えんか

その日は息子に保育園の話を聞いていた。

「今どんなお歌を歌っているの?」と聞いた時のこと。

「えんかとーごあいさつのうたとーこいのぼりのうたとー」

いろいろ言ってくれているのだが、最初がひっかかって後があまり入ってこなかった。

えんか。えんかとは。演歌??保育園で演歌歌うの??でもそれって、歌の題名じゃなくてジャンルなのでは??

しばらく考えて、やっと「園歌」だと気付いた。いわゆる校歌と同じ。「その保育園の歌」のことだ。

親が聞く機会は入園式の時くらいしか無く、次に聞くなら卒園式の時になるのだろうか。息子が保育園に入園した時、一番上の学年の子たちが歌ってくれていて、「園の歌ってあるんだな。5歳になるとこんなにしっかり歌を覚えて歌えるのか」と思った記憶がある。当時の息子はやっと立ち始めたくらいでまだ赤ちゃんという感じだったので、子どもの成長はすごいなぁと感じたのだ。

「園歌ってどんな歌なの?」

と聞いたら、1番2番と通して歌ってくれた。歌詞が怪しそうなところはあるが、ほぼ最後まで歌えている。

息子はまだ全然字が読めないわけで、歌を覚えるなら聞いて覚えるしかない。それでこれだけ覚えているんだから、すごいなぁと思う。それだけ毎日練習しているということでもあるのだろう。

いつから園歌の練習を始めたのかわからないが、恐らくは、幼稚園の年少相当の今年度からだろう。2年間の積み重ねがあって、入園式の年長さんの歌に繋がるんだな。

恐らく私が公式の場で次に聞くのは卒園式の時。その時は、歌詞の意味もわかって、もっとしっかり歌えているのだろう。歌を聞いただけで「みんな立派になったなぁ」と泣いてしまいそうだ。歌を聞く時には目に力を入れておかなければ。3年後には忘れてしまっているかもしれないけどね。


ではまた明日。