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「答えられない問いにどう答える?」 "教える"を考える その5

答えられない問いって?

レッスンをしているとどんな講師も必ず受講生からの「答えられない問い」に出会うことがあります。
単に受講生の質問内容が講師の知らない範囲であったり、答えは分かるがどういう回答がベストか即断できない、回答することが受講生のやる気を削いでしまうような場合…。さまざまな質問があります。

講師が答えられないことは恥ずかしいの?

基本的な立ち位置として、「講師は受講生よりも知識レベルが上である」ということは大前提としてありますが、同時に講師は「なんでも知っているわけではない」ことも頭に入れておくべきです。
つまり先輩である講師は、その問いにこれまで出会って来なかった(気づかなかった)&疑問に思わなかったのに無事問題はなかった!と言ってもいいんだと思います。

逆に恥ずかしいパターンもある

講師の中には「知ってなきゃいけない」という小さなプライドに囚われてしまい、慌てたり、取り繕ったり、質問を無駄なものと片付けるような人もいます。端的に言って、講師向きでは無いです。
乱暴に言ってしまえば「良い講師かどうか?は答えられない時に現れる」のです。

答えられない問いがきた時はチャンス

答えられない質問は二重の意味でチャンスと言えます。
ひとつは受講生の成長をさらに促すチャンス。
もうひとつは講師の成長のチャンスです。

受講生の「知りたい」を知れる

受講生が放った質問はどういう経緯を経て質問が生まれたのでしょう?それを聞いてあげてください。解度が上がっているのか?それとも混乱しているのか?どこかで聞いた話と講師の話にズレがある?などさまざまな要因があり、今後の指導法やカリキュラムに必ず活かせるはずです。

まとめ:講師が成長するための一番のクスリ!

答えられない質問がきたとき、言葉だけでは無く、素直にその質問を喜んであげてください。褒めてあげてください。その上で自分には今答えられないこと、その理由、次回答える旨伝えてあげてください。
その上でさらに望めるなら、なぜその質問が生まれたのか?にぜひ耳を傾けてみてください。


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