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就活と親ブロックと入社式

感動的な入社式

先日、勤め先の会社で入社式が行われました。

レストランを貸し切り、入社式の模様はプロのクリエイターを招いてyoutubeでライブ配信(限定公開)。

入社する本人にはサプライズで、親御さんと会社間でこっそりと連絡をとり、小さなころから振り返ったフォトムービーを上映。

「これからはこの会社で存分に失敗し、存分に成功しよう……」

まるで結婚披露宴のような演出に、涙する社員さんも多くいたようです。


売り手市場の昨今、入社する新卒社員本人だけではなく、その親御さんにも会社のことを知ってもらい、満足度を高める試みではないかと思います。


就職活動と親ブロック

親御さんを巻き込んでまで入社式を行うのにはワケがあって、もっぱらの理由は内定辞退や早期退職防止のため。
そして彼ら大学や高校を卒業したばかりの年代についてまわる「親ブロック」対策です。

1年ほど時間を巻き戻すと、彼ら大学生等にとって壁となる就職活動。
そこで大きな相談相手となるのは、大学や高校の担任もそうですが、一番の頼れる存在が会社等で経験のある親御さんでしょう。

でも、よく聞く話。ホントによく聞く話。

「あの会社は愛想よくなかったから」
「感じ悪いって聞いたことあるんだよなー」
「聞いたことがない」
「全国規模で転勤も多いんじゃないのか」
「あの手の業界はキツイって聞くよ」

その程度の雰囲気で判断している方々が多いこと。

財務諸表はおろか、HPさえ開くのが億劫な親御さんも多いでしょう。

それだけに企業側が怖いのが、親の一存で内定を蹴られること。
子の出生数とは反比例して教育費は増えている昨今、子ども(もう成人していますが)にとって親の意見はとても大きいもの。大学生とお話しする機会も多いので、見えない親からの圧をひしひしと感じます。

親ブロックことドリームクラッシャー

ドリームクラッシャーとは成功への障害として説明されることが多い考え方です。親ブロックもまさにこの成功への障害の典型例でしょう。

最も重要なのは、ドリームクラッシャー、即ち今回の話では親御さんに悪気は全くないこと。近しい人のことを心配するあまり、行動を制限し夢を壊そうとするのです。

会社へ就職しようとする本人にとっては明確なビジョンがあっても、家族には心配だからこそ止めているのです。もしかしたら、崖から転落する寸前のような光景にさえ見えているのかもしれません。

私が体験したドリームクラッシャー

1年半ほど前、会社を退職して学校へ通うと言い出した時にもドリームクラッシャーに遭遇しました。実親です。
「……家庭を持っているのに、安定した職についてるのに。そんなことが許されると思うのか」


その話を隣で聞いていても、家族は応援はしないまでも入学を許してくれました。本当に感謝しているし、だからこそ成功させなくてはなりません。

穿った見方をすれば、ドリームクラッシャーは自分の「本気度」を試されているとも言えるわけですから。


私と同じように新たに学び直そう! と考えている中で悩むことがありましたら、ぜひコメントください。何かチカラになれたら幸いです。

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