月星人の生活ルーティン【詩の練習帳 6】

夕暮れ前まで
繭籠り

成体を繭に仕舞い
幼体には戻らず、
気の済んだら
また成体になる

地球の重力が堪える日には
こうして繭に入ってる

月はこんなにしんどくない

地球に来てから
数億年

われわれ月星人は
誤魔化し誤魔化し
やってきた

しかしどうだ、
最近の地球は

重力がやけに重たいじゃないか

月への帰還命令は
依然出されていないけど

そろそろ戻った方が
身のためじゃないか?

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