【東洋医学概論】はたらく細胞✖️東洋医学を考察してみた!
Eテレで絶賛放送中の「はたらく細胞」!
子どもと一緒にどハマりしているので、ここは鍼灸師っぽく東洋医学と絡めて当てはめてみようと、クラスのみんなでわちゃわちゃ討論してみました。
はたらく細胞編
赤血球
血液循環によって酸素を細胞に届け二酸化炭素を肺に送り返したり、食べ物を届ける姿はまさに宗気(そうき)!!
酸素(清気)と栄養が血(けつ)に混ざった存在で、身体の隅々にまで行き届きます。水穀の精微(食べ物から得た精(栄養))を運ぶ姿にほのぼのします。
白血球(好中球)
細菌やウイルスを排除する姿はまさに衛気!!
衛気は1日のうち昼には体表(陽経)を、夜は体内(陰経)を各25周し、計50周のパトロールをしています。
気には3種類(衛気・営気・宗気)あり、その中でも衛気は暴れん坊で陽中の陽(要は陽キャ)な存在です。好中球さんに天然な一面もあるのは陽キャな一面があるからかもしれませんね。
マクロファージ
おっとこれは単球だ。
あらためましてマクロファージさん。細菌等の異物を捕え食作用で排除したり、各機関への連絡のため、樹状細胞に情報を伝えたりしています(抗原提示)。
結論、マクロファージも衛気でしょうね。いつもニコニコしていて陽キャっぷりが伺えます。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
NK(ナチュラルキラー)細胞は身体中を駆け巡り、がん細胞やウイルス感染した細胞を攻撃する1匹オオカミ的なキャラ。笑うと神経ペプチドが生成され、パワーアップするんだとか。うん、衛気でしょうね。
樹状細胞
衛気。気は5つの作用「推動・固摂・温煦・防御・気化」を備えています。その中でも防御作用は衛気の役目。樹状細胞は防御のための伝達の役目を担います。
血小板ちゃん
うちの子大好き血小板ちゃん! 血管が損傷すると、止血や損傷した部分を回復させるために網状のフィブリンを繋ぎ合わせて塞ぎます。なので作業中は通行止めの旗を振っているんですよね。ギャンかわ。
東洋医学的観点でみると、血管のことは血脈(けつみゃく)といいます。血脈を流れるといえば、3つの気の中でも営気に該当し営血として活躍しているのかな?
でも、ちょっと闇を感じる部分があって、血小板のように壊れた部分を補修するのに用いる材料は使い切った陰の陰(屍)なんじゃないかなぁとの意見が。け、血小板ちゃん……!
毛母細胞
細胞分裂により毛をつくりだす毛母細胞。
東洋医学で髪の毛は「血の余り」と表現されます。特に髪の毛に関して関係する臓腑は「腎」。腎の調子を表すのは髪の毛とも言われます。ではその腎は何するところぞというと「主水」や「納気」作用により体内の水をコントロールしたり「気・血・津液・精」が足りなくなったところに精を化成し補うオールマイティな臓です。
細菌・ウイルス・その他編
インフルエンザウイルス
ウイルスはね、体外から侵入するなかでも強力だったり流行性があることから東洋医学では「疫癘(えきれい)」と呼ばれます。
ウイルスは細胞の中に入り、その細胞に依存し増殖します。アニメでも一般細胞の頭にくっついて一般細胞をゾンビ化させていましたね。
黄色ブドウ球菌
ウイルスに対して菌は外邪(がいじゃ)にあたるんじゃないかなぁ。
菌は細胞そのもの、自分自身で増殖していきます。
「どこにいて、いつ入ってくるの?」というと、体表に普段からいるんですよね。免疫が低くなると体内に侵入し日和見感染を起こします。黄色ブドウ球菌(MRSA)はその代表格ですね。
ステロイド(副腎皮質ホルモン)
ステロイドはアニメではアレルギー反応を抑えるお薬として登場します。
お薬だけでなく、ステロイドは体内の副腎皮質でも生成される脂溶性ホルモンでもあります。用法、容量を守って使用しましょうねって教訓でしたね。
さて、東洋医学的に解釈すると、三焦(さんしょう)といって身体の中にあって働いてはいるが、実体のないものとして表現される器官があります。別名を「決瀆(けっとく)の官」といい、水路を切り開く役人に例えられます。
これはリンパ管に近いんじゃないかと思います。その三焦に乗ってちょっとドロドロとさせながら身体全体に分布していくのですね。
国試の問題を解いてみよう
次の文で示す外邪はどれか。
「百病の長ともいわれ、春に多く発病し、多くは皮毛から侵入する。」(はき第3回-102)[東洋医学概論]
寒
湿
風
燥
答え
3.風
以上、しばらく楽しんで見てようと思います「はたらく細胞」! コミックス揃えようか考え中です♫
それと、はたらく細胞にも登場していた食中毒のお話し。食中毒についてはこちらの記事もよかったらご覧ください。
では、最後までご覧いただきありがとうございました!
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