満天の星空【詩の練習帳 36】

知らない土地の摩天楼

ぼくはずぅっと
上を見渡し
ネオンライトの
光線を浴びてた

脆くなっていたのか
いつしか首は
取れてしまい
冷たいコンクリートの上に
ごろりと落ちた

けれども
だぁれも拾ってくれない

手元の電子無線に夢中で
見向きすらしてくれない

おまけに
ぼくの首を蹴っ飛ばして
サッカーする者までいる

上下左右逆転する視界に
ネオンライトが
ぐるぐる線を描く

残された身体は
天に広がる星空を
綺麗な女性と眺めてる

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