70ピースのパズル

母の実家から、70ピースのパズルをもらってきた。置いてあっても誰も使わないし、息子が使うなら持って帰ったらと母が言ってくれたのだ。

そもそも我が家は、パズルが無い。実家に行った時に型はめパズルや、簡単なパズル(台紙にピースの区切りが書いてある)はしたことがあるが、本当にちゃんとしたジグソーパズルは今回が初めてである。

パズル経験自体が少ないし、箱によるとこのパズルは対象年齢が5歳から。息子は興味はあるようで目が輝いているが、果たしてどれだけできるのだろうかと見ていたら……案の定、全然できなかった。いや、想像以上にできなかった。

まず、当たり前ながら、パズルの定石を知らない。絶対ではないが、パズルといえば周りをぐるっと一周、先に作る人が多いと思う。一辺が直線のピースを集めてまずは一周。わかる部分から埋めていくのがパズルのやり方である。

息子はそれがわからない。それはいい。そもそも周りから作らなければいけないというルールはない。しかし、一辺が直線のピース2つをくっつける時でさえ、何故か直線を合わせない。逆にはめたがる。

「まっすぐな所って、この端っこのところだからね?まっすぐな所は揃うんだよ?同じ方向にして?」

何度言っても、直線を揃えない。あべこべにはめては

「はいらない。これちがう」

と言う。

そりゃあ入らないだろうよ。どんなに頑張ったってその方向じゃ入らないよ。ならばと逆向きにはめるのかと思いきや、一方向だけはめてみて無理なら次のピースに行こうとする。

このままではどれだけ時間をかけても終わらない。とりあえず完成図を見せながら、「ほら、ここに赤色があるね。赤色のところだけ集めてくっつけてみようか」等々誘導して、かなり時間をかけて何とか完成した。

現在までに2回完成させたが、相変わらず直線ピースの意味がわかっていない。そんなものなのだろうか。4歳の理解力がよくわからない。やるうちに段々わかることも増えてくるだろうが、それは自分で気付いてこそ身につき意味がある。親が何を言っても、息子なりに納得して消化しないことにはどうしようもない。いつ気付くのかは息子のみぞ知る、なのだろうなぁ。

しかしパズル自体は楽しいようで、とても集中していた。小さい頃によくあった、集中状態のよだれタラ〜があった。こんなに集中したのは久しぶりのような気がする。

パズル、少ないピースのものも用意しようかなぁ。我が家にパズルを導入したいなぁとは常々思っていたので、これを機会にパズル強化期間に入ってもいいかもしれない。


ではまた明日。