スーパーファイアクラッカー PartⅡ

幽霊船の群れを標的設定ロックオンするように
奇妙に伸びて行く連携魔法
磁力でも発生しているかの如く
幽霊船たちは
魔法の枝に吸い寄せられていった
というよりも
お互いがひしめき合っていたので
身動きが取れていなかった
これでは
網にかかる魚も同然だ

その後ろから
導火線を焦がすように
プラズマの怪しい光が疾っていた
その刹那
爆発の連鎖
闇に塗れた暗黒海域の空が
嘘のように明るくなった
綺麗
という感想すらも湧き出ぬほどに
目も開けられぬ閃光が続いた

目下に拡がる海の絨毯に
幽霊船の残骸の幹が根を下ろして
この世のものとは思えない
巨大樹が完成していた

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