センサー主電源の在処 【地底帝国の詩 101】

ヤマトたちは
アサツキを人質にとって
人感センサーの主電源の場所まで
案内してもらうことにした

アサツキは
断末魔の叫び声を上げる検体に
長期作用型の麻酔を注入してから
彼らの案内を始めた

その前に
ヤマトは部屋にある
監視カメラ型機動石器ヴィークルを
交信チャネリングを通じて破壊した

精神ハックマインド・ダイヴの応用による
干渉波サイコ・ウェイヴ攻撃を行ったようだ

研究棟内を移動する間
ヤマトは手当たり次第
見かけた監視カメラを破壊した

そしてテンムスとの
テレパス通信で
現在の状況を報告した

「こちらダンジョウ。
テンムス、聞こえてる？」

── 段城矢真十

「えぇ、聞こえてるわ」

── テンムス

「いま、研究員のひとりを人質にして、人感センサーの主電源まで案内してもらっているところだよ」

── 段城矢真十

「でかしたわ。そのまま慎重に。
くれぐれも派手な行動は避けるのよ」

── テンムス

「分かった」

── 段城矢真十

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◆ 新事実 ◆

・監視カメラ型機動石器ヴィークルは非常に厄介で、我々の世界のものとは異なり、心力の遠隔操作による自由駆動を可能とするため、定位置にあることは先ず少ない。
因みにクモのような形をしている。
正式名称はスパイカム。