劇場でのクラスター発生に思うこと

こんばんは。
トライフルエンターテインメントという会社で舞台のプロデューサーをしている辻と申します。

現在、弊社ではクラウドファンディンを実施中です。

想像以上に多くの方にご支援をいただきまして、ありがたいことに目標達成が見えてきました。皆様、本当にありがとうございます…！
受付は7月29日23:59までとなります。引き続きご声援をよろしくお願い申し上げます。

さて。皆様すでにご存知かと思いますが劇場でクラスターが発生してしまいました。（もちろんうちの公演ではないです）

私としては「ついにか」という気持ちが大きいです。正直いつかはこういうことが起こってしまうかなと思っていました。そして今の感情は怒りというよりは呆れと悲しみ、ですかね…。

舞台が好きな方は詳しく調べてくださり何が悪かったのかを見つけてくださると思いますが、世の中のほとんどの人には「舞台も危ないんだ」という薄い表面的な情報だけが伝わってしまったことでしょう。それが残念です。

私は、今回のクラスターについて制作会社だけが悪いとは思っていません。（報道や観劇された方のツイートなどを拝見しての情報なので間違いもあるかもしれませんが）

もちろんまずは制作会社です。報道されているように体調不良のキャストがいることを把握していたのに公演を強行したのであれば言語道断です。

でも「体調は悪いが舞台に立つ」と決めたキャストと事務所も同罪ですね。（普通なら降板という道を選ぶ権利はキャスト側にもあります）

そして報道が真実なのであればフェイスシールドを拒否したと言われている一部の観客や、出待ちをしていたという観客もです。

全員が悪いし、全員が考えが甘すぎる。
全員で記者会見を開いて、ここまで必死に耐えてきた演劇業界の皆様と、精一杯の対策をして純粋に観劇をしていただけなのに感染に巻き込まれてしまったお客様に謝っていただきたい。

少し偉そうなことを言います。

2.5次元舞台やイケメン舞台が盛り上がることにより、気が付けばここ数年でずいぶんと＜演劇制作会社＞が増えました。
大変失礼ながら、私は「どこからこんなに出てきたの？」と思っていました。ひと昔前は＜演劇制作会社＞なんて片手で数えるほどしかなかったのに…。

そしてぽこぽこと立ち上がった会社が、それぞれ独自のやり方で舞台を作っているのでどうもレベルにバラつきがあるように私は感じます。

きっとこのコロナ禍の中で
《何をしたか》
《何をしなかったか》
で各社の今後の命運が分かれるのでしょう。

うちも含め、お客様には各社の行動や言動をしっかりと見ていて欲しいと思います。（選挙前みたいなことを言ってますね笑）

申し訳ないですが、舞台を心から愛していると感じることができない一部の会社さんにはそろそろご退場願いたいなと。

舞台を心底愛し、舞台作りに命も生活も全てを賭けて生きてきた人たちの足を引っ張るのはもうやめてください。

ここ数日考え続けていたことを書き始めたら少々ネガティブになってしまいました。長々とすいません<(_ _*)>

「お前ももう退場しろ」と言われないよう、改めて気を引き締めて頑張っていきます。

最後までお読みくださりありがとうございました。