規模は前より大きくなってるみたいだし」
サスツルギ: 「ゲイラヴォル=サンの反応を鑑みるに、あまり良い印象ではないように見受けられますが……」
ゲイラヴォル: 「元は一介の警備会社…実質は傭兵派遣みたいなもん。まあ、関係無くやれると思ったがこんなところで顔出してくるなんてさ」
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 「『トオル・ハンマー総合警備』、調査する価値はありそうです。」
ゲイラヴォル: 「話戻そう」思い出したくない、と言った風にゼスチュア。
シルヴィ: 「そうね……大事なのは、コーポからのカネの流れを作っている”笑い爺”を見つけて叩く事」
ナンシー: 「それから…確証はないけど」サスツルギの方を見る。「ううん、あくまで噂ね。オムラやヨロシサンの欺瞞情報かもしれないし。忘れてちょうだい」
シルヴィ: 「どこに潜伏しているのか、何か手掛かりがあれば…」
サスツルギ: 「?」ナンシーの視線に首を傾げるが、今は気にしないことにした。
ゲイラヴォル: 「……」サスツルギの実家のことについては、奥ゆかしく口を閉ざす。「それで…連中の技術の内容についてはどこまで知ってる?その…チップ一つで、"カトゥーンの超人"になれる件とか」
ナンシー: 「コーポ社長と笑い爺の集会を叩ければ、理想的なんだけど…」
ゲイラヴォル: 暗にニンジャの存在についても把握しているかどうかを確認。
ナンシー: 「そうね…そんな回りくどい言い方しなくてもいいわよ。ニンジャでしょう?」
ゲイラヴォル: 「あっ、知ってるなら話が早いや」「………」4人に目配せ。自分たちがニンジャであることを明かすべきか…?
シルヴィ: 「今更でしょ」
ゲイラヴォル: 「…だっけ…?」
ナンシー: 「気を使わなくてもいいわよ。…やっと思い出したけど、悪趣味なニセモノに、あなたたちが工場でやりあうところを見せられたから」
サスツルギ: 「ああ、そうでしたか。」強敵だったな……と思い出している
ランドレアム: 「そうなんスね……」
ゲイラヴォル: 「中継されてたんだ、あれ」
サスツルギ: 「特に隠していたつもりもありませんでしたが、理解いただけているなら何よりです。ドーモ、サスツルギです。どちらの名前で呼んでいただいても構いません。」
ゲイラヴォル: 「…まあいいや。改めまして、ドーモ、ゲイラヴォルです」
ランドレアム: 「ランドレアムです……まあ全部見せられてたなら知ってると思うッスけど」
ナンシー: 「あのチップ群については、なんらかの古代遺物マキモノの情報からつくられた、って噂よ」
サスツルギ: 「古代遺物マキモノ…?」なんとも興味深い。先日のティアマト=サンであれば何か知っているだろうか?
ランドレアム: 「古代遺物マキモノ……オレはそういうのはよくわからないッスね……」
ゲイラヴォル: 「古代遺物…」

古事記にも書かれている。

ゲイラヴォル: マジで古事記からなのか…
シルヴィ: 「古代マキモノ…」
ランドレアム: 「そっちも要チェックッスかね。とはいえ、根元を断ち切ればきっと崩壊してくれる……筈ッスけど」
サスツルギ: 「確かチップには黒い龍が描かれていましたね。」思い出すように顎に手を当てる。
モリタ: (黒い龍…いや、ドラゴン・ゲンドーソー=センセイではあるまい…)モリタはひとり考える。
ランドレアム: 「とりあえず根元を断つためには、コーポ社長と笑い爺の集会を叩かなくちゃいけないンスよね?もしくは、笑い爺を叩くか……っしたっけ」
ランドレアム: 「でもオレ達はその所在やらの情報をまだ知らない。そういうコトっスよね」
ナンシー: 「そうね。笑い爺の動向、こちらでもわかりしだい伝えるわ」
ゲイラヴォル: 「よろしくお願いするよ」
サスツルギ: 「こちらも引き続き捜査を続けましょう」
シルヴィ: 「そうね。その上で…ダークチップそのものを根絶するためには、古代ニンジャの知識とかも調べる必要がありそうって所かしら」
ランドレアム: 「そうッスね。アレもコレも……面倒ッスね。やるしかねえッスけど」
ゲイラヴォル: 「……古代ニンジャの知識」「……ティアマト=サンなら何か知っている…?いや、ありゃ……」
ナンシー: 「前途多難…お互い頑張りましょう」
ランドレアム: 「頑張るしかねえッスね、お互い」ランドレアムの拳が握られる
ゲイラヴォル: 「だね…」
シルヴィ: 「ええ」
サスツルギ: 「少なくとも計画の大きな要素であるナンシー=サンとダイセツ=サンを確保できたのは大きな進歩のはずです。この調子で少しずつ進めていくしかありません」
モリタ: モリタは腕時計を見る。「オット、そろそろ」
サスツルギ: 「おや、そうですか。大したお構いもできず申し訳ございません。」
モリタ: 「こちらこそ押しかけるようで申し訳ありません」立ち上がり、オジギする。「ナンシー=サン、そろそろ行かねば」
ナンシー: 「分かったわ。じゃ、失礼するわね」

