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”コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった” を読んで

読んだ理由

仕事でコンテナ輸送に関わることがあり、一言で”コンテナ”と言っても、いろんな種類があることを知った。そこで、”コンテナ”を調べているうちに、この本に出会い、読んでみることにした。

概要

海上コンテナを導入するまでの苦労と葛藤、そして海上コンテナがどのようにして世界に広まったのかがわかる。
海上コンテナは、”海上”だけに収まらず、”陸上”の輸送ビジネスも変え、さらには人々の生活をも変えた。
「なぜ海外で作ったほうが安いのか?」、「なぜ輸入品が身の回りにあふれているのか?」その疑問にしっかりと答えてくれる。

興味

  • コンテナが出現する前は、モノの輸送には莫大なコストがかかり、地球を”広く”させていた

  • コンテナ輸送は、コンテナだけの問題ではなく、港湾設備(クレーンなど)・船・陸上輸送(トラック、鉄道)との兼ね合いが重要

  • 1950年代に始まったコンテナ輸送は、すぐには利益が上がらず、利益を上げるためには、上記に示したような様々なことの整備が必要だった

  • コンテナの国際規格を作ると、一気にコンテナ輸送が広まり、地球を”狭く”してくれた

  • コンテナ輸送では、”先に”参入したからといって、利益が上げられたわけではなく、むしろ色々なものが整備された後に、参入したほうが利益が上げられるといったリープフロッグのようなことが起きた

  • コンテナ輸送はいまでは成熟した市場であり、新規参入は難しい

感想

日常生活で意識の外にあったはずの「箱」が、意識される存在となった。
何気ないものにも、歴史やロマンがあったのだなと考えさせてくれる、そんな一冊。


読書期間 2022/3/22~2022/4/4

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