大妖精たちの集会

この状況良くないね
どうしてこうなって
しまったんだろう
大妖精たちは
星の泉に映る
闇の王子の愚行を見て
眉をしかめていた
他勢に不勢じゃあ
アイウェオが可哀想だよ
そうだねえ
本当の名前も自分のことを
まだ良く知らないみたいだしねえ
あまり良くないけれど
救済の一滴ってことで
これで駄目なら
まあいいかって感じだけれどね
大妖精のひとりは
小さな小瓶に入った
謎の霊薬を
星の泉にぽとりと落とした
アイウェオは
何かの気配に気がつき
上を見上げた
すると
先ほどぽとりと落ちた
謎の霊薬は
アイウェオの左目に
すとんと入り
真っ赤な瞳は
たちまち緑色になった
恐怖に怯えた闇の王子は
洗脳した群衆を
アイウェオに仕向けていた

◆ 戦利品 ─【大妖精の霊薬】