二人は扉に向け歩き出す。

ランドレアム: 軽くオジギするランドレアム。
ゲイラヴォル: ゲイラヴォルも同じくオジギ。
シルヴィ: 「イチロー=サン、……ナンシー=サン。また会いましょう」シルヴァリィタクトは一礼する。
サスツルギ: 「また是非お会いできるのを楽しみにしております。」玄関まで随行し、その扉をあける。
モリタ: 「ドーモ、オジャマシマシタ」モリタは今一度ふかくオジギ。
ナンシー: 「世間話でもいいから、また連絡してね」ナンシーは手を振り、二人で玄関を出る。
サスツルギ: しばしオジギと共に見送る。二人の姿が見えなくなった所でようやく頭を上げ、玄関へと戻った。
ゲイラヴォル: サスツルギが振り返る頃には、ゲイラヴォルはすでにソファに身を投げ出していた。
ヤモト: 「みんなオツカレサマ。怪我の方…もちろん身体もだけど、心の方ももうダイジョブ?」ヤモトが心配そうに声をかける。
サスツルギ: 「……。」シルヴァリィタクトへと多少心配そうな視線を向ける「身体やニューロンに何か後遺症は残っていませんか?」
ゲイラヴォル: 「……」シルヴィの方をチラとみる。
ランドレアム: 「オレはまあ平気ッスよ……」そう言いながらシルヴィを一瞥する
シルヴィ: 「……ンー」ため息をついて椅子に座る。「……後遺症とかは、特には。むしろニューロンはもう一段冴えた感じもある。けど…」「未熟よねぇ…」
ランドレアム: 「……」こういう時どう声を掛ければ良いか、ランドレアムには分からない。変な期待も寄せてしまっていたのは事実。そして、自分も未熟者なのだから。ランドレアムは髪をかいた。
サスツルギ: 「私が今まで如何にシルヴァリィタクト=サンに重責を負わせていたことか……思い知りました。」そしてシルヴァリィタクトへオジギ「大変申し訳なく思っております。」
ゲイラヴォル: 「………まぁ、ねえ……」ゲイラヴォルは言葉のいく末を失う。
ランドレアム: 「……オレもッスよ。ホント、スミマセンッス……」
ゲイラヴォル: 「頼りにしているのは確かだけどさ。その…なんだろう…」
ヤモト: 実際電脳面ではおんぶにだっこ。たったひとりに責任を、自分とそう変わらない年齢だけど。自分より大人だと思って…反省しなきゃ。
サスツルギ: 如何にヤバイ級のハッカーとはいえ、シルヴァリィタクトは少女なのだ。「貴女の負担も考えるべきでした。」飄々とした態度の裏にどのような感情の揺らぎがあったことか。
シルヴィ: 「いーのいーの。実際、自分は…」ぱたぱたと手を振る。「……ハッキングについて極めるためにここに来てたわけだし。法とか秩序なんかより、自分の技術を極めるのが大事で…………と、思ってんだけどね」
サスツルギ: カガミ・ニンジャの言葉がニューロンに浮かぶ。『正義だか秩序だかしらないけど。友達だか仲間だかしらないけど。』つまり、逆説的にシルヴァリィタクトには……
シルヴィ: 「頼りにしたりされたりしてる間に、大分…ウン、背負うものが大きくなっちゃったかな」
ゲイラヴォル: 「シルヴィ………」
ランドレアム: 「……」
シルヴィ: 昔の自分に警察の正義を守るのが大事と言ったら鼻で笑われるだろうな、と脳裏で思う。
サスツルギ: 「変化とは決して否定的なものではありません。変化なくして成長はありえないのですから。私はそのシルヴァリィタクト=サンの"成長"を心よりうれしく思います。」
ランドレアム: 「シルヴィ=サンにおんぶしてもらって……オレはダメだな」申し訳なさそうに頭をかく「やっぱ、チームなんだから皆で背負わないとッスね」
ゲイラヴォル: 「……」右手をみやる。変化、か。
シルヴィ: 「あの人の言った通り、色々としょい込みすぎて動けなくなってたのも本当。真実を見る過程より、皆の期待に応える結果だけを取ろうとしてた」
シルヴィ: 「まあでも。…昔に戻ろうとは思わないわよ」
ゲイラヴォル: 「…誰かが折れりゃ、誰かがそれを支えるのが、多分あたし達なんだよね」ぽつりと呟く。 「組んでそう日が経ってないけど、少なくとも私はそう感じてるよ」
ヤモト: 「ん、ワン・フォー・オール、それにオール・フォー・ワンだね。みんなで背負おう」
サスツルギ: 「ええ、そのためのチーム、そのための69課です。」握手めいて手を差し出す。
ゲイラヴォル: 「…シルヴィ、今度あたしにもハッキング教えて」 ゲイラヴォルが、出し抜けに言い出す。 「いや、ホラ…あんたに追いつけるようなハッキングはできないかもだけど…一人より二人のがさ。負担は少ないハズだから」
ランドレアム: 「……そうッスね。オレ達はNSPD69課。チームだ」
シルヴィ: 「…アリガトね、みんな」手を握り返す。「でもこれだけは言わせて」 シルヴァリィタクトは柔和な笑みから真剣な表情になる。「私はーーー」

