ぼくの名前は

「……アストン……?」
── 岩肌の少年、イワモト


その少年の腕についていたタグには
そのような名前が記されていた

岩肌の少年イワモトの脳裏には
記憶の洪水で氾濫しており
稲妻でも走ったかのように
凄まじい頭痛が起きていた

その最中
彼の額にとりついたイースターは
何かを抑え込むように
懸命にしがみついていた


「"一体彼の中で何が起こっているんだ?
…とても興味をそそるわ。
私をもっと楽しませて頂戴!"」
── 石薔薇の魔女、モントローザ



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