食感

夫がきんぴらを作った。材料は、牛肉と人参とレンコンである。

普段きんぴらは私担当というか、夫がご飯を作る時に作ることは無い。しかしお肉の期限と冷蔵庫の材料的に、夫が作る日に「きんぴらがいいかな」という話になった(我が家のきんぴらはお肉も入れてがっつり主菜である)。

味付けに不安があるので、味付けだけ私にしてほしいと言う。夫が食材を切って炒めて。味付けの時だけ私がやった。そしてきんぴらが完成した。


いただきまーす。まずは夫がきんぴらを一口。

「(自分で作ったきんぴらは)美味しいかい?」

と問えば

「うーん…美味しくないわけじゃないけど…」

何かが駄目らしい。

「味付け変だった?」

「いや、味付けじゃなくて別の問題やね」

何が問題なのかハッキリ言ってー!と思いつつ私も一口。うむ。味は美味しいと思う。しかし確かに、何か微妙かも。

「レンコンが薄すぎたかもね」

「ピーラーでやったから」

「なるほど」

レンコンに歯ごたえが全くない…わけじゃなくて特有のシャクシャク感はあるものの、薄くて何か物足りない。美味しくないわけじゃないけど、普段はもっと厚いからどこか違和感があるのかも。

普段、自分の中でレンコンの厚さにこだわりがあるわけではなくて、適当に包丁で切っていたらあの厚さになるだけなのだけれど。意外と私たちの好みに合った厚さだったのかもしれないなと、そんなことに気付いたのだった。


食感ってやっぱり料理の美味しさに関わってくるのだよな。たまーに、実感する事があるなぁと思う。



ではまた明日。