拷問椅子様椅子

ライスワイフたちは
銃火器物騒なものを持った
スノーマンズ兵たちに連行され
謎の一室へと監禁されてしまった


「なんだか暗くて何にも見えないなぁ」
── 意思号の船長、ライスワイフ
「そんな呑気なこと言ってる場合じゃねぇだろっ!
捕まってんだぞ!
もうちっと焦ったらどうなんだっ!」
── 整備士、ホッキョク


ホッキョクはライスワイフに
すかさずツッコミを入れた


「静かにしろ」
── スノーマンズ上級歩兵
「「「すいません」」」
── ライスワイフ、ホッキョク、ドブナガ


そしてすかさず
スノーマンズの兵士から注意を受けた

最早兵士がどこに居るのかも
分からないくらい視界が頼りにならなかったが
自分たちは後ろ手に縛られて
床に座らされていて
その床がひんやり冷たいことだけは
身に感じていた

途端に明かりがパッと点くと
三人の眼前には
謎の装置が現れた

それはまるで
拷問椅子の様相だったが
肉体をいたぶる為の装置は
どこにも見受けられなかった
むしろ普通に座る為の椅子に近かった


「嫌だなぁ、これきっと拷問されるやつだよぉ…。怖いよ〜。アタイ痛いのやだなぁ」
── ライスワイフ
「オイラだって嫌ださ!
てかこれで拷問されるのか?」
── ホッキョク
「……見た感じ、ただの椅子みたいにも見えるけど…」
── ドブナガ


三人は口々に自分の感想を述べた

するとスノーマンズ兵は
銃火器物騒なものとはまた別の
妙な器具を持って来た

何やら大きめのタンクには
液体の様なものが入っており
そこから蛇腹のホースが伸びている
蛇腹のホースの先には
口がついており
謎の液体を出す為のもののようだった

すると突然
スノーマンズ兵は
その謎の器具をおもむろに構え
床に向けて発射した

床にはみるみるうちに
氷造りの棺桶のようなものが生み出され
三人はその奇妙ながらも
綺麗な物体に心を奪われていた


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