意外な事実

アジトに戻ったパーティは
ことの顛末を議論した
少年はまず
何故彼らが
アイウェオを拐ったのか
気になった
お前さんが
ただの小僧でないと見越して
試してみたくなったのさ
ぼくの髪は火がついたら
大変なんだから
勘弁してよ
少年は雑草の髪を
ひとつ千切って伝えた
俺様のマグマの石を
継いでくれそうだと
思ったんだなこれが
因みに貴様らは
何故こんなところを
うろちょろしていたんだ
稲妻船団の飛空船を
直す為にくず鉄を
探していたんだ
マグマドグマは
何か心当たりがあるらしく
遠い目でにたりと
ため息混じりに笑った
懐かしい名前じゃねぇか
知り合いなの
知り合いも何も
やつとは昔
同じ海賊団に居たんだ
短剣を探したが
見つからなくてな
それぞれ散らばって
探すことにしたんだが
全然見つからんな
短剣はぼくたちも
探しているものだ
まぁその存在を知るものは
探さずにはいられない
代物だからな
久々にやつの顔でも
拝みに行くとするか
ついてくるの
悪いか
いや別に
こうして山賊一行と
稲妻船団の飛空船へ
向かうこととなった

◆ 戦利品 ─【意外な事実】
◆ パーティ増員 ─ 【石切場の山賊たち】が一時的に仲間になった

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