いつかの記憶 Ⅰ

見たことはないが
どこかで見たような景色
岩肌の少年イワモトの眼前には
炎天下の砂漠地帯が広がっていた

しかしながら
人の気配はあまり感じられず
妙な静寂に包み込まれていた


「"みんな、何処へ行ったんだろう…"」
── 岩肌の少年、イワモト


岩肌の少年イワモトが砂地に佇んでいると
上空から見慣れない物体が
いくつも降り注いで来た

しかしながら
その物体は何処となく美しかった

まるでダイヤモンドのように
キラキラ輝いており
初めて見たその物体の綺麗さに
岩肌の少年イワモトは小躍りした

それらに続いて
さらに大きな物体が
凄まじい音を立てて砂地に落下した



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