スパルタ教育【Miracle Fanta詩 Ⅱ 270】

「ふん!見てくれはぴちぴちの若娘だが、中身はまるで腐り果てたババアそのものだな!」
── アストンの亡骸
「あら、口の悪い赤ちゃんだこと。
そんな悪い言葉、誰に教わったのかしら。
あんまりお痛が過ぎると、良いことないわよ?」
── 石薔薇の魔女、モントローザ


モントローザはそう言うと
人差し指と親指を差し出し
その距離を詰め始めた

すると
アストンの亡骸は苦しみ始めた


「ぐっ…!ぐ…がっ…!このアマぁ…!」
── アストンの亡骸
「私の名前はモントローザ。
まず最初は自己紹介が礼儀よ」
── モントローザ
「ぐっ…!ぐぎぃ…っ!!」
── アストンの亡骸
「さぁ…早く!」
── モントローザ
「わ…わたしはニガマト…。悪意の根源、ネガーボンを統べる存在…。
キサマからは…溢れんばかりの悪意を感じる…!
その悪意…、わたしに寄越せ…!」
── ニガマト
「いきなり人のものを奪い取ろうだなんて、お行儀が悪いわ。
餌はお預けね。
私がたっぷり躾けてあげる」
── モントローザ


モントローザは
目元まであるような長さの下を
ずるりと出して
舌なめずりした


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