鎧と溶岩

マグマドグマは
相も変わらず
我を忘れて
ところ構わず攻撃していた
ドミニスリヤは
アイウェオを観察しながらも
レジスタンスの面々を
保護魔法で防御するので
程いっぱいだった
雑草の髪の少年は
黒い鎧を
空中分解させながら
マグマドグマのマグマを
防御していた
これは黒い成分から出来たから
マグマと言えど
防御出来るみたいだ
打撃も可能だし
ぼくと同じ動きをしてくれる
若干間合いは取りにくいが
壁にもなるから
使いやすいぞ
納得していると
マグマドグマは
自らの溶岩で作った大槌で
少年に襲い掛かった
そんなものまで出せるのか
反則だぞ
即座に黒い鎧で防御したが
拳圧を凌ぐ力に
鎧ごと少年は吹き飛ばされた
大槌を振りかざしたマグマドグマは
そのままそれを
アイウェオに向かって
投げ飛ばした
周りには溶岩の雨が
降っており
防御魔法の展開には
限界があった
たまたまアイウェオの
防御魔法が
外れていた際の出来事だった

◆ 戦利品 ─【溶岩造りの大槌】

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