埼メモ、前メモ

今回も買ってみました『時空旅人』。テーマは「古代倭と加耶」。日本でいう弥生時代〜古墳時代辺りに朝鮮半島の南端に「加耶」という連合国家があったのだけれど、加耶とその頃の日本について主に書いている。

ちまちま読み進めていく中。吉野ヶ里遺跡の話があった。吉野ヶ里遺跡は、弥生時代の遺跡である。おそらく皆学校で習うし一度は聞いたことのある遺跡だと思う。佐賀県にある。

もっと詳しく住所を言うと、神埼郡吉野ヶ里町と神埼市にまたがって存在するものらしい。

神埼。埼玉の埼だね。かんさい? 

調べたら、読みは「かんざき」だった。

言われたら確かに、「崎」と横が一緒。埼玉の「埼」って埼玉以外にどこで使うんだろうと思っていたけど、そういえば「犬吠埼」もあるよなぁ。というわけで調べてみたら。

埼→陸地が水辺へ突出したところ

崎→平野の中に突出した山地の鼻等

と出てきて。つまり海辺のよく灯台があるような「○○岬」的な所は「埼」が使えるというということでいいのだろうか。海図にはよく使われているらしい。

調べて「へー」と思ったのでメモ。


ただ、それで言うなら埼玉は海無し県なわけで、どういうことやねん?という話になる。

タイムリーなことに、同じく今回の『時空旅人』には、「埼玉の地名発祥の地 埼玉古墳群を巡る」という記事もあった。

埼玉古墳群の中のひとつ、浅間塚古墳には、「前玉(さきたま)神社」があり。ここが「埼玉」という名前の由来であるらしい。

本には書かれていないけれども、この辺り(埼玉県行田市辺り)は奈良時代?平安時代?には既に「前玉」「埼玉」(どちらも読みは「さきたま」)と呼ばれていたようで。そこから読みは「さいたま」に。廃藩置県の何やかんやで、最終的には今の範囲が「埼玉県」になったらしい。

「さきたま」の「さき」自体は、水辺どうこうは関係なさそうというか。「幸魂」とか「先多摩」とか、いろいろあるらしいし、おそらく「埼」は当て字なのだと思う。


「前玉」の「前」。「弘前」でも「前」を「さき」と読むけれども、言われてみたら「前」が「さき」なのはあまり違和感が無いかなぁと思う。

さき。つまり「先」と同じというか。よく考えたら「前」と「先」って似たイメージを持っていると思う。どちらも対義語を考えたら「後」になるのでは?

崎も埼も結局は「突出したところ」なので、大きく考えたら全部「先」ってことになるのかなぁ。


なんてことを調べて考えたここ数日であった。

『時空旅人』、まだ半分も読めてないので、ぼちぼちスキマ時間に読む予定である。



ではまた明日。