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なみのたたかい〜内臓を捨てること〜

入院してきました。ちょっともう子宮がダメになったので捨て置いて前に進もうと決め、人生2度目の手術です。
正直、かなりの抵抗があったり、年齢的にもワンチャン子供産めるので考える事もありました。
でも、

早く楽になりたい気持ちが勝ちました。

人生って長いです。
本当に長い。
短い人もいるけど、長く生きる事を許してもらえるのなら、楽に生きたい。
女性として生を受け、どちらかと言うと女の子らしい所は少なかったし、あんまり女性として見られたくなかった時代もありました。
あんまり性別に縛られたくなかったんですね。
可愛い服も、綺麗な服も、格好いい服も、だらけた服もなんでも好きだし。
髪の長い自分も、短い自分も、ドレッドの自分も、ほぼ坊主の自分も、それ相応に楽しくて好き。

でもイケメン大好きなんで、そこんとこは迷いがなかったですね。
ただ、ありのままのそんな私を受け入れてくれる器を持った人に出会えなかったところはあります。
女性は柔軟なので、女友達にはかなり恵まれてます。
でも、恋人選びはクソほど下手です。

なんだかんだと言いながら、自分が自分を1番受け入れてなかったんでしょう、だからそんなしょうもないトラップに引っかかったんでしょうな。

2年程自分と向き合い、最高の仲間を手に入れて、子宮摘出を決意した時、元彼が連絡してきてご飯を食べる事になりました。
好きで好きで、でも全く私を相手にしてくれない、自分本位な人で、それでも尊敬してたり、もうなんか

あほでした。ほんまにほんまにあほでした。

久しぶりに会ったら、すんごい普通の人にしか見えんし、言う言葉の薄っぺらさに笑ってしまいました。
なんであんなに好きやったんやろ?顔?顔やな、後はなんやろ稼ぎ?

私もめちゃ薄っぺらかった。存在の耐え難い軽さでした。

でも、あぁすごい優しいナイーブな人で、私が子宮をとる話をすると、本当に泣きそうな顔で「ほんまに大丈夫なん?平気なんか?」と弱々しい声で言ってくれたのは嬉しかった。

きっと大丈夫。
なんてないよ。

そうでない、本当に心配の言葉をかけてくれたのは、この人だけ。
弱いんだなぁ、だからこそダメなんよなぁ。なんて最低に聞こえるけど、この人の魅力はその弱さにあるんやなぁと最後に思えて良かった。

私のやりたい事を聞きながら「俺、何もないなぁ。ほんまにやるんやなぁ」と飾りっ気ない言葉で言いながらも、無駄な事一切言わない姿がきっと私は好きだったんやろなあ。

子宮摘出して何かかわったか。
正直、わかりません。

「女は子宮で恋をする」
なんて聞いたけど、私は何で恋すんのやろうか。
いや、31過ぎたらトキメキスイッチ入らんなるからそもそも難しいのか。
40歳で子宮ない私は恋を何で認識するんでしょうな、楽しみです。

とりあえず、生理ないのは最高です。

貧血無し
イライラ無し
むくみもない

女性特有のメンタルの乱れから解放された私はハイブリッド!
生理用品代いらんし、旅行の計画立て放題やし、白いパジャマも怖くない。
何より特有のメンタル不調と頭痛と浮腫からの卒業は本当にいい。
ある程度若いので、体力も戻れば無双状態ですね!

私は最強!

子宮を授かり、一度も使わず手放した私はなんなんやろう。
女としてポンコツの極みやと思います。でもポンコツやからこそ人より経験値も高くなったし、どっちの痛みもわかるかな?と思う。

これから私がしていくことは、まずは笑いで人を少しだけ幸せにすること。

そして、周りの人たちに言われた「みんなあなたみたいに人生を豊かにする方法を知らないのよ」
と言われたので、それを伝える文章を書き、世に広めることです。

とりあえず、一個クリアしたから次は

約束の地、カナダへ旅立ちます🇨🇦

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