「ものっすごく悔しいのよ」 

ゲイラヴォル: 「………………」
ヤモト: 「うわぁあ」驚
サスツルギ: 「……。」手を握ったままパチパチと目を瞬かせる。握力が少々痛い……気がする。
シルヴィ: 「最初っからYCNANの事で動転しっぱなしだったし!被験者の人も助けられなかったし!あんなしょうもないジツにも気づけなかったし……すごく悔しい!」
ランドレアム: 「……」
シルヴィ: ぐっと握る力が大きくなる。「私はもっと…強くなるわよ。皆の為なのも当然だけど。何よりも…私自身が、納得しないんだから」
ランドレアム: 「オレも……オレも強くなりてえッス!」
サスツルギ: 「そ、そうですね……。とても良いことだと思います。」手が痺れてきた。(((シルヴァリィタクト=サン、ああ見えて案外カラテもあるんですよね……)))とどこか冷静に考えている
ランドレアム: ランドレアムも目を闘志に燃やす!
ヤモト: 「アタイも…いつまでも後ろにいるだけじゃない!」
ゲイラヴォル: 「………」ランドレアム、ヤモトの一言に少し驚き、納得したように目を閉じ、微笑み、うなずく。
ランドレアム: 「オレも、まだ納得できてねえッスよ。だから分かるッス。オレが分かるって言う資格があるのかがそもそもわからねえっスけど……」だがそういうランドレアムの眼は未だに燃え続けている。「オレも、絶対に……自分で納得できるようになって見せるッスよ」
ゲイラヴォル: 「まぁね……うん。そりゃそうだ」
サスツルギ: 「私も未熟な自分自身を乗り超えて見せましょう。それが私に課せられた責務なのですから。」ノブレス・オブリージュ、即ち、持つものの義務。
ゲイラヴォル: ゲイラヴォルもまた、大きく伸びをしたその右手のテッコは、硬く握りしめられていた。
ヤモト: 「うん、決めた!早速練習、しよ!」
シルヴィ: 「ええ、しましょ!」
サスツルギ: 「勿論。休んでいる暇などありませんからね。」拳を握る
ゲイラヴォル: 「おっ、付き合うよー」
サスツルギ: ふと自らの掌を見る。流れていた血はすっかり固まり、今や赤い跡と微かな痛みだけがあの時の激情を伝えてくる。この血が、この誇りが汚れたものであったとすれば……(((私は一体どうすれば)))考えたところで答えが出ることはなかった。

 ヤモトはみなを連れ立って、社屋のドージョーに向かう。

ランドレアム: 「勿論オレも付き合うッスよ!」
ゲイラヴォル: 「……」ふと、ゲイラヴォルが後ろを振り返る。 「…いいや」一瞬感じた、後ろから何かがまとわりつくような感触を振り払うように、彼女は頭を振った。
ゲイラヴォル: (あたしは前を進む。皆んなのように。それだけ)そして、最後に部屋の電気を消した。

喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、すべてを乗り越え強くなれ、69課!

第七話「アベンジャーズ・オブ・レッド・ブラック」おわり

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