冬の白詰草

アニメ・映画・漫画・本の感想や日常のあれこれなど書いていきます。

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【アニメ感想】『パンダコパンダ』を観ました!

 監督・演出高畑勲、原画・原案・脚本・画面設定宮崎駿の中編作品です。両親がいないミミ子の元へ、パンダの親子、パパンダとパンがやってきます。一人と二匹のほのぼの物語になります。  本作では、劇的な展開、現代アニメの画面の豪華さはありませんが、動く絵のおもしろさ、アニメーションの魅力に詰まっています。うれしいときに逆立ちするしぐさ、飛び跳ね、駆ける単純な動作に、視線が食い入るように吸い込まれていきます。  特に本作の中でおもしろく感じたのは、柔らかさ・硬さや軽さ・重さが見た目

    • 【アニメ感想】『ホリミヤ-piece-』7話観ました!

       久しぶり、というかほぼ一年ぶりの投稿となります。2023年最初の投稿ですが、また気ままに書いていきたいと思います。  今回は、2023年夏アニメ『ホリミヤ-piece-』7話を見たので、その感想を書いていきます。本中盤でスポットが当たる吉川由紀のシーンに着目したみたいです。  特に、ドラマにもなった原作を読んでいる彼女は、わかりやすいほどに影響を受けています。入れ替わりがモチーフとなった原作を手掛かりに、彼女は、「友人たちが入れ替わったらどうなるか?」と妄想を膨らませ

      • 【映画感想】 ワイズマン 『ニューヨーク図書館 エクス・リブリス』観ました!

        本編の内容に触れています  先日観たワイズマンの『ボストン市庁舎』(2021年)が面白かったので、その前々作に当たる『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を鑑賞しました。  前作とは違って、カメラが主役に置く人物がいないのが印象的に感じました。というよりも、それがワイズマンの特徴らしい。映画の筋を集約する先がないために、『ボストン市庁舎』よりも、ニューヨーク公共図書館の機能を、具体的な業務・会議・講演から浮かび上がらせていました。  また、主要な人物がいないため、各シ

        • 【アニメ感想】2022年春アニメおすすめ紹介

          アニメ本編の内容に触れております!  今季アニメについて、個人的総括をしたいと思います。今季アニメは、アニメらしい派手なバトルアクションよりも、いわばドラマと言えるアニメの作品群が目立っていたように感じました。  今季一脚光を浴びた『SPY×FAMILY』は三人のドラマ+コメディ要素を主軸として、スパイ&殺し屋らしいアクションシーンや各キャラクターの魅力もあるなど、盛りだくさんの作品になっていました。  また、音楽に主軸を置いた二作品もお互いに別ベクトルの輝きを見せていた。

        【アニメ感想】『パンダコパンダ』を観ました!

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          【映画感想】『ボストン市庁舎』フレデリック・ワイズマン観ました!

          本編の内容に触れています  ずっと気になっていたワイズマンの『ボストン市庁舎』がU-NEXTに追加されたので、視聴しました。ワイズマン自体作品の評価がかなり高く、この作品も例に漏れず、各種批評サイトなどで高い評価が付いてました。そのため、期待感が大きかったけれども、その期待を超えてくるような完成度の高い作品でした。ここでは、『ボストン市庁舎』を見た雑感を書いていきたいと思います。 リーダーの存在  『ボストン市庁舎』では、ドキュメンタリーの主人公として位置づけられるわけ

          【映画感想】『ボストン市庁舎』フレデリック・ワイズマン観ました!

          【アニメ感想】映画『ゆるキャン△』観てきました!

          本編の内容に触れる恐れがあります!   七月一日公開した映画『ゆるキャン△』を観てきました。テレビアニメ時のスタッフが基本的に映画でも続投しています。そのため、テレビアニメと同様の『ゆるキャン△』らしい空気感を保持しつつも、今回の公開媒体の映画『ゆるキャン△』に仕上がっていました。 東京・横浜・名古屋・山梨に散り散りになって五人が、山梨に数年ぶりに結集して、自分たちのキャンプ場を作り上げようと、奮闘します。また、テレビアニメとほんわかした空気もあり、またテレビアニメでは

          【アニメ感想】映画『ゆるキャン△』観てきました!

          【小説感想】『十角館の殺人』綾辻 行人

          この感想はネタバレなしです。  久しぶりにミステリーを読みました。1986年刊行ながらも、コミックが最近完結したこともあって、密かな活気を得ているらしい。私も近所の本屋に平積みにされていて、「なぜ?」と疑問に思いながらも、手に取ってしまいました。  殺人事件に巻き込まれる大学生グループの恐怖に感じながら、誰が犯人か進めば進むほど謎が深まる構成に、ページを繰る手が止まりませんでした。 小説情報 タイトル:『十角館の殺人』〈新装改訂版〉 著者名:綾辻 行人 出版社:講談社

          【小説感想】『十角館の殺人』綾辻 行人