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コーヒーの抽出、オススメのレシピ

以前レシピについてのお問い合わせがあったので、当店オススメの抽出レシピを書いてみました。
と言っても、いま当店で販売しているコーヒー豆は雑味無く飲みやすいコーヒーですし、僕自身美味しいコーヒーはどんな抽出でも美味しく飲めると思っているので、ごく一般的なレシピになりますがお許しください。

左から中細挽き、中粗挽き、粗挽き


1. ペーパードリップ

まずはコーヒー粉の粒度(粒の大きさ)が大事になってきます。
ここを変えると大きく味わいが変わるので、用途に合わせて変える必要があります。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、美味しいコーヒーを飲むためには、もうこれはやってもらうしかありません。笑

中粗挽き(ペーパードリップ用)

ペーパードリップだと、中挽き~中粗挽きにして、お湯の温度は90℃前後で。
ちょうどポットからケトルに移してもらうと、90℃前後のお湯になります。
(浅煎りだと少し温度高めに、深煎りだと少し温度低めにしてもらうと、より良いです)
ゆっくりと3~4回に分けて円を描くように注いでもらい、3分以内ならお湯は落としきってもらって大丈夫です。
雑味が気になるなら、お湯が落ちきる前にドリッパーを外してあげてください。

1人分のレシピ

1人分(出来上がり約150ml)のレシピ
①中粗挽きの粉、12~13gを用意

②タイマースタートしてから細くゆっくりと30ml、粉全体を濡らすようにお湯を注ぐ

②スタートから40秒後、続けてゆっくりと
40ml、中心付近で小さい円を描くようにお湯を注ぐ

③スタートから80秒後、普通ぐらいのスピードで、50mlお湯を注ぐ(少しずつ円を大きくする)

④スタートから120秒後、味を出しきるイメージで、円を大きくして素早く50mlお湯を注ぐ

40秒間隔で、30、40、50、50mlとお湯を注いであげて、お湯が落ちきったらドリッパーを外してください。
お湯の注ぎ方は、最初は出来るだけゆっくり、だんだんと早く、そして円を大きくしてあげればよりバッチリです。


2人分のレシピ

2人分ならコーヒー粉は24g前後
(お湯が落ちるの遅くなるので、粒度はほんの少しだけ粗くしてみてください)
これも40秒ごとに、60、80、100、100mlでトータル340ml、出来上がりが300mlほどになります。

コーヒー粉やペーパーにお湯が吸われてしまうので、実際に注いだ量より出来上がりは少なくなります。


ハンドドリップのコツ

お好みで粉の量を変えてみたり、粉の挽き目を変えてみてください。
もっと濃くしたい、薄くしたいなら、
・コーヒー粉を多くしたり、少なくしたり
浅煎りコーヒーの甘さを出したいなら、
・粉を少し細かく挽いて、しっかりと成分を出しきれるように
深煎りコーヒーを飲みやすく
・粉を少し粗く挽いて、苦味や雑味が出にくいように

コーヒーの美味しい成分は前半の2投でほとんど出てしまうので、前半はじっくりと、後半の2投は雑味を出さないようにサッと抽出するイメージで。
焙煎したばかりで、粉がモコモコと膨らむようなら、膨らむのが少し落ちついてきたころにお湯を注いであげてください。

あとはペーパーなんですが、漂白済みの白いペーパーに関してはリンス(お湯で濡らす)しなくて良いと思います。
無漂白剤の茶色のペーパーは紙の匂いがかなりしますので、リンスしたほうが良いかもですが、そもそもお湯だけでペーパーの匂いは消えないので、もし匂いが気になるなら、漂白済みの白いペーパーを買うほうが良いかもしれません。

もちろんドリッパーやカップやサーバーは、抽出したコーヒーが冷めてしまわないように、抽出の前にお湯で温めておいてあげてください。

2. ネルドリップとフレンチプレス

粗挽きの粉を使ってあげてください。
どちらも粉が細かいと、ネル生地が詰まってしまったり、フレンチプレスだと粉っぽいコーヒーになってしまいます。

粗挽き


ネルドリップ

粗挽きの粉を多めに用意
(1人分15gでペーパードリップのように抽出)
前半のお湯を点滴のようにポタポタと注いで、後半のお湯を多めに素早く注ぐ点滴抽出は、お湯が素早く落ちるネルドリップとの相性が良いです。


フレンチプレス

粗挽きの粉、約12~13g
お湯を170ml注いでプランジャーでフタをして、3分半~4分経ったらプランジャーを押して出来上がりです。
(プランジャーを押して少しだけ待ってから、カップに注いであげたほうがコーヒーに微粉が混ざりにくいです)

お湯はゆっくりと粉全体が濡れるように注いで、そのまま粉がくずれないように、壁部分めがけてゆっくりと注いでください。


3. エアロプレスや、水出し(ミルク出し)コーヒー

エアロプレスや水出しは、成分をしっかり出してあげたいので粉を細かく。

中細挽き


水出し(ミルク出し)

水出しは中細挽きの粉40gで水500ml、
または20gで250mlで、パックをしっかりと全体を濡らしてあげてください。
そして冷蔵庫で8~10時間、香りや濃さを出したいなら12時間など、その辺りはお好みで。
以前の投稿でもう少し詳しく書いています。


エアロプレス

エアロプレスは説明書通りでも美味しく淹れられます。
僕が良くやっているレシピは、プレスをひっくり返すインバートでは無く、通常のスタンダード式でお湯の温度はドリップより少し低めの、85℃ぐらいにしています

①中細挽きの粉15gをセット

②お湯60mlを、粉の全体に注いで
5~6回しっかり撹拌する

③また60mlを全体に注いで
5~6回しっかり撹拌する

④ゆっくりグーッと、一定の速さになるようにプレスする

⑤カップをはかりに乗せ、抽出したコーヒーにお湯を足して150mlにする

4. まとめ

まずはやっぱりコーヒー粉の粒度を合わせてもらうことが大事になってきます。
そのためにも是非コーヒーミルを手に入れてもらって、色んな抽出を試してもらえれば、よりコーヒーライフを楽しんでもらえるかなと思います。


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