干し椎茸、ほしじいたけ−実物と本−

『ほしじいたけ ほしばあたけ』というシリーズの絵本がある。以前1冊借りてきていて、今回違うものを1冊借りてきた。息子は好きなようで、よく「よんでー」と持ってくる。

タイトル通り、干し椎茸のおじいさんとおばあさんが主人公のこの話。途中、おじいさんが水につかり若返る場面が出てくる。借りた2冊両方ともに出てきたので、このシリーズでは毎回出てくるシーンなのかもしれない。

普段はカラカラシワシワのんびりなおじいさんが、水につかるとムニュムニュぷっくりと若者に。アクションをこなせたり早口言葉を言えるようになったりするのである。ただしこの若者タイムは長くは続かず、すぐに日向ぼっこしてまたカラカラにしないといけない。


そんなこんなで、ほしじいたけシリーズ2冊目を借りてきて数日後。夫が生の立派な椎茸を買ってきた。ならば負けじと、次の日私はホールの干し椎茸を買ってきた(干し椎茸自体は家にあったものの、スライスしたものしか無かった)。

さあ、息子よ!見るのだ!これが生椎茸と干し椎茸だ!

綺麗に手を洗ってから、興味深そうに触る息子。生はやわらかい、干したのはかたい、ということは、わかってもらえたと思う。

干したのを水につけたものも触ってもらった。絵本の中の通り、ぷっくりやわらかくなるのをわかってもらえたのでは、と思う(その後椎茸たちは味噌汁として、スタッフが美味しくいただきました)。

前に夫が突然洋梨を買ってきた時にも、こういうことをやっていて。

パソコン画面を撮ったものだから微妙な画像で申し訳ないのだけれど、本物の洋梨と、我が家にある洋梨が出てくる絵本や図鑑、おままごとの洋梨を出して比べたことがあった。

こういう時、大抵始めるのは夫で、おそらく子どもの頃にそういう育ち方をしたのかな?と思う。割と実物と図鑑や絵本を比べることがある。

私はこれをとても「いいな」と思っていて。むしろ私が子どもの頃にそんな育ち方をしたかったよ!と思っていて。機会があれば息子に体験してもらっている。

絵本と実物、図鑑と実物を見比べてみたり、「○○ってなに?」と聞かれた時に、図鑑や動画をすぐに見せることができる。とてもいい時代だし、恵まれた環境だと思う。

これからも機会を見つけてやっていきたい。創作物と現実が交わる瞬間って、何であんなに楽しいのだろうね。本の中から現実に出てきたような、そんな感覚が少なからずあるのかな。


ではまた明日。