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スポーツビジネスから離れることにしました

こんにちは。伊藤優志(いとうゆうじ)です。個人としては初めてのnoteです。最後かも知れません。

表題の通り、ここ1年間ほど関わっていたスポーツビジネスの世界から離れることにしました。(このことすら知らない人はごめんなさい。ただ、それなりに強くコミットしていました。将来はスポーツビジネスに!!そんなテンションでした。)

理由は簡単にいうと、自己欺瞞に気づいたからです。これが詳しくはどう言うことか、をまとめてみました。

誰得、って感じですが、スポーツを通して僕と出会った人、僕がスポーツにコミットしたことを知っていた人、そしてもっと言うと僕と言う人間のことを知っている人、そんな人たちに読んでいただけたら嬉しいです。

感想、コメント等あれば直接連絡してお聞かせくださるともっと嬉しいです。泣いて喜びます。では、スタート!!

僕の生い立ち

価値観とか考え方って生きてきた環境に依存することが大きいと思ってます。なので、まずは僕がどのような環境で生きてきたか、というのを簡単に紹介します。

僕は普通の地元の保育園、小学校を経て、私立の中高一貫の男子校に入学しました。自分でいうのは何ですが、名門進学校と呼ばれるところでした。そして昨年春に、東京大学に入学しました。

ぶっちゃけて言うと、僕の周りはこのような人生を歩んできた友人で溢れかえっています。

そうする何が起こるかと言うと、同じような価値観・将来への考え方が形成されていくんですよね。

「平均をそれなりに上回る水準で、安定的に生きていこう。」

失敗経験が少ない、それなりのアセットを既に手に入れた人たちの保守的思考ですね。失敗経験が少ないので、失敗が極端に怖がるのも特徴だと今になっては思います。

このことに大学生になって早々、僕は気づきました。この気づきが僕をスポーツ界に誘います。

なぜスポーツ業界にコミットしたのか

この気づきを経て、僕は危機感を感じました。

「このままじゃ俺、周りと同じだ」

どうしてこんな危機感を抱いたのか。
誰しも、「人と違う自分でありたい」「”何者か”でありたい」という願望はあると思います。それが僕は強烈に強い人間でした。なので、周りと同じであることがいやだ、と思ったんですね。(そもそも人と違ってありたい、という願望からして人と同じなんですが笑笑)

そこで僕は

「何か夢に向かって生きる自分でありたい」

と思いました。自分の周りにはそう言う人が少なかったからです。

そのために、夢を設定しました。

普通、夢って内側から湧き出るものですよね。そこから違ったんです。「夢がある」。そう言う自分でありたかった。

そしてその夢として選んだのがスポーツビジネスでした。高校の頃にスポーツビジネスの世界で働くOBの話を聞く機会があって、唯一淡い憧れを抱いていたからです。

僕が数多ある業界の中からスポーツビジネスを選んだ理由はその程度でした。

このような経緯でスポーツスポーツビジネスで働くために行動しだしたのが昨年の6月ごろです。具体的にいうとマーススポーツエージェント(現ウィルオブスポーツ)のインターンシップに参加しました。

問題は、この時点で、僕がこの動機(=他者と違ってあるために夢が欲しい、そのためのスポーツビジネス)を正しく認識・言語化していなかったことです。より正確に言えば、心のどこかで気づいていたし、それが正しいとは思えなかったが、「他者と違ってありたい」という思いからそれを押し殺し、

「俺はスポーツビジネスで働くこと強いモチベーションを持った意識の高い大学一年生だ!」

と、自分を騙していました。自分がそうある、と思い込もうとしました。これが冒頭で述べた自己欺瞞でした。

自己欺瞞の繰り返し。そして、、

そして僕はこの自己欺瞞に基づいて活動し始めました。

正直に言うと、全ての行動が、自己欺瞞に基づいていました。

「今から行動起こせば、他の奴らとはこいつは違うぞ、って自分自身にも、他人にも認められるはず」

ただただその一心でした。

WPPのメンバーとして参加したAscendersSummit 

自分が開催したイベントであるBaseCamp

などで、「自分はスポーツに対してこんな思いがあるんだ」「スポーツを使ってこんなことがしたいんだ」そんなことを語ってきました。

これ、全部本心からじゃありませんでした。

周りには本気でスポーツの世界を目指している人がたくさんいました。スポーツで何かをなそうとしている人がたくさんいました。

その人たちと同じ場所にいるためには、自分がスポーツビジネスに意識高く取り組んでいると自分や他人に認められるには、こんなことを言わなくてはいけないのではないか、そう思って出た言葉たちでした。

