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スティング・ライク・ア・ビー【ヒトリゴ島 168】

強い日差しが照っている

太陽冠の巣穴から
ヒグマのような毛を纏い
働き蜂が顔を出す

仄かに香る花の足場を
水切り石の如く
優雅に渡る

道ゆく人の
仮面舞踏会を見下ろして
花粉団子を運んで(い)る

花より団子と云った風だ

お尻の針を忍ばせて
人間の川を縫って飛ぶ

── 能ある鷹は、爪を隠す。

(2021.5.8)

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