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レズビアンは「おしゃれ」なんかじゃない

最近、LGBTQ+について扱うドラマや映画が増えてきたように感じる。
血眼になって「百合だ…!」「BLだ…!」と探さなくても、流行りのドラマをみていれば、至極自然にレズビアンやゲイのカップルが出てくるようになった。

可視化されることはとてもいいことだと思う。

アタシたちは「普通」に生きていますし。
ただ、生活していますし。

ただ、ちょっと思う。

作品に出てくるレズビアンの部屋、大体照明暗くて物がやたら多いカルチャーな部屋に住んでない?

気のせい?
アタシがそんなダーティなレズビアン出てくる作品が好きなだけ?

なんかどこか「暗がり」を好んで、「影」があって、「ミステリアス」で…、みたいな書き方されること多くない?

レズビアンが出てくるドラマ

Netflix「フォロワーズ」

この作品は、売れないモデルが、ある写真家をきっかけに「インフルエンサー」になる話なんだけど、これに出てくる主人公の友達がレズビアンである。

画家でコンクリートの部屋にごちゃごちゃと作品を並べて住んでいる。モスキーノのぬいぐるみをスマホたてにしてる。

かっこよすぎだろ。こんなの。抱いてよ。

で、きらきらのベットで、暗がりのお部屋で女の子と遊ぶ。完璧、フルコンボだ。

しかも、ミステリアスな雰囲気のコムアイ(旧水曜のカンパネラ)さんがやってんのがほんと、サイコーである。(当のコムアイはアマゾンで出産してましたが。)

韓ドラ「わかっていても」

この作品は美大生の女の子と、スーパーモテ男とのラブストーリーなんだけど、その女の子の友達がレズビアンである。中性的ですらっとしていて、めっちゃかっこいい。

これも、絵を描く。なんかすげーできる。
なにをやっても、スマート。
付き合ってほしい。もしくはこれになりたい。
でも、スマートじゃない、生きるのが下手なレズビアンたくさんいますからね。言っとくけど。

日本のドラマ「30までにとうるさくて」

これはいわゆる「三十路」を前に、人生うまくいかないと嘆く女たちのヒューマンドラマ。女性四人がメイン出てくるが、そのうち一人がレズビアンである。

クリエティブな仕事で在宅し、モデルの彼女がいる。絵に描いたような素敵な暮らしぶりである。途中、紆余曲折ありますが…

おうちはというと、やっぱり暗い照明のダイニングで、エスニック調のワイングラスを片手に食事をするシーンが出てくる。プロジェクターに映画を映してキス…みたいなシーンとかもある。おしゃれすぎる。

あの、レズビアンは「おしゃれ」ではないです。
ただ、女が好きで生きています。

レズビアンを洗練されたおしゃれな雰囲気で描いていただくのはありがたいのですが、アタシたちもドラマで観る「普通の家庭」描くように普通に生活しています。

普通にホームセンターの衣装ケース使うし、納豆ご飯を食べるし、普通に会社で働いたりしています。もちろん、フリーランスで好きなことを仕事にするレズビアンもいるし、なんなら無職だっている。

アタシたちは「おしゃれ」でもないし、みなさんの日常に溶け込んでいます。

見えないことは、「ないこと」ではないから。
しっかり存在する。LGBTQ+の人が増えたのではなく、みえるようになっただけ。
周りにいないのは「いえない」だけだったりする。います。アタシたち、存在するからね。

と、誰かに提言したくなって溢れ出る思いをnoteに書き記しちゃった!💦

紹介した作品は、全部面白いのでみてみてねー!

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