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普通の主婦がなぜトライアスロン? 【 序 】

44歳。フルマラソンリベンジ!

「トライアスロン」というワードが浮かんできてしまったのだから仕方がない。
きっとTwitter(現X)で自転車乗りをフォローしていくうちに、自然に刷り込まれたのだと思う。思い浮かんだら突き進みタイプだし、これが私の中の"自然な流れ"だったと思う。

トライアスロン。
スイム→バイク→ラン。
ランニングでつまずいたことを発端にプールに通い始め、その頃丁度ロードバイクが組み上がってしまった。
で、3種目やってるじゃん!ってなってしまった。

少しずつ亀の歩みではあるが、定期的に走って泳いで漕いでを繰り返して、体力がついた。
1年前にリタイアしたフルマラソン。2023年3月同じコースでリベンジだっ!

キロ7分で押し通せた!

1年間で確実に成長していた。ずっと笑顔で沿道に手を振りながら走り切ることができた! 走ることが楽しいから続けようって気持ちになってた。
そして2週間後、ツールドしものせき120kmを無事に完走。

自転車サイコー!

1年間プールで着続けたユニクロ水着を卒業。

水の抵抗が劇的に変わったと思う

こんな感じで2022年の春、トライアスロンへの道を加速して進んでいく!

44歳。初めてのウェットスーツ

さてさて、トライアスロン!トライアスロン!って言ってるけれど、どうしたら大会に出られるのか……さまざまなアスリートのブログやSNS投稿から情報を得るうちに揃えなければならないものが沢山あることを知る。こりゃ大変だ!『福岡 トライアスロン ショップ』で検索。すると、自転車屋さんがヒットした。ウェブサイトをくまなくチェックし、自転車屋さんでトライアスロン用品を扱う意味が理解できた。3種目のうち自転車が一番の"肝"になるスポーツだと。走る距離も時間も道具を操るという面でもだし、何より価格もだ。そしてこの自転車屋さんにはトライアスロンクラブもある。5月には「トライアスロンオリエンテーション」なる初心者向け講習と実践ミニミニトライアスロンを体験できるらしい!なんだかとても頼もしい味方ができた気分ですぐに店舗へ向かった。即トライアスロンクラブに入会。
まずはウェットスーツを作らなければ!オリエンテーションまでに出来上がるようにすぐに採寸。泳ぎがまったくの初心者なので開放感のあるロングジョンにした。この選択は今でも間違っていないと思う。(2024年8月現在)
撮った当時も今も笑ってしまう……このむちむち感はんぱない。
これで本当に泳げるの?ってくらい苦しいけれど、大物アイテムを手に入れ大会出場に大きく近づいた。

むちむち……張り裂けそう

トライスーツ、スイムキャップ、ゼッケンベルトを揃えて準備万端。

44歳。新しい目標はロング!

いろはを学び、体験するべく"トライアスロンオリエンテーション"に参加。昼食のテーブルで一緒になった先輩トライアスリートのキラキラした目に吸い込まれるように「ロングはいいよー!」の言葉が刷り込まれて、家に帰り着く頃には「40代のうちに佐渡A完走したい!」っていう目標を立てていた。

先ずはショートディスタンスから。1ヶ月後市内で大会があって、まだエントリーに間に合うようだったので、すぐさま協会に入会し初めての大会にエントリーした。大会までは海での練習会に参加したり、自転車であちこち走ったり、ジョギングも遅いなりにコンスタントに時間を作って走った。

44歳。初めてのトライアスロン大会!


いよいよ当日! 福岡トライアスロン!
ここまでの準備のあたふたがクリアになって、とても落ち着いた朝を迎えて自分の車で会場到着。全く実感のわかないままバイクラックにバイクを掛けてキョロキョロ隣近所のセッティングの見様見真似でシューズやら補給食やらを並べて......すぐ側では道端姉妹の誰かがリポーターと一緒にライブ配信のカメラに向かって元気に喋っている。何だか知らない世界に迷い込んだかのようなふわふわした感じでウェットスーツを着始めたときに思考が現実に戻された。暑さで汗ばんでいるせいで思うように足が通っていかない。苦しい......やっとの思いで上着のファスナーを上げたところで「今日の課題はここで全てクリアできた」っていう気分だった。スイムチェックと試泳を済ませ、話せる相手もいないまま1人でぼーっとスタート地点から海の方を向いて「スタートしてしまえば。」「完走。完走。完走。」と呟くばかり。マラソン大会のそれとは全く違う1人の時間。
ウェーブスタートのホーンが鳴る。
心拍数を上げないで落ち着いて泳げば制限時間ギリギリでもスイムアップできる。そういうギリギリの計算は上手なので、とにかく止まらず前に進むことに注力する。750mの2周回。1周泳げればもう一周行ってくるだけ!だんだんワクワクしてきた!スイムクリア!トランジションに向かう足元がジャリジャリ痛かったけれど何とかバイクまで辿り着くと、ほとんどのバイクが出払ってしまっているではないか。足切りギリギリを攻めているヒリヒリ感が沿道の声援からも感じる。海から上がって小走りして心拍数爆上がり状態で多くの声援に包まれたら涙が出てくる。その涙を切るように一つ「はいっ!」「行ってきます!」と大きく返事をしてバイクスタート!
バイクは気持ちいい!大会で封鎖された道路を思いっきり駆けるのが最高に気持ちいい!サイコンなど装備していないので、4周回をGPSウォッチで距離を確認しながらクリア。
締めのランは日陰なし平坦の5周回。みんなのスピードに引っ張られながら応援と掛水を力に走る!本人は走っているつもりだったけれど側から見たら違ったかも......ラスト1周のコーナーで海連でお世話になったコーチから激を頂き半ベソ状態になりながらも無事完走!

「完走証」これだけで大満足!

大会を運営している方々への感謝の気持ち。多くのボランティアと地元の皆さんの声援が私の背中をどんどんおしてくれた! 本当に本当にありがとうの気持ちでいっぱい!

こうして無事にトライアスリートの一歩を踏み出した。

普通の主婦がこれからどんな楽しいことを経験していくのか少しずつ書いていくので、お暇なときの気楽な読み物として扱っていただけたら嬉しい。

次からは「です」「ます」調にしまーす。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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