草木染め(カラスノエンドウ)

こちらの記事でとってきたカラスノエンドウ。

その日のうちに早速糸を染めてみた。

まずはいつものように細かく切って袋に入れてグツグツ1番液。


今回、糸15グラムに対して草は120グラムである。

カラスノエンドウは、色の出始めが遅めというか、予想よりもあまり色が出なかった。



20分ほど煮てこんな感じ。黄色っぽい薄めの液。2つ糸を入れた。


次に重曹を入れてアルカリ性にして2番液をとった。


やはり草系は、アルカリ性だと緑色が出やすい気がする。

こちらもグツグツ煮てクエン酸で中和しようとした。


が、ここで、事件発生。

ドバっとクエン酸を入れすぎた!!


シュワシュワしまくる水面。PHは6か5くらい。しかも水の色が、緑色じゃなくなってるー!!


毎回思うのだけれど、やっぱり中和すると緑色は薄くなっているのでは…?だから染まる色も変わるのかというと、水の見た目と染めの色がそのままリンクしないこともあるから何とも言えないけど、緑色にしたいならPH7くらいまでの方がいいのかもしれない。


ここでもう1回重曹を入れて何とかなるのだろうか?とりあえず入れてみたらシュワシュワする水面。何となく液の色も緑色になった気がする…?

2番液にはさっきの1番液につけていた糸1本と、新たな1本を投入。

ちょっとよくわからないことになっている2番液なので、これまたアルカリで3番液もとってみて、今度はちゃんとPH7くらいにして2番液と混ぜてみた。

この時点では緑色!というほどの液ではなくて、1番液よりは緑色に近いけど、黄色のくすんだ感じの色だった。


その後全ての糸を媒染液(主に銅)につけて、洗って、再び染液につけた。

と、2番液+3番液の液自体が鮮やかな緑色に変化した…!!なんでやねーーん!!


今まで媒染後、染液に戻してこんなに色が変わったことは無かった。媒染液はいつもと同じくらい洗い流して、その後染液に戻したのに。

銅と液が反応して緑色に変わったのか??糸の色自体もくすんだ黄緑?からもっと緑!って感じの色になった。

個人的に嬉しい変化ではあるものの、起こっていることが全くよくわからず。同じことをしてまた同じ反応が起こるのだろうか。クエン酸を入れすぎたことは関係あるのだろうか。

またひとつ、草木染めの不思議に触れた気がした。


そんなこんなで洗って乾かして最終的にこんな色に染まった。



右から

1番液 上の方アルミ媒染、下の方銅媒染

1番+2番+3番 銅媒染

2番+3番 銅媒染


である。
例のごとく1番液のは両端を別媒染にしてみた。最近、この段染めっぽいのがお気に入りなのである。

画像だとちょっとわかりにくいけど、銅媒染の方がより濃く茶色っぽい。


2番3番液につけた方は、緑色。何でこの色になったんだろうなぁ。不思議なのである。



そんなこんなでいろいろあったカラスノエンドウ染めは終了。カラスノエンドウはそこら中にあるので、また機会があればやってみたいと思う。



ではまた明日。