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「億男」から学ぶお金の正体

こんにちは。

 「お金とは何か?」をテーマにした「億男」という映画は、人生の節目節目で何度見ても、学びがあります。


 この映画の元ネタは、古典落語の芝浜に由来するようです。芝浜のあらすじを簡潔にすると以下の通り。

 酒に溺れ、妻から真面目に仕事をしろと言われていた男が、ある日、大金の入った財布を拾ったので、夜中までどんちゃん騒ぎをしていました。
 ところが朝になって男が起きると、どこにも大金が見当たりません。妻にも「大金?夢でも見てたんじゃないか」と言われたので、男はあきらめて、そこからは酒も辞めて真面目に働き、店を構えて人を雇うまで成長しました。
 3年後の大晦日、男は「おまえのおかげてここまで来れた。ありがとう」というと、妻は「殴るなり、離婚するなりしていいから」と大金の入った財布を差し出してきました。「あのまま、あなたが大金を手にしていたら、本当にダメな人間になってしまうと思ったの。3年間隠し続けてきてごめんなさい」と謝り続ける妻に対して、男は「いいんだよ、私をここまで立ち直らせてくれて本当に感謝している」と言いました。
 妻は「久しぶりに酒でも飲みませんか」と、男のところに酒を出しました。男は、盃を手に取って、しばらく考えて、再びそれを置いて言いました。
 「やっぱり、やめとこう。また、これが夢だったら嫌だからな」

 映画の中では、千住という登場人物がこのことを教えてくれています。

「投資すべきは自分自身だ!自分の価値が高まればお金が寄ってくる」

 芝浜が舞台となった江戸時代から、お金に価値があるというよりも、お金が寄ってくる人に価値があるということが言われてきたのですが、今ようやくそのことに気づけるようになったと感じています。

 最後に、映画に出てくる九十九(つくも)の言葉で締めたいと思います。

知ってるか?1万円札と1円玉は同じ重さなんだ。人はお金が大切だと思っているわりには、お金のことを知ろうとしない。だからお金に振り回されるんだ。

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