甥の顔がわからない

私には甥っ子が3人いる。

1人は遠く北海道で会ったことは無い。いつか会いたいなぁと思っている。

あとの2人は県内に住んでいて、私の妹たちの子どもということもあり、気楽に付き合っている。

そのうち1人は、今度誕生日がきたら2歳になるという子。何やら言葉らしきものを発するようになってきて、でもまだまだほっぺはぷくぷくで。可愛い盛りである(もちろん他の甥姪も可愛い。うちの息子も可愛い)。


しかし私は、この甥っ子の顔が覚えられない。会う度に、「こんな顔だったっけ…?何か前に会った時と違わない…?」と思う。

もちろん、子どもの顔は変わりやすいものなのである。特に赤ちゃんの頃なんて、印象がコロコロ変わるものだと思う。

更に言うならこのご時世で、他の甥姪と比べてその年頃に会った回数が少ない。会う間隔もあいていて、余計に変化を感じているのかもしれない。

しかしそれを差し引いても。覚えられている気がしないのだ。昨日も会ったけれど、その場では大きさで判断しているというか。「この年頃の子は甥っ子しかいないから甥っ子」みたいな所がある。例えば似た年頃の子が公園で数人遊んでいたとして、その中から甥っ子を見つけられるかと言われたらちょっと自信が無いのである。


そもそも私は、人の顔を覚えるのが苦手なのだ。顔が覚えられないので、ドラマや映画はいちいち「これ誰だっけ?」となって話がわからない。そのレベルで苦手だ。

とはいえ、毎日顔を合わせる夫や息子の顔はわかるし、両親、祖父母、妹たちの顔だってわかる。職場の人たちだって、「職場」という場所にいてくれたらちゃんと見分けはつく(職場外で出会ってわかる自信は無い)。

甥っ子だって、これだけ会っているのだ。そろそろ覚えられてもいいと思うのだけれど。やっぱり今回も「うん…?君はこんな顔だった…かな…?」となってしまった。

それでも本当に赤ちゃんの頃よりは、定まってきたと思うのだけれどね。あと1年くらいしたら、ちゃんと覚えられるのかなぁ…。


覚えられなかった所で、まぁ、物凄い問題があるわけでは無いのである。今は大きさで判断できるし。仮に大きくなって覚えられなかったとしても、他の人がわかっていたら消去法で「甥っ子だ」とわかる。

しかし甥の顔を判断するのに「消去法」というのも失礼な話だし、できるだけ覚えたい。

毎回、甥っ子と会う瞬間は、少しだけテストを受けている気分になる。

いつか、「うん、甥っ子の顔はこうだ!」と思える日が来ることを願っている。



ではまた明日。