バスタイム・レクイエム Part⑤【Miracle Fanta詩 Ⅱ 279】
アダムネヴァの身体は
並の大人の三倍以上にまで巨大化し
ドミニスリヤと
他の七人の前に立ちはだかった
アダムネヴァの見た目は
まるで氷を着た雪男のようだった
巨人は逃げ惑う弟子のひとりの腕に噛みつき
そのまま平らげようとしたが
腕を噛みちぎったところで
ホークジョウの幻術に邪魔された
アダムは一瞬頭を抱えたが
錯乱しているのか
さらに暴れ回った
その際
ライスワイフは吹き飛ばされ
脳天がかち割れてしまった
彼女の周りは血の池と化した
ホークジョウは泣きながら叫んだが
彼女はピクリとも動かなかった
ドミニスリヤは
ホークジョウを諭し
巨人となったアダムネヴァを
空間転移魔法で別の空間へ飛ばした
辺りは不気味なくらいに静まり返り
ドミニスリヤは
ライスワイフの元へ駆け寄った
ドミニスリヤは
船の瓦礫から人形を作ると
ライスワイフの
魂と願力を混ぜ合わせたものを
その人形の右目にへ押し当てた
リヴォルヴァーのついたアイパッチで
その右目を塞いでやった
° ° ° ° ° ° ° ° ° °
マダムネヴァは
顔についたパックを外して
湯船から立ち上がった
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