ブキヨウ星人【詩の練習帳 35】

もうすぐ お寺の脇の狭い道が
銀杏だらけになって
悪臭を放ち始める

ぼくは
その匂いをかんで
去年の項垂れてた
日々を思い出すだろう

半袖が少しずつ
鳥肌を立て始めると
不時着したUFOから
重傷を負って飛び出し
傷を癒しながら生活する
宇宙人のことを
思いだすのだ

とりあえずすべて
投げ出したものの
手のひらに残ったものは
たくさんあった

なんなら
抱えるぐらいはあるので
総動員して生きてゆきたい

やっと
抱えたものの使い方が
わかってきた気がする

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