不思議玉手箱

引き寄せられるように
ホッキョクは一機のグライダーに
くっついてしまった

どうやら計器は
中の人物の元へ
還ろうとしているようにも見えた


「ゲルニカ、知らない顔だ。こいつ、計器を持ってイル」
── 人間レーダー、ゲルニカ
「一体、あの願力ビームの雨をどうやってくぐり抜けたんだ?
身体に孔のひとつすら空いていないじゃないか」
── 整備士、ホームラ


ゲルニカのグライダーは
先ほどの巨人の攻撃で
撃墜されてしまったので
ホームラに拾われて
一機のグライダーのなかに
ふたりで乗っていた


「"こいつらもスノーマンズか?
この計器はきっとコイツのやつだな"」
── 熱の魔法使い、ホッキョク


ホッキョクはゲルニカの身体に
ついている計器を確認した

コックピットのハッチが開くと
ホッキョクはゲルニカと
一体化してしまった


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