こうやって、行動・発言する中で、僕は自己欺瞞を繰り返しました。上書きしていったと言ってもいいでしょう。そして、皆さんもお気付きの通り

他人に対して嘘をついていました

自分の居場所を守るため、自己欺瞞を通すため、心にもないことを言ってきました。

このことに気づいてしまいました。

より正確に言えば、ずっと前から知っていました。

ただ、目を背けていました。

冒頭に言った、「他者と違う自分でありたい」 この願望は確実に満たされて言ったからです。

ただ、最近、この願望さえ消えてきました。
(それがなぜだからまだ自分ではなんとなくわかっています。が、長くなるので詳しくは述べません。色々自分の中で考える中で自然とそうなっていった、と言う感じです。)

そうすると、そもそも自分がスポーツビジネスにコミットする理由も消えて行きました。

そうして、そんな自分の変化に戸惑い、内省を繰り返す中で、この記事中で繰り返し使っている「自己欺瞞」と言う言葉に、遂にたどり着いてしまいました。

「自分で自分を騙していただけ」
「その中で、周りの数えきれないほどの人たちにも自分は嘘をついていた」

そう考えると、自覚すると、もうスポーツビジネスの世界にいる意味を全く見出せなくなりました。自分を許せなくなったのもあります。

なので、スポーツビジネスの世界から離れることを決めました。

このあとどうするの?

どうしましょうかね。コロナで先行き不透明なのでなんとも言えない気がします。

現在スポーツビジネス関連以外で行なっているものが

・サークル活動
・長期インターン
・大学の授業

ここら辺です。これらの比重を増やすだけで余裕で日々は過ぎていきますし、かけがえのない体験はできると思っています。

特にサークル活動が僕にとってめちゃめちゃ重要なんですよね。話すと長いのであまりは語りません。HPとかTwitter見れば、どんな活動してるかはなんとなくわかるかもです。( https://utsummer.jp/ )


ただ、ぶっちゃけこのコロナショックの影響を受けて、このサークルは消滅する可能性もある、と個人的に思っています。それを防ぎたい。そう今は思っています。サークルを存続させることは目的ではなく手段なのですが、細かい話は置いときます。

あとは、いろんな世界をみたいです。どんなところに、どんな人が生き、どんなことを考え、どんな課題を抱いているのか。自分にできることはないのか、そんなことを考えて行きたいです。休学も視野に入れています。

まぁでも未定。将来やりたいこともないので。ただ、変な自己欺瞞ではなく、

今自分が本当にしたいことをする。

それをしばらくは貫きたいな、と思っています。

スポーツの世界で得たもの

ここまで読んでくれた人はどれくらいらっしゃるんですかね笑笑

特にスポーツ関係者の方は怒って途中で読むのやめてしまったかもしれません。言っても伝わらないけどごめんなさい。

ここまで自分で読み返すと、スポーツの世界にコミットしてきたのが無駄だった、そんな風に言ってるようにも見えました。

ただ、そんなことは少しも思ってないです。

スポーツを通して出会った皆さんは、僕が人生の中であったことのないような人たちばかりでした。

大きな夢を持ち、そこに対して意識高く、そして勇敢に行動する人たち

僕の目にはそう映っていました。

そう言う皆さんと会えたことは僕の人生にとって大きな衝撃でした。大学にこもっていては絶対に出会えない人たちでした。

・新しい世界を知れたこと
・失敗を恐れずに挑戦できるようになったこと
・シンプルに魅力的な人たちと友達になれたこと

これらは確実に僕のこの後の人生における財産になると思っています。ありがとうございました。

==以下はWPPについてです。関係ない人はすっ飛ばしてください==

めちゃめちゃ浅い分析ですが、僕的にはこのコロナショックはWPPにとってトランポリンみたいなものだと思ってます。簡単に理由をあげると、

・ビジネスモデル
・強いコミュニティ力
・オンラインへの対応力

です。今は辛くても、最終的にWPPはここを超えてより強い、大きいコミュニティになると思ってます。もともと素晴らしいコミュニティですが。

なので、本当に強い思いを持ってスポーツの世界を目指している皆さんは、橋本さんと宮代さんをはじめとするAscendersやWPP運営陣、そしてご存知の通りの最高の仲間たちを信じて進んで欲しいです。
(個人的な思いです。上から目線っぽくてすみません、、)
本当に心から応援しています。

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最後に

ひとまずこれくらいにさせてもらおうと思います。

自分でもなんでこの記事を書こうと思ったのかは正確にはわかりませんが、自分の中でそれなりに大きな決断だったので、自分の中でまとめる意味合いも強かったと思います。

加えて、シンプルにこんなことを考える奴がいた、あいつは実はこんなことを考えていた、そう言うことを知って欲しかったのもあるでしょう。

あと一番大きいのは、こんな状態・考えで接してきたスポーツ業界の皆さんに謝るためかも知れません。すみませんでした。

ただ、とにもかくにも、ここまで読み進めていただいてありがとうございました。

何か感想等(怒りも含めて)あれば、直接伝えてくれると幸いです。読んだよ!だけでもいいです。

最後になりますが、今後とも何か縁がある人たちはよろしくお願い致します。

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